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のづちのおかげでミカンを食べすぎ、顔の色が黄色くなった麒一郎は、赤島浦でおこなわれる祭りの「黄えびす」の役目を務めることになります。赤島浦を訪れた麒一郎は、そこで霊応力を持つ牛尾渦美(うしお・うずみ)という少女と、彼女の世話を焼く双子の妹・牛尾水月(うしお・みづき)に出会います。
さらに麒一郎は、なぜか赤島浦にきている雪乃に遭遇します。彼は雪乃が赤島浦に来た理由を尋ねますが、彼女は答えようとしません。そうこうするうちに祭りが始まり、麒一郎と共に祭りに参加する赤巫女を決定する「赤巫女選出水上騎馬戦」が始まります。由希のもこの競技に参加することになり、麒一郎たちと争いますが、レースの終盤、突如精霊たちがいっせいに姿を消してしまうという事件が起きます。
事件の後、精霊たちを探す麒一郎の前に、黄えびすにまつわる伝説のもとになった精霊・オオアカシマが姿を現わします。ところが、そこで赤島浦中に設置された黄えびすの像が結界を発動します。じつは水月たちは、麒一郎を利用してオオアカシマを捕捉しようと計画していたのです。しかし、オオアカシマと心を通わせ合った渦美は、村人たちの計画を知って、オオアカシマと融合を図り、村人たちに襲いかかります。麒一郎たちは、村人たちも渦美も守ろうと奮闘することになります。
第1巻でも感じたのですが、ストーリーに余裕がなく、窮屈な印象です。水着が溶けるなどのエロ・ハプニングはむしろ著者の本領でしょうか。なお巻末には、白皙の生徒会長・竜宮院清(りゅうぐういん・きよし)の生徒会活動を描いた短編が収録されています。