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失恋をテーマにした四篇の短篇集。しあわせなお話じゃ決してないのに、この人の文章は読み終わったことに気持ちが下へむかない。恋に傷ついたひとたち。"しかし、それでも、ひとは恋をするのをやめない。"(あとがき)
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鷺沢さんのエッセイがおもしろかったので、初めて読んだ彼女の小説。そのエッセイとのタッチのあまりの違いに驚いた。
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面白かった!これも一種の失恋か。。。と思うと私は毎回デートのたびに軽く失恋してるかも。。と思う(笑)
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タイトルから想像する内容とはちょっと違ったかな?短編4話を収録した短編集で、大体200頁くらい。一番お気に入りは、1話目の「欲望」かな?ちょっとドイツの場面なんかは、「冷静と情熱のあいだ」を思い出した。映画「ベルリン 天使の詩」の舞台になったジーゲスゾレイ(戦勝記念塔)は、実際に見てみたいねぇ〜。あとは、かなり怖かった「記憶」。どこが怖かったかは言えないが…。「そうだよねぇ〜、そういう可能性はあるよねぇ〜」と、ちょっと感慨深く昔を思い出したぐらいにして(笑)。
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恋の終わりの話。この本の前に吉本ばなな氏の恋の話を読んでいたせいか、ほのぼの、という感じがした。読んだ当時は「小説とはこういうものだったんだなぁ」などと大袈裟なメモを残している。
一番よかったのが「欲望」という話で、オチでまさに落とされたって気がした。
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題名どおり、失恋の小説集。かなしくもあり、胸にくる話もあり。安い涙、が好きかなぁ。なんにせよ、やっぱりかなしくなってしまうのです。
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四つの物哀しい恋のエピソードからなる短編集。哀しいけど、でもどこか優しい・・・そんな印象を受けました。
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「あたしは『彼を救いたい』っていう自分の欲望のせいで勝手に傷ついたり泣いたりしてたんだと思う・・・・・。」
たまらない。
「記憶」は辛くもあるけど、最後は爽快感のある物語。「遅刻」は、こういうことってあるよなあ、と思った。失恋って、日常にけっこうある出来事なのかもしれない。
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「失恋」というタイトルですが、この本における「失恋」は、
いわゆる恋愛におけるそれがメインテーマではなく、
そのことをきっかけとする、もしくはきっかけとなった自分自身との対峙について描かれています。
4つの短編が収録されており、
そのなかでも「欲望」という作品がが特に心に残ります。
作中のこの一節は、この先もきっと考え続けていくのだろうなぁと思います。
『ひとがひとを「信じたい」と思ったり「救いたい」と思ったりするのは、すべて自分勝手な「欲望」なのだろうか』
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男女の友情は、あるのだろうか。
私はあると思っているけれど
でも、単なる「友情」では割り切れない
もどかしい想いというのも存在する。
性別が違うから生まれてしまう切なさ。
それがすごくきれいに描かれています。
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鷺沢萠の登場人物たちは言葉を言い放つ、ような気がする。それがリアルだと思う。
登場人物のつぶやきが、自分もつぶやいたことがあるのでは?と思う。
この小説は4つの短編から成るのだが、
特に『記憶』という話は好きだ。
そう言う人は多い気がする。
利用されているとわかっていながらも男に会いに行ってしまう女。彼女の決着のつけ方に拍手。
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最後の”遅刻”がいい。お互いに想ってるんだけどその量がちょっと違うだけで「失恋」になっちゃうんだろうなぁ。おんなじ重さの人はいないよ…2008/5/15
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『ひとがひとを「信じたい」と思ったり、
「救いたい」と思ったりするのは、
すべて自分勝手な「欲望」なのだろうか――。』
まず、この人の名前が読めなかった。
さぎざわめぐむ、と読むらしい。
「欲望」「安い涙」「記憶」「遅刻」の
4つの短編からなる本。さらっと読めた。
“恋”と“愛”の違い。
なんだか大人向けな雰囲気だった。
しっとりほろ苦い恋、あるいは失恋。
恋に疲れたときに読むと、ちょっと復活できる。
L25の書評に「恋に疲れた人に」って
書いてあった理由が分かった。
どの短編にも共通していることは、そこはかとない無力感。
無力感、と解説に書いてあって、
なんだか妙に納得してしまった。
確かに失恋というのは、怒りよりも悲しみよりも
無力感って言う言葉がしっくりくる。
「遅刻」の最後の数行に驚かされた。
4つの中で一番印象に残った。
「記憶」の結末はなかなか爽快だった。
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ある時期にタイトル買いしたまま、5年以上も読まずにいた本をやっと読んだ。作者が亡くなる前に読んでみたかった気もする。非常に読みやすかったが、時々透けて見える作者の素の姿が、なんとなくストーリーを邪魔する気がすることがあった。他の作品も読んでみたいかはわからない。
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『すっごい心がゆすぶられる感じだった。
タイトルから予想されるのとは違って、どのストーリーもそんなに暗くはないです。結構ヘビーではあるけど。 』