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興味深かった。
行動を自分で図で表せるようになるのは難しそうだけど、書かれてる原理はわかりやすい。他の本も読んでみようと思った。
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■行動分析
A.人や動物の行動の原因について考えるときは「真逆」に見なければならない。
つまり、その行動がなぜ起きるかについて理由を考えるとき、その行動の前に何が起きたのかを考えなければならない。
行動の原因は、行動の前ではなく、行動に続く結果にある。
B.持ち物が増えると悩みが増える。
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本書は,行動分析学を分かりやすくまとめた新書である。
1 日常に関連するエピソードを交え,基本的な行動分析学に触れられるようにしている。
問題行動,不登校,ダイエットなどのエピソードから「直前」「行動」「直後」の3つの観点で捉えること,行動の機能に着目することなど分かりやすく解説してくれている。
行動を分析するために,「死人テスト」,「具体性テスト」を紹介している。
2 初心者向けでありながら専門的な内容にも踏み込んでいる。
この本で初めて分かったことが,「阻止の随伴性」である。「阻止の随伴性」については,著者によればこれについてはあまり解説されておらず,積極的な点のみしか取り上げられていなかったという。
阻止の随伴性は,①われわれが注意をし続けてそれを止められない,②われわれの運動機能を儀式的に維持する,③強迫行為に従事する行動を促進する,などの特徴も持っている。 ー 111ページ
行動分析はどこか冷たい印象を持っていた。
だから自分の中では受け入れられない所もあったというのが,少し変わりました。
全部が全部行動分析で解決するわけではないけれども,行動分析の視点も自分の中で使えるようになると捉え方の幅が広がるのかなとも思いました。
初学者にとっても,専門者にとっても行動分析を深めるための良書になると思います。
以下,スペース96より引用
______________________________
目次:
まえがき
第1章 その行動をするのはなぜ?
1.実用的な心理学
2.奇声をあげるアキラくん
奇声をあげたら、お母さんと離れ離れに/通常学級に入学したアキラくん/陥りがちな「循環論」の罠/原因を「行動随伴性」で考える
3.身近な例で考える行動分析学
すぐに弱音を吐くタカシさん/「甘えているから」では、問題は解決しない
第2章 行動に影響を与えるメカニズム(基本形)
1.原因と結果を「真逆」に考える
「症状」と「行動」は異なる
2.行動とは何か?
「試験勉強」「破壊行為」は具体的でない/行動の前に原因がある「レスポンデント行動」
3.行動を強める「強化」の原理(基本形)
「好子」出現の強化/「嫌子」消失の強化
4.行動を弱める弱化の原理(基本形)
嫌子出現の弱化/好子消失の弱化
5.四つの行動原理で、あらゆる行動を説明する
第3章 行動がエスカレートしたり、叱られても直らないのはなぜ?
1.行動の直後に何が起こったのか注目せよ
2.なぜダイエットが難しいのか
3.行動が消えてしまうメカニズム(消去の原理)
恋に敗れて、行動が消去される
4.とても大切な消去の原理
5.社会生活に重大な変化を及ぼす「強化スケジュール」
6.強すぎる消去抵抗、消去バースト
消去の連続に耐える
7.叱られても止められないのはなぜ?(回復の原理)
失敗はこうして繰り返す
8.「アメとムチ」という発想を捨てよう
「ムチ」���副作用
第4章 行動に影響を与えるメカニズム(応用形)
1.日常の行動はもっと複雑
人間の行動をより深く理解するために
2.行動を強める強化の原理(応用形)
嫌子出現「阻止」の強化/嫌な思いをしないために/好子消失「阻止」の強化/持ち物が増えると悩みが増える
3.行動を弱める弱化の原理(応用形)
嫌子消失「阻止」の弱化/好子出現「阻止」の弱化/「じっとしている」は死人にもできる
4.阻止の随伴性に伴うリスク
5.強迫性障害を形成するメカニズム
不安を引き起こす刺激を与え続ける/刺激を自動的にシャットアウトする
6.阻止の強化による強迫性障害
7.エクスポージャーを行動分析学でとらえ直す
不安を減らそうとしてはいけない
第5章 行動は見た目よりも機能が大事
1.行動の機能は四つしかない
物や活動が得られる/注目が得られる/逃避・回避できる/感覚が得られる
2.同じ行動のように見えるが同じ行動ではない、という落とし穴
機能の重複
3.家庭での問題から(不登校の連鎖、そして回復へ)
3兄弟の不登校/不登校を支える行動随伴性/学校に行かない兄は「かわいそう」/“心の中身"は不毛な議論
4.ウソを簡単に見抜く方法
(1)学校を休むと家で遊べる(物や活動)
(2)母親と一緒にいられる(注目)
(3)学校に嫌なことがある(逃避・回避)
(4)機能が複合している場合、シフトしていく場合
5.てんびんの法則
家庭で過ごす理由/おのずと学校に行く確率を高める方法
6.奇声をあげる男の子
7.嘔吐を繰り返す女の子
8.リストカットがやめられない女子学生
第6章 日常にありふれた行動も
1.トークンエコノミー法
トークンエコノミー法とは何か/お店がポイントカードを作る理由/視覚的な達成感/トークンエコノミー法は「さじ加減」が決め手/
