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父親が自殺してしまった一人娘のコラには四銃士という四人の友人がいた。父親の遺書には四銃士の中にアルセーヌ・ルパンがいるらしい。コラを狙う陰謀の中でルパンは彼女を守ろうとする。
ミステリというよりは冒険譚。ルパンの正体ももっと誰だか分からないように引っ張るかと思いきや、あっさりと判明する。分らないコラの方がオカシイ。全体的に古臭くはあるが、面白く読む事が出来た。
最初の読書が中1ぐらいの時に読んだ「奇岩城」だったのを思い出した。
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推敲不足だというのは事実だと思う。遺族が出版を渋ったのも無理はないかもしれない。唐突な展開はやや興ざめするのも本当だと思う。
正直、ヒロインが全然魅力的に思えないし、ルパンが簡単に正体を明かしすぎるのも気に入らない。もっと最後まで引っ張って欲しいところ。
とりあえず、最後の恋とするにはヒロインに魅力がなさ過ぎる。
それでも、ルパンなんだなーというのが感想。ルパン好きだよ。
ルパン三世を許せないくらいには愛してる。
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あこがれました、アルセーヌ・ルパン。
頭がよくて、お金持ち、そしておそらくイケメン。
何度も何度も読みました。
そしてそれから数年。
本屋さんに平積みになっていたルパンの「未発表作」の文字につられて購入。
ドキドキしながら読み始めましたが・・・・「コラァ!!」
なんだかさっぱり、のめりこむことができませんでした。
ルパンとコラの会話にドッチラケ。
悪党をこらしめるルパンの仕掛けもよくわからなかった。
孫の「ルパン三世」に出てきそうなシステムだったな。
つまらん!!
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子供のころにはまったルパンシリーズ。まさか今になって、新作が読めるだなんて思いもしませんでした。
まだまだ推敲の余地のある原稿だったようなので、ちょっと物足りない感じもします。もっと壮大な物語になっていたのかも。でも読めたってので満足かなあ。
タイトル通り「恋」が前面に押し出されているのですが。一点、これは納得できないぞって点が。「あなたの前に愛した女は一人もいません」なんて言っちゃダメでしょっ! レイモンドは? クラリスは?
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今年発表になったルパン最後の作品。ルパンの物語を読んで育った私には感慨深い一冊。
ルブランが充分な推敲をする前に倒れてしまったためか、スーパーマンぶりが際立ちすぎる点など、若干荒削りな印象はあるものの、成熟した大人のルパンの冒険が楽しめる。
ルパン好きなら必読の一冊。
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ファンとして最新作が読めたのは嬉しい・・・・のだが、『奇巌城』ファンとしては納得しがたい思いが残る。
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少年探偵団よりもルパンが好きだった少年が、成長してこの本が出たと知ったらそりゃ買って読むでしょう。でも、さすがに作者が出版しなかっただけ会って中途半端なのは事実。前半の伏線が生かされてなさ過ぎです。でも、ルパン好きな人は読むしかないでしょう。最期に作者が望んだルパンの姿の一端を見ることが出来て満足です。
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2011年にルブラン(Maurice Marie Émile Leblanc, 1864年11月11日 - 1941年11月6日)の孫のフロランス嬢が、祖父の遺品を整理していた時に偶然見つけた遺稿です。
ルブランは、全体を書き切ってから推敲を重ねることで作品にしていくタイプの作家だったので、この作品は部分的に粗く、ストーリーも追いにくいところが何カ所かあるのですが、それでも、大好きなルパンの新しい話が読めるなんて幸せです。
おまけに、1作目の雑誌に載った版(日本では未翻訳)の『アルセーヌ・ルパンの逮捕』も収録されていました。
ルパンの○○○が冒頭にでてきてびっくり。
書きたいことはたくさんあるけど、これから読む人のことを考えると素敵なうっとりする話だったとしか書けないなぁ。
ガニマール刑事が出てこなかったのが残念です。
あの探偵の方はどうでもいいけど。 ← 奇巌城のうらみをまだ引きずっているらしい(笑)。
