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まずなんといってもタイトルが素敵すぎる!しびれました。
冷凍睡眠とタイムマシンを駆使した素敵なSF。色々凄すぎる。
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とにもかくにもめまぐるしく過去と未来が入れ替わります。
天才科学者であるダンは、会社を運営するパートナー兼友人であるマイルズとベルに裏切られ、ほとんどの財産を奪われた。直前に申し込んでいた冷凍睡眠によって三十年後、彼は再び目を覚ます。
普通の人なら泣き寝入りするか諦めるか、絶望するか、過酷すぎる選択肢はたくさんあったにもかかわらず、彼が全てにおいて成功できたのは、彼のあくなき探究心と、それへの努力、それから、未知のものへと飛び込む勇気だったんだろうな、と思わせてくれる作品。爽快。
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「棺桶に入れたい本」といわれる所以が解った。時間跳躍ものは構成力にかかっていると思うのだが、その点しっかりまとまっていた。主観がどこにあるかということを考えながら読めば分かりやすいかと思う。文庫版777円。
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あまりにも有名な、時間旅行小説の決定版。
不思議で、何度もはらはらさせられて、どうなるんだろうと読み進めていたら、最後にはいちばんいいかたちに落ち着いてくれました。
大満足の結末です。
が、途中、結構上っ面で読んでしまったところもありました。
主人公の発明品の説明とか。
これがないとリアリティが失われるので、もちろん必要なのですが、本筋に密接にかかわってくるわけではないので(無関係でもない)、「あー新しい発明の話ね」と適当にさらっと流してしまいました。
辻褄の合わないことの多そうな時間ものですが、本書にはそういうストレスもなく楽しかったです。
これは、二回目の方がゆっくり楽しめるかもしれませんね。
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やはり冒頭の、猫のピートが夏へと通じる扉を探す描写が秀逸。そこの部分を繰り返し読んでしまう。何度読んでも胸が躍り、この後に訪れる主人公の壮大な冒険を期待する。
SFを読むのが苦手なので、猫が出て来なければ読まなかったし、出て来た猫がピートのように魅力的じゃなかったら途中で読むのを諦めていたかも知れない。
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2011年春、演劇集団キャラメルボックスによる上演が決定しているSF作品名作中の名作です。
以前に読んだのはもう10年以上前。今回、久々に読み返してみました。
舞台化を意識して読み始めたはずが、何時の間にか夢中になって読んでいました。やっぱり面白い!
執筆から半世紀以上経っているとはとても思えません。スピーディーで斬新で、そして泣けました。
世界初という舞台化作品ももちろん観るつもりでいますし、その直前と直後にもまた読み返してしまうんだろうな。
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評価が高く期待して読んだが肝心の猫が出てこない部分が約200Pもあり、主人公の発明品説明など、ストーリー描写より説明文に比重が置かれテンポが悪い。少ないページでも溢れるピートの愛らしさに負け、★3→4つ。
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猫の鳴き声の描写はなかなか素敵だった。
冷凍睡眠にしろ、時間旅行にしろ、面白い設定で、また、登場人物の立ち振る舞い(特にベル!)についても、思わず引き込まれるような作品だった。
『天使の卵』の序盤にも登場する一冊。
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とても面白かった。高校生ぐらいの時に読みたかった。
愛すべき小説。愛すべきキャラクター。
あらすじにも書いてありますが、背表紙のあらすじ紹介の文章
“ぼくが飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。そしてこのぼくもまた、ピートと同じように“夏への扉”を探していた。”
が秀逸
“世の中には、いたずらに過去を懐かしがるスノッブどもが居る。そんな連中は、釘ひとつ打てないし、計算尺ひとつ使えない。ぼくは、できれば、連中を、トウィッチェル博士のタイムマシンのテスト台にほうりこんで、十二世紀あたりへぶっとばしてやるといいと思う。”
テーマだとかそんなものは考えず、愛すべきエンターテイメント小説として読めば良いのだけど、この本には、未来への希望がテーマとして込められている。
1956年に発表したSF小説とは思えない。しかし流石に夏の扉が書かれたこの時点では、インターネットの時代の到来を予期することはできなかったようだ。もしロバート・A・ハインラインが生きていて、現代版夏への扉が書かれたならどんなものになったんだろうなと空想せずにはいられない。
