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平凡な日常が裂ける―。突然、愛する妻・絢子が失踪した。置き手紙ひとつを残して。理由が分からない。失業中の迫水は、途切れそうな手がかりをたどり、妻の行方を追う。彼の前に立ちふさがる、暴力団組員。妻はどうして、姿を消したのか?いや、そもそも妻は何者だったのか?絡み合う糸が、闇の迷宮をかたちづくる。『烙印』をもとに書き下ろされた、本格ミステリーの最新傑作。
自分がその人の状況だったら何を考えるでしょう?
やはり、運命だから。。。ということで、受け入れるしかないでしょうか・・・
運命って一言で片付けるのは簡単ですが、やはりなんだか悔やみきれないものもあるのでしょうね。きっと・・・
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自分にはもったいないほど、美しくて優しい妻の失踪。
僕が失業してふがいないからなのか・・・仕方ないのかな、と思いつつも、探さずにはいられない。
そう言えば、僕は妻の過去も身内についても全く聞かされていないし、籍だって、名字が変わるのが嫌だという妻の意見で入れてない。
そんな中、突然現れたやくざ者から、妻のことは忘れろと脅される。
なぜ?妻は一体何者だったのか?
主人公の口のきき方の軽さが、なんか、読みやすさの原因かな。
現実にこんな事件に出会った人がいたとしたら、同情を禁じえないけど、小説なので、読み終わったときの素直な反応としては、主人公に対して、「で、アナタ、どうします?」って感じです。
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初貫井作品。
「烙印」の大幅改定作品のようです。
それにしても、主人公が可哀想で仕方がない。
なんか納得がいかない終わり方。もう少し読後にすっきり感が欲しかったなぁ。
でも、お話の進み方やキャラクター設定は面白かった。
次は愚行録か慟哭が読みたい。
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*-*☆ 初めて触れた、貫井作品 ☆*-*
初めて貫井作品を手にしたもので、
読み終えた後 解説を読んで、
この作品が 『 烙印 』 という作品の大幅改正版だということを知りました。
個人的には余り、ハードボイルド的作品は読まないので、
読み進めてゆくうち 暴力団関係の紛争が絡んできた際には、
少し自分のテイストと違うかな… っと、躊躇したのですが。
物語の軸となる 主人公の妻・絢子の失踪の真相が気になり。
最後まで読み進めることができました。
妻・絢子の素性に関して、
物語最後のほうでいい意味で裏切られたのは、よかったです。
( イメージする絢子が、私のなかではいい人だったもので。 )
しかし、あんなにも軟弱で情けなかった主人公が
最後あんな強行にでるとは思わなかったので、少々びっくり。
( それだけ親友の存在が大きかったということですかね? )
主人公と、妻・絢子の結末も、 なんだか少し、 消化不慮気味。
最後の二人が幸せだったときの回想と、それを引用した主人公の台詞は
余韻が残りましたが。
その後の主人公に思いを馳せると重い気分になりそうなので、止めました。
個人的には、主人公と後東の会話がすきでした。
( 『 烙印 』 も読んでみたほうがいいのかなぁ…? )
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『症候群』三部作の2作目を買いたかったのに近所の書店には置いてなくて、代わりに買った本。
失踪した妻をさがしている男がいつの間にか暴力団の抗争に巻き込まれていく。
まあまあだったけど、やっぱり『症候群』の方が面白かったなぁ。
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貫井作品初読み。主人公が小市民でありながら、どんどん事件の深みに嵌まっていく様子も、どこかで読んだことのあるようなありがちな兄弟の設定も、途中までは結構楽しんで読んでいたんだけどなぁ、、、。残念ながら後半は私の中では有り得ない展開に。途中までの面白さで何とか☆3つつけたけど、オチに評価の重きを置くなら、☆1つ、2つでも良かったかも、、、。
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本作のおもしろさは、主人公の魅力に尽きる。決意を固めたと思ったら及び腰になるし、大体が臆病すぎるのだ。情けなくて仕方ない。なんて思っていたら、本作はそういう言い方があるのならば、リライト作品であるらしい。
