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ちょっと文体がむずかしかったです(ばかな自分が悔しい!)でも読みなれたらめちゃくちゃ面白かった。芋粥の黒い笑いには思わずニヤニヤしました。いまだに褪せない話ってほんとうに魅力がはかりしれない。
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やっぱり芥川は面白かったです。はじめて読んだのは小学生の頃の「蜘蛛の糸」。本当に衝撃でした。教科書で習った羅生門なんて、芥川氏がまだ大学生の頃のものだなんて!信じられません。
先が気になってついつい呼んでしまうこの魅力、そしてライトノベルを読むような感覚ですらすらと読める読み易さ!素敵です。
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本性は誰でもそうなんじゃないかと思う。きっと困っても最後に頼れるのは自分しかないし、そう思ったときはやっぱり人を足蹴にすると思う。嫌な人と感じるかもしれないのが本当にそうだと思う。
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2021年1月再読。
今日の天災や飢饉でさびれすさんでいた頃の話。荒れはてた羅生門に運びこまれた死人の髪の毛を、一本一本とひきぬいている老婆を目撃した男が、生きのびる道を見つける『羅生門』。あごの下までぶらさがる、見苦しいほど立派な鼻をもつ僧侶が、何とか短くしようと悪戦苦闘する『鼻』。ほかに、怖い怖い『芋粥』など、ブラック・ユーモアあふれる作品6編を収録。
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背筋が凍りつくような感覚、情景が鋭く、そして繊細に書き写されている。男の行くヘについては、未詳というところがまた興味深い。
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羅生門。
「コンチキショ=!」
と叫びたくなる、人間のずるさ。
だけど、その狡猾さも、生きていくうえでは重要だね。
黒澤映画の羅生門が
キョーレツな印象がある。
+「藪の中」のアレ。
おどろおどろしい雰囲気。
芥川の世界にピッタリなカンジがした。
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その「鼻」は、自分のコンプレックスでしかなかった。その「鼻」を、どうしても普通の鼻にしてやりたかった。願いは成就し、皆と同じ「鼻」になったとき、果たして思ったことはなんだったか。
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昔の言葉が多いのでとても疲れる(笑)でも面白い。表題作より鼻の方が好きですね私。お坊さんの鼻を短くしようと苦心する姿が人間らしい。
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何かおっかないなぁ。人の心の中の暗い部分をズルリと引きずり出して、目の前に掲げる作品のように感じられたから。『鼻』も『芋粥』も、ノリはいいけど、小さな悪意がたくさん蠢いているように思われて、やめてくれ、と思った。どうせならチクチク攻撃しないで、思いっきりぶん殴ってくれた方が、自分としてはラクになれると考えるから。『羅生門』は肯定するしか出来ない。下人を否定したり、軽蔑する人を、自分は信じない。
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黒澤監督作品の「羅生門」とは別物。あれの原作は「藪の中」っていうお話。
この本は仏教色が多少強め。
人間はかくも罪深きものですか。
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言わすも知れた芥川龍之介の「羅生門」。その他鼻など多くの作品を収録。小説化・芥川龍之介の知識の多さを感じられる一冊。
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芥川らしい、と言わせるほどの個性を持った表題作。老婆の姿が目前に浮かぶ描写と、刻一刻と変化する主人公の心境に、どこか納得してしまう自分に怖さを覚える。
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恐ろしく有名な「羅生門」については省くとして(この作品の文章におけるカメラワークは酷く巧いですね)、私のお気に入りは「好色」と「俊寛」。「好色」は、盲目の恋と自尊心が軋む話。「芋粥」や「鼻」同様、笑うに笑えない妙な切なさがあります。「俊寛」はちょっとほっとします。杜子春や捨子なんかと雰囲気は似てなくもない。
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少し難しいなあ。もうちょっと大人になったらまた読みたい本。自分の馬鹿さ加減を呪いたいですぐすぐす。でも鼻は面白かったー。
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「好色」の平中の色男ぶりと、それをやり込める女性のユーモラスが面白かった。時代を経ても、やっぱり名作は色褪せないんですね。