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食で見る文学
2022/03/28 23:02
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投稿者:アコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの時代で食材に対する価値も違うし、料理だけでなく人々の生活の変化なんかも分かって興味深かった。永井荷風が体調悪いという自覚があったのにかつ丼を毎日食べていたというエピソードが強烈で印象に残った。
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知ってる作品が多くて読みやすい。久々この感じ!
食べることは生きること、ですから。
老人と性愛っていうテーマは面白そうね。
一章の物語が衰退してるっての聞いて、あーだから最近の作品は軽いんだなぁ…と。
と同時に白い犬とワルツをで読まなくても最後一気読みで泣けたあのかんかく。
コンテンツから物語を勝手に吸い上げて泣けてたのかも。
年をとったなぁ。
2013/03/16読了。
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20130607 料理と小説の関係。あまり意識した事が無かったので新鮮な感じだった。読んで無い本も読んだ本もまたまた読んで見たくなった。
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食べ物と文学の相性に関してはその良さは折り紙付きである。
食卓を囲むシーンに家族愛を投影し、男女間の愛情を示すにも、
食事が重要なファクターになることは誰にとってもナットクの落としどころである。
この本には食堂かたつむりから始まって先生の鞄、川端作品、かもめ食堂など、
とにかく読むだけでお腹が減るような作品がてんこもり。
何が一番素晴らしいかというと、筆者の正直さ。
驚くほどに筆者の腰が低く、自分が江國作品を好きでなかったこと、どのタイミングでそれが修正されたのかなど丁寧に語られ、意外とこれが邪魔をせずに筆者と読者の壁を崩す。
まるで誰かのおしゃべりを聞いているように楽に読み込めた。
どう食べ物が使われているか、以上に、ひとつひとつの作品についての筆者の意見が書かれているので、文学作品の指南書のスターターとしてもいいかもしれない。
ただちょっと不満だったのは、ピックアップされている作品が非常に狭く、種類も少ないのでもう少しテーマを絞って踏み込むなり、広く数を紹介してもらうなりの方が役には立った気がする。
ちなみに英語、たぶんアメリカ?の言い回しで、
相性の良さをチョコレートとピーナッツバターのケッコン、という表現もある。
日本人にはウエっ、という人もいるとは思うけど。