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ちょくちょく読んでいるウッドハウス・コレクションの3冊目。異色のジーヴス一人称ナレーション一編を含む短篇集。森村たまきの訳も少しこなれてきたか、読み易いが、ジーヴスはやっぱり長編の方が面白い印象。
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国書刊行会から出ているジーヴス•シリーズ。沢山あるのは承知していたけど、とりあえず図書館で開架棚にあったこの本から読んだ。お気楽で、のんびりと読むには最高。
ウケたのは第8話。「フレディーの仲直り大作戦」(以下引用)
マーヴィス•ベイをご存知だろうか?そいつはドーセットシャーにある。おそろしくエキサイティングな場所というようなところではないが、美点はいくつもある。そこでは海水浴をしたり砂の上に座ったりして日がな一日を過ごすのだ。夜になればヤブ蚊たちといっしょに海辺を散歩できる。九時になったら虫さされに軟膏をすり込んで就寝だ。質朴で、健康的な暮らしである。それでこいつは哀れなフレディーの奴に絶対的にぴったりだったようだった。月が昇って木々の間をそよ風のため息が吹き渡り始めると、浜辺から奴を連れ戻すにはロープで引っぱってこないといけないくらいだった。奴はヤブ蚊連中の間で大人気を博するようになった。
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怜悧な頭脳を持つ従僕ジーヴスと、
愛すべきおバカなご主人バーティのコメディ。
こちらは短編集の形式。
一話一話スットコドッコイな事件がその都度持ち上がり、
ジーヴスの機転によってなんとかなるといった次第。
バカなセリフ、バカな振る舞い、バカな展開。
そして、皮肉とあてこすりがぎっしりのイギリスユーモア。
そして短編集なので、バーティのやらかしファッションの開示が多く、参考?になる。
やっぱりこの巻のハイライトは、
ジーヴスが語り手の最終章「バーティ考えを改める」なのでは。
ああー、そういう風に思ってるのね…と忌憚のないご意見が読めてとても嬉しいのです。