洋書の目次とかの次のページによくある~にこの本を捧げるみたいな文章僕好き。
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読了。
ときは1970年、世の中ではコールドスリープが実用化され、徐々に普及し始めている。(※1950年代に書かれた小説です)とはいえ、それでもまだ、未来の治療法にすがるしかない重病人でもなければ、確実に目覚められる保証もないコールドスリープを、高い金をはらってまでしようという人は、そうはいない。
そんな中、すばらしい発明を次々に生み出した天才技術者の主人公は、技術にしか興味が向かなかったのがわざわいして、友と思っていた相手に会社をのっとられ、恋人にも手ひどく裏切られて、失意のどん底にいた。やけになった主人公は、アルコールの勢いで魔が差して、コールドスリープを決意する。三十年後、いまのままの若い姿で、老婆になったもと恋人の前にあらわれて、その老いた姿を笑ってやろうという、暗い情熱を持って……。
保険会社との契約書にサインをした主人公だったけれど、酒が醒めると気が変わって、そんな消極的な手段ではなく、堂々と裏切り者のふたりにケンカをふっかけにいくことに決める。ところが、相手のほうが一枚上手だった。隙をつかれ、薬物で意思をうばわれて、むりやりコールドスリープの機械に押し込まれた主人公。次に目が覚めると三十年後、西暦2000年になっていた。
復讐すべき相手の消息をもとめ、同時にかつての知己のゆくえを探していた主人公だが、暮らしてゆくためにも、また、技術者としての情熱からも、あたらしい時代の技術を身につけて、あらためて身を立てることを考える。過去をどうにかふっきって、新たな人生を歩もうとしていた主人公だが、やがて未来の世界で、とんでもないものを見つけて……。
面白かった!!
いやもう、夢中で読みました。あと主人公はロリコン。
……と、感想がそれだけじゃいくらなんでもなんなので、もう少し詳しく。
設定としては、コールドスリープや時間旅行、パラドックスといった、わりと古典的なSF。
この本の面白さは設定じゃなくて、その設定をストーリー展開にフルに活かしてあることと、どん底に突き落とされていた主人公が、決意し、奮起して、壁にぶち当たって悪戦苦闘しながらも、やがて機転を利かして、幸福をつかみとる……という波乱に満ちた王道のストーリー。
あと、SF的小道具が、時間旅行のような大げさな部分ばかりじゃなくて、家政ロボットや製図機や、風邪の駆逐された環境だとか、進化型のファスナーだとか、そういう日常臭い部分に及んでいることで、ぐっと親近感というか、生活感が増していて、そこが個人的にとても好きです。
登場人物は、いいやつと嫌なやつがやたらはっきりしているところが、なんか良くも悪くもアメリカっぽいなあ。(←偏見に満ちた発言)しかしその分、後半の展開がものすごい痛快でした。
そしてなにより、猫かっこいいよ、猫……! 主人公の愛猫・ピートの男前っぷりがハンパじゃありません。大好き!
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「夏への扉」ロバート・A・ハインライン/福島正実
タイムトラベル猫SF。セピア。
いわゆるSFの名作のひとつ、だそうで、手に取ってみました。
面白かった。古き良きSF、でしょうか。扱っている題材は(そして邦訳も)
多少なりとも古臭いかもしれませんが、ストーリーに古さを感じさせません。(4)
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60年も前に書かれた古典SF。冬になると猫のピートは夏へと続く扉を探す。人生でどん底に落ちた主人公も全てを捨ててコールドスリープしたりタイムマシンで過去に戻ってみたり自分にとっての夏への扉を探す。痛快かつ爽やかな読後感。学生時代に読んで以来久々だけど、訳が新しくなっているのか読みやすくて良かった。
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初めて読んだSF。評判通り面白かった。
どこかノスタルジックな雰囲気が好きです。
3分の1くらい読んだところでここから自分なりに展開の予想をしてみたら主人公が居た堪れない状況になってしまった。まぁ当然自分の予想などあたるはずもなく、なかなか痛快で気持ちのいい最後だった。
文化中女器〈ハイヤードガール〉や万能〈フレキシブル〉フランクなどハインラインのネーミングセンスが光る作品。
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コールドスリープでタイムトラベル、未来で自分の知人に出会う。
使い古されたこれらのテーマをこれだけ面白く料理できるのも、一重に主人公の誇り高き精神が関係しているとおもう。
そんで猫も、可愛いだけじゃないぜってこと。
カタルシスが爆発する作品。
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SFタイムトラベル。読後感が良かった。何度も人生をやり直せるならと誰しも願う事だろうが、その時どうするか。