手応えのある仕事/トークンエコノミー法のバリエーション/不登校と「そもそも」論/「ワクワク感」を大事にしよう/ポイントを減点するレスポンスコスト
2.FTスケジュール
ニューヨークでのこと/「わんこそば」方式/強度行動障害者の施設において/その日のうちに現れる明確な効果/迷信行動/
迷信行動とエクスポージャー
3.“任意の努力"を目指して
「したからやる」行動随伴性を
あとがき
参考文献
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杉山尚子「行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由」と合わせて読むとよいみたい。
語り口がフランクでときどき挑発的というか少し言い過ぎるところがある気がするけど、そこらへんは好みの問題かな。この本を書くきっかけとなったという、著者が出演したテレビ番組が気になる。
本筋とはそれるけど、「あとがき」に大学教員という仕事の現実がちょっと皮肉ぽく書かれているところがちょっと考えさせられる。
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学んだこと。
循環論で済ませて事態を分析していない危険。
心の問題と片付けてしまう怠惰。
死人の行動に陥らない考え方。
アメとムチではなく、アメとアメをなくす方法。
作者が推奨している杉山尚子さんの著作を読んでみることにする。
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んー、なんとも言えない。一回読んだだけでは消化し切れなかったな。
人間は自分の行動の結果においてメリットがあるからこそ、その行動をすると筆者は言っており、実際に事例が挙げられているから信じるしかないねんけども、自分は筆者ほどその法則を頼ることはしたくないな、というのが正直な感想。
とりあえず、もっとこの行動分析学という分野を勉強したいと思った!
本書においては、「アメとムチ」ではなく「アメとアメなし」という主張が印象的でした。
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行動分析を使うことで、行動が変えられる。
人の行動を変えたいと思うときは、この考えを基礎にしています。
知っていることと出来ることは違いますね。結構難しいですよ。
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依存、不登校などの問題で困っている人にとって必読の書である。また、そういう問題を持っていないとしても、他の人の困難を理解するためにも有用なので読むべき。
我々は、思い込みや勘違いでこれらについてあまりにも間違った理解や行動をしている。平易な文章と分かり易い例示で我々にこの問題を明らかにしてくれる。
悪循環に一旦入ると抜け出せないものだが、その原因、現象、解決法が書いてある。如何に反対の事をしてしまっていることに気がつく場合も多いだろう。
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行動の原因は、行動の前ではなく、行動の後に続く結果にある。実際に自分の行動、他人の行動を当てはめると腑に落ちる。
子ども、クライアントとの関わり方に役立つように感じた一冊。
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行動分析の理論から最新の研究まで恋愛や不登校、ポイントカード等身近にある「行動」を例に出して分かりやすく説明している。私は行動応用分析を発達障害児に用いてセラピーをしているが、この理論をマスターすれば人も動物も、すべての「行動」の理由を簡単に説明できるという。特に行動分析を用いた不登校の克服は目から鱗で、こんな風に何にでも用いることが出来るのだと感動した。
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『メリットの法則 行動分析学・実践編』(著:奥田健次)
奥田さんを知ったのは確か地元新聞に紹介されていたのを見てからだと思う
御代田町に住んでいるって・・・
「えぇぇぇ、すっごい地元じゃん」ってビックリしてHPとか見たんだよなぁ~
それで、暫くして深夜のテレビ番組で特集されていて、観たかったけど睡魔に勝てず
未だ観れていない・・・
HPやメディアに出ている奥田さんを見る限り、「大丈夫か・・・」ってちょっと
心配になってしまうかも知れない(奥田さん、ごめんなさい)
でも、こういう心理学をやる人がいても良いなぁって思った
ステレオタイプなカウンセラー像じゃなくて良い、すっごく自由で私は好きだなぁって(笑)
行動分析、カウンセラーの勉強でもやりました・・・
私はちょっと苦手だった
私はどちらかと言うと「掘り下げる」タイプの理論が好きだった
問題の原因を掘って、掘って、掘りまくる・・・で、収集がつかなくなる(苦笑)
でも最近は「問題解決型」が主流らしい
確かに、今日の今まで生きてこれたのだから、過去の生育歴とか、昔何があったのかを
掘り下げても、それは未来に繋がるのかな?って
過去の問題に焦点を当てても、未来に繋がるかな?って・・・
もちろん、過去も大事なんだけどね・・・
でも生きてるのは「今」で「これからの未来」なんだよね
あんなに苦手だった「パブロフの犬」、「好子・嫌子」・・・
そういうことかぁって事例をもとに分かりやすく書かれてあります
「こころ」をいくら探っても、「行動」が変容しないと意味がないもんね!
