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日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり掴んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストがエリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論
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ジャーナリズムの世界がよく理解できた。
日本のジャーナリズムが世界の中でも、特殊な世界ということが理解できた。まさしく、「和をもって尊しとなす」の世界だ。
筆者は盛んに日本独自の制度、記者クラブ、を批判する。
日本の新聞は、ジャーナリズムでないとも言う。
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かなり楽しく読めた。本人がテレビで発言していたが、同業者から「こんな内容はすでに周知の事実だ。いまさらこんな内容陳腐だ」と言われたそうだ。それにしても日本のジャーナリズムの幼稚?というか無責任さ!記者クラブという談合組織。匿名による責任の所在の曖昧さ。さらに誤報記事に対する新聞社の無責任さ。どれをとっても、新聞社が企業や会社を糾弾していることと同じことをやっているのだ。はたしてこんなジャーナリズムを信用することはできるのか!
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TBSラジオ「ストリーム」のニュースさかさめがねで知ってから著作を追っかけで読んでいます。
よくテレビや新聞で見聞きする「記者クラブ」ってなんだろう?という方にはぜひお勧めします。
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ジャーナリストとは何なのか、とてもよく分かる良本。
おもしろい。おもしろいが読んでると記者クラブの閉鎖っぷりにムカムカイライラムカムカイライラムカムカイライラしまくり。
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筆者は日本の"ジャーナリズム崩壊"の元凶の一つとして記者クラブを挙げる。
宮内庁は悠仁親王取材に関する申し入れをし
守られなければ便宜供与を行わないとする。
これは申し入れと言うよりは命令に近い。
さらに酷いのはそれに従っている報道機関。
横並び意識からの脱却と公権力の監視役としての認識を問う。
追記
ジャーナリズムとワイヤーサービスの住み分け。
ジャーナリズム:時事的な事象+解説・批評
ワイヤーサービス:速報性←共同通信や時事通信などの通信社
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20090311
斜め上杉さん
記者クラブ制度の批判本
まあ、外れてはないけど、ご本人もちょっと問題人物ですなあ。
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ジャーナリズム崩壊って言うよりも、そもそも日本には、ジャーナリストと呼べるようなヒト達が、ほとんどいないという事が分かりました。
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面白いです。文章はルポチョウですが、構成力が高いので読みやすいです。
内容はまあ、日本の記者クラブ制度引いては日本のジャーナリズム界は世界的に見て変ですよって言う内容を繰り返し。述べてます。
ただ、ミスが多くて毎日訂正及び検証を1ページに渡って掲載する、ニューヨークタイムスも明らかに変なので、欧米もっと言えば作者が得意とするアメリカジャーナリスト業界の暗部を載せ、日本のジャーナリズムと対比させれば、もっと深みがあるものになったのでは無いでしょうか?
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上杉隆著。
日本のジャーナリズムについての評論
なるほど、日本の出る杭は打たれる、という性格をよくあらわしている。
記者クラブの存在は、スクープに対して、厳しい。
新聞は、特にどうしようもない。
政治・経済など、確かに個性がない主張が多い。
新聞ごとの色も薄れてきている。
記者独自の色を出し、読書が喜んで読む新聞にならなければ、
新聞の復活はありえない。
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日本のジャーナリズムの崩壊っぷりを痛烈に批判する1冊。1章で日本に存在するジャーナリズムは"Journalism"とは異なるものだということを、2・4章で日本独自の記者クラブというシステムの異常さを指摘する。3章で、日本の報道機関・そこに在籍する「ジャーナリスト」の不可思議さを表し、5章で、じゃあ健全な"Journalism"とは何なのかという問いへの筆者の意見をぶつける。
やっぱりマスコミ業界ってのは、既得権益者の集まりで、一番被害を被っているのはうちらその情報の消費(利用)者なのかな?って思った。下手に制度で競合から守られているせいで、自らに世論を動かす力があるという自覚が、意識し恐れるべき事から利用する事に変わっている。官僚が長い時間が経つと腐敗するように、ジャーナリズムも腐敗してしまっているのか?
ところで、日本で問題視されているものって市場原理が(上手く)働いていないものに多いよね?例えば、役所とか。ジャーナリズムもそうじゃない?
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久々におもしろい、読みやすい本だった。
既存の記者クラブ制度、及び日本の記者を痛烈に批判した一冊。
内容ももちろん、筆者の語り口も爽快。
最近話題になっている世襲議員の方の著作も読んでみよう。
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2009/9/21 Amazonより届く
2009/10/22〜10/23
なんでもかんでも欧米流が良いと思わないが、上杉氏のいうジャーナリズム・ジャーナリストの定義は至極まっとうに思える。ひるがえって日本の記者クラブは非常に問題が多いように思える。自分達の特権を守っているようにしか見えない。自信があるなら開放すればよいのだ。特権の上にあぐらをかいているようにしか思えないなぁ。新聞の購読数がかなり落ち込んでいるように聞く。このあたり解消しないといつか自分で自分の首を絞めるような気がする。また、記者会見(この用語すら使わせたくないみたいだが、「記者クラブ」の皆さんは)をオープンにしようとする民主党の方針には賛成だ(一部でかなりの抵抗にあっているようだが)。
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記者クラブ制度を柱として、新聞社をはじめ日本のマスコミにたいする批判を舌鋒鋭く著している。とくに第1章は皮肉と嫌味の嵐で、こっちまで不快になるほどだったけど、最終章で述べてあるジャーナリズム論は惜しみなく賞賛する。というか、世界ではこれがあたりまえなんだよね。
本書を読む前から、自分なりの「あるべき新聞像」をつくってたんだけど、それをニューヨーク・タイムズ紙がほとんど体現しているいっぽうで、日本の新聞社では到底叶えられそうもないことを、読み進めていくほどに知っていき、すくなからず失望させられた。記者クラブだけじゃない。署名記事とか、紙面での論争とか、「こうだったらいいのに」と感じていたことがすべて、海外では当たり前だったなんて、驚き呆れるばかり。
筆者の歯に衣着せない批判はあまりにもキツいが、ジャーナリストとしての姿勢は本当に素晴らしい。著者のさらなる活躍に期待し、応援したい気持ちにさせられる著作だった。
ついでに、尊敬する記者が本書で批判の対象になってたのは残念だったなあ。まあ、記事についての内容ではなかったから、その評価は変わらないんだけど。
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日本独自の記者クラブ制度批判は分からぬでもない。しかし、嫌味たっぷりな書き方と、二言目には「ニューヨーク・タイムズでは…」にうんざり。