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拙ブログに感想があります。
http://blog.so-net.ne.jp/shachinoie/2007-03-08-1
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本屋で見つけた瞬間に読もうと思った本。クラシックを齧っていながら指揮者には全然こだわりがなかったんですが、読んでドイツ指揮者の時代の流れがよく分かりました。まずそもそも第二次世界大戦のヒトラー統治下のドイツで、政治に利用されながらも活動を続けていたという事実に驚き。カラヤンとフルトヴェングラーなんてほとんどまともに顔を合わせたこともないだけに、余計に相手を過大視し恐れ、陰謀・策略を巡らせていく様が、哀れ且つ人間臭い。チェリビダッケは三者の中では一番純粋?に自分のやりたいことを貫いた印象があるけど、やっぱり天才芸術家はどこか螺旋がずれてるのねと実感。三者三様の指揮者を受け入れ演奏したベルリン・フィルが世界一のオケである理由が分かった気がしました。
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世界最高峰のオーケストラ「ベルリン・フィル」を巡る新旧帝王の争い。 今まであまり知られていなかった「第3代常任指揮者フルトヴェングラー」〜「第4代常任指揮者カラヤン(帝王)」へのバトンタッチを”ナチス”に悩まされ(時には利用し)魑魅魍魎の世界にて繰り広げられた権力闘争を克明に描く大作。 ハマります・・・。
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ドイツの情勢とオケの関係は切っても切り離せないもの。そこに居る、3人の指揮者たちの話。カラヤンに嫉妬心を燃やすフルトヴェングラー、ベルリンフィルを一番多く指揮しながらも我儘のせいで次第に遠ざけられていくチェリビダッケ、とカラヤン。有名な指揮者の背景にはこんな陰謀や政治が渦巻いていたんだ、と思いながら読みました。(2007/6/26読了)
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クラシックマニア?のだんなさまのお薦めで読みました。
偉大なる指揮者たちのどろどろしたというかアホくさい物語。
指揮者としてはすごいんだろうけどなぁ・・・(苦笑)。
ただのおじさんたちの勢力争いというか,はぁ。
簡単に読み終わりました。
出てくる人たちが,カラヤンとかフルトヴェンさん,チェリさんなどなど知った名前の大指揮者たちばかりなので読みやすかったです。
これがカタカナばかりの名前の知らない人たちばかりでは読み終えなかったかも?
くだらない感想を書いてファンの皆さん,すみません。
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暴力の代わりに音楽が使われる、クラシック音楽界を舞台にした「仁義なき戦い」とでもいいたい権力抗争。綿密なデータを裏打ちにして人間関係の力学に従ってくるくると変わる状況を追うのを読むと、どこも一緒なんだなあと思わされる。
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とってもドラマティック!音楽論でなく人間ドラマに徹し、緻密な文を綴った筆者に拍手。
1951.7.29バイロイトの第9。20080208
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カラヤン指揮ベルリン・フィルのCDは、誰もが一枚ぐらい持っているはず。R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」は私の愛聴版の一つになっている。
この本はベルリン・フィル四代目の首席指揮者をめぐる抗争の物語である。三代目指揮者として名声を博した巨匠フルトヴェングラーが、その座を脅かす新進気鋭のカラヤンに嫉妬。彼のドイツでの活躍を阻もうと詐略をめぐらす。そこにチェビリダッケも加わり、三角関係の中で政治が繰り広げられる。
時に権力にすり寄り、時に甘言を弄し、時に裏切り。。。音楽の美しさとは関係のないところで、欲望剥き出しのドラマが展開。
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すごく読み応えのある1冊でした。
芸術の裏にこんな昼ドラ顔負けの人間ドラマが繰り広げられていたんだなぁと実感。
音楽がナチスにどのように利用されていたのか。
そこに関わる人達の思惑が交錯する様子が良く分かる。
巨匠と呼ばれようと1人の人間。
フルトヴェングラーもカラヤンもチェリビダッケも凄く人間味がある。
身近にこうゆう人がいたら嫌だけど・・・。
素晴らしい芸術家=素晴らしい人格者という考えは間違ってる!と思わされました。笑
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カラヤンは知ってても、フルトヴェングラーを知らない人も大分増えてきました。チェリビダッケは一部のマニアの中に封じ込められた感があります。
昔、アマデウスという映画の中でサリエリとモーツァルトの2人が折りなす権力と嫉妬のドラマを覚えているでしょうか? これは、3人の巨匠・天才が権力・嫉妬・軽蔑・尊敬・忠誠・猜疑心をもって織りなすドラマです。当時の世相が出ていておもしろいです。意外だったのはフルトヴェングラーの女好き&権力固執ぶりです。
たとえは正確ではありませんが、信長・秀吉・家康の戦国時代を彷彿させるような人間ドラマがあります。音楽版「その時、歴史は動いた」といっても過言じゃありません。
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世界最高峰のオーケストラ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団。
そのベルリンフィル3代目音楽監督ヴィルヘルム・フルトヴェングラーと、同4代目のヘルベルト・フォン・カラヤンの物語。
この二人が犬猿の仲だったことはよく知られているが、そのケンカの様子を、音楽の話抜きで取り出した本。
ナチ時代と戦後のフルトヴェングラーの死までの期間、つまりカラヤンが音楽総監督になるまでを扱っている。
正直言って、この本を読んで得ることなどほとんど何一つ無いが、クラシックを聴く人なら、少しは楽しめるかもしれない。
完全にトリビア。
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カラヤンとフルトヴェングラーの音楽観を追っているのではなく、実際に起こったことが順序立てて書かれており、なかなか歴史の表舞台には見えてこない、この二人の闘争を追ったもの。
それぞれの思惑が歴史背景と共に浮き彫りにされるので、静かなるアクションを見ているようでとても面白いです。
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ベルリン・フィルをめぐる物語。
フルトヴェングラーの偉大さ,恐ろしさ
カラヤンの努力,アメリカが与えた運
などがよく分かった。
本書は、あくまで歴史関連本。。
===メモ===
◆ベルリン・フィル指揮者
①1887~ ハンス・フォン・ビューロー
②1895~ アルトゥール・ニキシュ
③1922~ ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
④1955~ ヘルベルト・フォン・カラヤン
◆フルトヴェングラー存命中のベルリン・フィル指揮回数
・セルジュ・チェリビダッケ 400回以上
・ヘルベルト・フォン・カラヤン 10回
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何気に手にした本である。内容はフルトヴェングラーからカラヤンへと、ベルリンフィルの指揮者交代に関わる裏話的なお話。興味がある人には興味が尽きないのだろう。
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[ 内容 ]
クラシック界最高の名声と金そして権力が集中するベルリン・フィル首席指揮者の座。
ナチス時代、その三代目に君臨する巨匠フルトヴェングラー。
彼は誠実な音楽の僕でありさえすればよかった、比類なき才能と野心をもった青年カラヤンが現れるまでは―。
嫉妬の炎を執拗に燃やし詐略をめぐらす巨匠、巧みに抗うカラヤン、そこに巨匠を慕う無名の田舎音楽家チェリビダッケが加わり、争いはさらに複雑になる。
クラシック黄金時代の美と欲望のドラマ。
[ 目次 ]
第1章 巨匠と失業者―一九三四~三八年
第2章 代理戦争―一九三八年
第3章 陰謀家たち―一九三九~四二年
第4章 黄昏―一九四二~四五年
第5章 第三の男―一九四六~四七年
第6章 駆け引き―一九四八~五〇年
第7章 逆襲―一九五〇~五一年
第8章 王の死とその後継者―一九五二~五五年
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