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100年以上前のドイツでショーペンハウアーがたどりついた人生哲学の中でも、現代に生かせる「大切な教え」を網羅。毎日に花を添え、自由な感性を育て、生きるための大切な指針となる1冊。
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1 幸福に生きる
2 自分を愉しむ
3 マイペースに暮らす
4 知性を磨く
5 快く過ごす
6 本と向きあう
7 自由にはばたく
自分の持ち物のありがたさに気づく
人は自分の持っていないものを見ると、つい「あれが自分のものだったなら」と考えがちで、そのために不足感に陥ってしまう。それより、できるだけ「もし、これが自分のものでなかったなら」という逆のケースを想定すべきだ。つまり、自らが現在手にしているものを、仮に失った場合のことを考えるのである。財産も健康も、友人、妻子、恋人といった自分の愛する人々も、また馬や犬にしても、いずれも唯一無二の存在だ。たいてい、失ってみてはじめてその価値がわかるものである。
時は大きな変化をもたらし、物事は元来はかないものであるという事実を忘れてはならない。したがって、どんな場合にも、反対の事態を想定することだ。幸福にあっては不幸を、友情にあっては敵意を、好天にあっては雲に覆われた空を、愛にあっては憎しみを思い浮かべ、信頼して打ち明ける際には、裏切られて後悔するところを想像するのである。また、その反対の場合にも、常に逆のケースを意識の中に入れておくといい。
刺繍の裏をのぞく
人生は、刺繍をほどこした布にたとえられる。生涯の前半は布の表を見せられ、後半は裏を見せられる。裏は表のようには美しくないが、得るところは大きい。針がどのように動いたのかがわかるからだ。
4.孤独の二つの利点
知的水準の高い人は、孤独によって二つの利点に恵まれることになる。一つは、自分自身を相手にしているという利点、もう一つは、他人を相手にしなくてすむという大いなる利点である。
5.偉大な者は後世のために仕事をする
同時代の人々の感謝を生きているうちに経験したいと思う者は、時代に歩調をあわせなければならない。だが、そうしていると、決して偉大なことは成し遂げられない。偉大なことを目指す者は、のちの世界に目を向け、後世のために確固たる自信を持って、自分の仕事を仕あげるべきである。
■6.自分の弱みを話せ
相手を上機嫌にさせるには、最近自分が見舞われたトラブルについて話すか、個人的な弱みを包み隠さず打ち明けるのが何より効果的だ。このことは、人間の本性を実によく表しているといえる。
.遠く離れて美しさを知る
人生のさまざまな情景は、粗いモザイクの絵のようなものだ。近くから見ても何の印象も得られない。美しいと思えるようにするには、そこから遠く離れて見る必要がある。
悪書は読まなさすぎるということはなく、良書はいくら読んでも読みすぎるということがない。悪書とは知性を侵す毒であり、精神を破壊するものだ。良書を読むための条件は、悪書を読まないことである。人生は短く、時間と体力には限りがあるからだ。
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生きていく上での238の格言集。
こういった本を読むと約200年前と言えども、人間の生き方の根底というものは不変なものだと感じる。
この格言の中で残しておきたいものを以下に記述しておこう。
・人間は「自分の身の丈以上」の見方はできない。つまり、自分自身に備わっている以上のものを、他人の中に見出すことはできないのである。
・自分がすべきこと、あるいはしないでおくことについて、他人を手本にしてはならない。境遇や事情が同じであることは決してないうえに、それぞれの性格の違いが、行動に独自の色合いを与えるからである。
後8個ほど書きたかったが、一つ一つが長いので割愛します。
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1ページに1つの言葉があって
とっても読みやすかった
同じようなコト?って思うとこもあったけど
確かに。 って思うところも多くて
凹んだ時とかなんとなーく読むには良いかも。
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多様な価値観があって生きにくい現代社会。何のために働いて、何のために生きているのか、悩み、思いに耽ることもある。そんな中、ショーペンハウアーの言葉には、人生をおくる上で本当に大切なことを見いだし、共感できるところがたくさんある。およそ100年前の言葉であるが、当時も今も人の悩みや考え方は変わってないのだなと実感。根本的に人間はそのような生き物なのかもしれない。競争社会にいても自分を見失わず、主観を大切にし、自分自身から幸福を受け取り、大切にしていこうとするショーペンハウアーの哲学は、真の幸福を求める者にとって大切な指針となるだろう。