加筆修正というのはよくある話だけれど、「迷宮遡行」は貫井の第二作目「烙印」を大幅に書き換えたもので、まさに本作のおもしろさを担っている主人公の性格ががらりと変わっているという。もともとはハードボイルドな男が主人公で、予想するに貫井作品らしからぬものになっているのだろうけれど、それを加筆修正する際に「主人公の性格を変える」という選択をしたところが、貫井徳郎の的確さを物語っているようで味わい深い。
従来、加筆修正というと足りない部分を補ったり、トリックの穴を補完したりというイメージだが、作品自体を生かすという観点からそんな大きな修正をしてしまう、さらにすごいおもしろいものに仕立て上げてしまう、小説家としての年月の重ね方に感動すらしてしまう。それは、作品をとても大切にしているからこそできる選択であり、同時に小説家としての能力を磨き上げたからこその選択なのだ。
この作家は、どうにもまだわたしを期待させてやまない。
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裏社会の話だけど主人公がダメキャラだから
同じような視点で話が読める。
でも最後の方の変貌ぶりには違和感が。。
全体的に話から主人公が浮いてる気がする。
途中の糸を手繰り寄せてく感じは好き。
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暴走族、マフィア、クスリ・・・
妻の行方を探し始めたという出だしから、なんでこんな展開に!?といった方向に進んで…
友人の死が哀しかった。
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愛する妻の突然の失踪。
失業中の普通の夫がたどる妻の行方。
最後に糸がすべてつながった感を感じるミステリーです。
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普段の貫井さんとは雰囲気違う感じ。
駄目な男を選ぶのはコンプレックスの強い女。
2人仲良く過ごしているうちは、破れ鍋にとじぶた。
しかし、理由あって女は逃げた。
駄目な自分を選んでくれるのは、もう居ないだろうと
逃げた女房を探しまくる男の話。
そこに愛は感じないのよね。
妻を愛しているから探すのではなく
俺には妻しか居ないから探す。
そーゆう理屈。
そのせいか、読んでいて応援したくならない。
親友の後東のことも「たったひとりのおれの親友」という評価。
彼の場合、その言葉の奥にも愛は感じられない。
最後まで読み、やっぱり愛がないと感じる。
ミステリー部分は、終盤になり急展開。
それもかなりショボイミステリー。
そして、ハードボイルドに色が変わる。
なんだかなぁー
貫井さんは、ちょっともういいや。
( ・_ゝ・)<『烙印』を全面改稿
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「慟哭」に驚き、同作者の他作品をと選んだ一冊。
しかしこれは(+_+)
架空の暴力団同士の抗争に首をつっこむ主人公
文体も読んでてたるいし、しんどい。
結末を期待して仕方なく読むがなにもない。
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先に慟哭が読みたかったけどコッチが先に手に入ったので読んだ。
きた!
べそべそ泣く、がお気に入り。
これはいいミステリ、表現も好み。
慟哭読みたいです。
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続いて妻の失踪。崩壊ものなんだが、2作目のリメイクらしい。もちろん、いい作品だろうが、893が出てくるとあまりに日常から離れてしまい、浮き足立った感じで読む物語は心には響かない。
主人公がユーモアあふれる感じがするのはとても好感が持てるし、軽快さが楽しい文章を生み出しているのがとてもよい感じだけに、エンディングの暗さや辻褄あわせの色が濃く出てくる人間関係などは、ちょっと敬遠したいところ。
しばらくこの作者を離れて、時間をおいてから別の作品を読むことにしよう。
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再読。
冴えない男性が失踪した美人の奥さんを探す。途中でヤクザが出てきたりいろいろ事件が起こりながら軽ーく話が進んでく。
軽いんだか何なんだか。
二転三転しながらのラスト、無理矢理感があって拍子抜け。
イマイチだなぁ。
さんざん回って結局それかい!という。
主人公もあんまり好きになれなかったです。
奥さんにも共感できなかったし、何かもったいない。
うーん残念。