苦手だった部分だったけど、ちょっと興味が出てきたぞぉ~
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本書を読んだ後に,
『行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由』
(著者:杉山 尚子)を読むと, より行動分析学のことが理解できる。
読みやすいし良書だと思います。
好子,嫌子といった単純な概念で,様々な事象を説明している。
その説明にも納得もできるし,効果もあると思う。
一部は素直に取り入れてみたいとも思っている。
しかし,行動分析学万能感が滲み出てしまって,
そのあたりが鼻につく。
アマゾンに著者の動画も掲載されているのですが,
物凄く胡散臭い(汗)。
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「行動」というものの捉え方から自分の中での意識が変わった。
今まで行動だと思っていたことがそうでなかったり、行動の目的や結果について、再考するいい機会になった。
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何か不都合が発生した際に、行動・行為の原因(本人の整理的状況を足がかりに本人の成長過程や経歴等を類推し、兎角否定し…てしまうこともある)に注目するのではなく、単純に行動随伴性を記述・整理することで、行動を変えていく糸口を掴むことが可能、それが重要というメッセージ。
そもそも自分には、仕事の上で「怒り」を抱くことが多々あり、まずはそこを直す・見つめることが大事なようなきもするが、大いに勉強になった。
★飴と鞭の「鞭」副作用
①行動自体を減らし積極性を失わせる
②何も新しいことを教えたことにならない・何も生み出さない
③一時的な効果で持続しない
④罰的な関わりがエスカレートする
⑤弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす
⑥負の連鎖で「受けた側」が他人に同じことをしてしまう可能性
行動の機能は4つ → それを活かした「トークンエコノミー法」
①物や活動を得られる
②注目が得られる
③嫌なことから逃避・回避できる
④感覚が得られる
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特に子供の「行動」の問題について、実践的な心理アプローチとして行動分析、応用行動分析の心理士が述べた新書。
この理論では、行動を記述概念ではなく、行動随伴性で考える。行動の原因は、「行動の結果、どうなったか」から立ち返って考えよ、という
確かに、筆者の言う「医学モデル」では、「症状」に対して、身体的(心理的)原因が存在するとして追求する。そのような思考方法に慣れてしまっていると心理的問題に対応が難しいこともあるだろう。
行動随伴性を考える上で、好子、嫌子、出現、消失の4つの概念を導入し、これらの強化および弱化を治療のポイントとしている。好子や嫌子は、時間的に行動の直前直後に強化(弱化)されるものであり、強化された行動は維持される。行動をより適応的に変化させるために、「アメとムチ」ではなく、「アメとアメなし=強化と消去」が重要であると述べる。
行動分析の理論・一般入門書としてはわかりやすくてよいと思う。
しかし、本書に出てくる実践例も、ちょっと上手くいき過ぎ感は否めない。特に、人の行動に、外的な「好子・嫌子」を常に想定するこの理論では、「自分でもわからないまま行動する」状況をうまく説明できることばかりではないと思う。「好かれるために、なぜか嫌われるような行動をとる」とか、「分別をなくすほどイライラしている」とか、医学モデルとうまく融合させて実践していくことが必要だと改めて感じた。
しかし、この手の「新書」の書き手の多くは、自分の主張する理論の万能さを書く。手に取る読者も、何らかの自分の抱える問題解決のために読む人も多いだろうから、その辺に自覚的になってもらいたいな、と思う。