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読むタイミングを間違えてしまったみたいで、希望を失った気持ちになった。でも昔の人も今の自分と同じようなことで悩んでいたんだろうなという部分は共感できた。それを乗り越える方法が知りたくて読んだつもりが諦めろと言われた感じだった。
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とてもいいことがたくさん書いてあるのだが、なぜか編集されるとどれも心に残らない。かといって、『知性について」などの哲学書をそのまま読んでもたいてい忘れる。
どうせならここに疑問点を。ショウペンハウアーも日記をつけることを薦めているが、私は日記の付け方がどうもわからない。様々な方法を試したが未だに自己管理ができない。効果といえば記憶力が無駄に良くなったこと(悪い記憶ばっかり)。日記をつけなくても人生は好転すると誰かいってほしい。片付けと日記とタイムマネジメントは永遠の悩みである。
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100年以上前のドイツ。心理学者:ショーペンハウアーが、競争社会の中でどうしたら苦しみを抜け出せるために、幸福について「人に所有するもの」「他人への印象の与え方」「人のあり方」の3つを考え・分類した。現代の幸な生き方をするための「大切な教え」が238の処世訓が書かれている。
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[ 内容 ]
知の巨人がたどり着いた238の処世訓。
[ 目次 ]
1 幸福に生きる
2 自分を愉しむ
3 マイペースに暮らす
4 知性を磨く
5 快く過ごす
6 本と向きあう
7 自由にはばたく
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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いろいろな教えがあったが、ショーペンハウアーの孤独に対する考え方がなんか人柄が滲み出ていてちょっとおもしろかった。
頭がいい人は孤独だとか?孤独は他人に煩わされることがないからいい、とかいう内容だったかな。
人間は生きる時も死ぬ時も一人。自分と会話する時間が最も大切ということは理解できる。人の悩みは人間関係ともいう反面、一人では生きていけないともいう。
他人との関わりはどんなときでも必要になるのだから、孤独を嫌うことなく、自分に向き合い思考する時間を持つことも大事、ということだろうな。
バランスか。うつ病になってからは、極端に孤独に向き合ってるけどなぁ
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【読後】
・私は30代前半にして母の死を経験し、さらにはサレ夫にまでなってしまった(不倫をされました)。日に日にメンタルが落ちていく中、様々な本を貪り読んだ。主に自己啓発が多かったが、そんな中、以前から興味があった哲学について触れることとなった。その中でYouTubeで様々な偉人を学び、そこから実際に私の今後の生活指南になってくれそうな哲学者を見つけることができた。それが、ショーペンハウアー氏である。
・彼の説く「幸福論」を一言で表すとこうだ。
苦痛と退屈をできるだけ避け、健康でいられ、さらに何かを作り上げる作業をしている人間こそが最も幸福なのだ、と。もちろん彼の言う様に他人に依存せず、孤独をむしろ楽しめるくらいの知性がないといけないのは言うまでもないが。その土台、ベースとなる考え、つまり「孤独」についても、今の私の状況は決して悪いものではなく、むしろチャンスなのだと、ショーペンハウアー氏が生きていたらそう言ってくれそうな、そんな感覚に包まれて日々暮らしている。私はどうやら、投薬無しで乗り越えられそうだ。まずは心身の健康。そこからだ。
【まとめ】
・朝を大切にする
・幸せは自分の内面(知性と人格)にある
・健康を第一に
・物事を制限する
・幻想のような幸福は幻滅に終わり不満になる
・人生の悩みの大半は他人の目である
・不幸は確実に起こるものと起きるかわからないものの2つに分類される
・孤独の欠点はささいなもの利点が多過ぎる
・苦痛と退屈を避けよ
・生活を簡素に
・本当に成熟した、真に賢明な人は孤独を求める
・世俗的な贅沢は間違った贅沢
・孤独に耐えられない人は社交的になる
・非社交的な人は知的
・孤独の利点は2つ。自分自身を相手にしていることと、他人を相手にしなくて済むということ
・苦悩の根源は「他人とのかかわり」
・愚か者は群れる
・他人の会話は気にしない
・反論する際の効果的な言葉
→「私も以前は同じ意見だったのです。しかし…」
・あまりペラペラとしゃべらないこと
・適度な運動し、ある程度体を鍛えておくこと
・何かを作り上げることはこの上ない幸福だ