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紙の本
もはや“自虐ネタの女王”の貫禄すら……それでいいのか伊藤理佐?
2006/03/13 11:09
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤理佐さん……どうしてここまで汚れ役に徹するのですか?
思わず問いかけたくなってしまう。実際にお会いしたこともなければ、正面からしっかりと拝見したこともないけれど、私の中での伊藤理佐像は、なかなかの器量よしである(“美人”ではないところがミソ)。なのに、ナゼ……
彼女の自虐ネタは、アキバ系オタクの自虐ネタとも通じるところがある。我慢すべきことを我慢できず、ついつい欲望に忠実に動いてしまう。で、自己嫌悪……もしくは開き直り。気になるモノ、欲望の対象が違うだけで、パターンは一緒である。しかも、自虐に酔っているフシがある。本書の『女いっぴき猫ふたり』という題名が、その証である。
猫という単語に惹かれて本書を手に取ろうかと迷っている方に、果たしてこの本を「2匹の猫と飼い主の話なんですよ」と紹介して良いものだろうか。2匹の猫は間違いなく出てくる。爪切りの苦労や変わった習性など、猫にまつわるエピソードも多い。『おるちゅばんエビちゅ』の作者が描いているだけあって、面白い話が多い。しかし……し・か・し、「猫の話ですよ」とはススメにくい。猫にまつわる面白い話満載なのだが、あくまで“伊藤理佐”の本だからである。伊藤理佐が体験したことだから面白く、伊藤理佐が自分のことを語っているから面白く、伊藤理佐が描いているから面白いのだ。そこのところ、ご注意を。
それにしても、やはり考えてしまうのが、「なぜ、自虐ネタばかりなのだろう?」ということ。これまでに発売されている彼女のエッセイマンガも、そのほとんどが自虐ネタ満載である。嬉しかったこととか、楽しかったこととか、たまには素直に喜んでいる姿も見てみたい。
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