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『貴女の前に×××女は1人もいません』って、どの口が言ってんね~ん!(爆笑)(あんまり意味のない伏字)
って突っ込んだのは私だけじゃない筈。素で笑ってしまいましたぜルパンの旦那~(*^^*)によによ
今回は怪盗紳士でも探偵紳士でも放蕩紳士でもなく、理想主義に燃える愛国紳士なルパンの活躍譚です。
貧しい子供達に教育を施したり(ちゃっかり自分の為に働かせてましたが)、フランスという国の未来を憂慮し自分にできることを模索する姿は、昔読んだ胸踊る冒険譚でのルパン像とは一線を画しています。昔から義賊的ではありましたが、ここまで落ち着いた教育者な風格はなかったし、もっとやんちゃなイメージがあったので、ちょっぴり寂しさも感じたり(´・ω・`)これが四十の渋み…か…
ただ、プレイボーイっぷりは健在です(笑)。
真面目な話してた次の瞬間には、ヒロインと歯の浮くような会話の応酬(笑)。しかもこれが会う度に繰り返される(笑)。好き合ってるのはもう十分分かったよ!のろけてんのか⁈リア充め!ってなるのは私がピュアな子供じゃないからでしょうね…昔は超ドキドキしたもんルパンのアバンチュール(笑)。
今回のすったもんだ(大事な所…)の内容は、正直物足りません。肉付けが足りない印象を強く受けます。外交問題や金貨強盗事件、フランス国王の所蔵本に関わる画策など読みどころは沢山なのに、気付けば浮いたセリフと勇敢な子供達と愉快なトラップと間抜けなヒールしか印象に残っていません。読みやすくはあるライトさですが、重厚さを増したルパンの人物像とのアンマッチで違和感も生じています。残念…。
ルブラン本人もこの作品の出版に肯定的ではないかもしれません。彼の息子が出版を控えた、という点も頷けます。
が、孫娘が没後70年を経て今作に日の目を見せたことには、やっぱり嘗てルパンの冒険譚に胸踊らせた少年少女は喝采を送らざるを得ないのではないでしょうか。
あと、ルブランやっぱりホームズ意識し過ぎ(笑)。
父親が亡くなり意気消沈する一人娘コラに遺された遺書には、彼女の取り巻きである『四銃士』の中に彼の有名なアルセーヌ・ルパンがいる、彼に助力を請うように、と記されていた。
やがてコラに持ち込まれた、次期イギリス国王候補との縁談。持参金として送られる筈だった金貨を巡る陰謀に巻き込まれた彼女を救おうと、ルパンと彼の部下達が活躍する。
やがて明らかになる意外な黒幕の正体とは。
そして、愛し合うルパンとコラが選択した彼等の結末とは?
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原作者が推敲中に亡くなったため遺族がお蔵入りとした遺作の70年ぶりの出版なので作品としての価値はそもそも低いわけで、ストーリーもやっぱりそれなり。何より敵キャラに魅力がなさ過ぎだし主人公のルパンも隠居老人みたい。出版されたことに価値のある作品でしょうか。
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モーリスルブラン没後70年を経て発表されたこの作品。初めてルパンシリーズを読んだが、泥棒なのに好青年という設定は昔の作品ながら斬新で、恋するルパンが可愛らしい。
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65点。同僚から借りました。話題になったルブラン遺作。
ホームズよりルパンっ子だったわたしにとっては楽しく読めました。
これ、児童書にすればいいんじゃないかと思います。
訳はあまり上手くないというか、前半かなりぎくしゃくしていますが、後半になるとさほど気になりません。
子どもの頃、大好きだったルパンシリーズ(お気に入りは「奇巌城」)を思い出して幸せなひとときを過ごせました。
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ルパン、最後の恋
ルパンと言っても三世じゃなく、恋の相手も峰不二子ではない
ルパン三世の口上 「俺の名はルパン三世。かの名高き怪盗ルパンの孫だ。」
に出てくるお爺ちゃん、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンのことだ
子供のころ、ポプラ社の子供向け翻訳全集にアルセーヌ・ルパンシリーズがあったが 、ルパンのロータスでエスプリに溢れた活躍ぶりは、孫のルパン三世に負けず劣らず 華々しいものだった
「奇岩城」 「813」 「虎の牙」 「緑の目の令嬢」 「八点鐘」 「金三角」 「ラ・ヴァール・イヴァ荘」 「三十棺桶島」 「カリオストロ伯爵夫人」 「ルパン対ホームズ」
全集をコンプしていた私は、その作品群の多くを今でも懐かしく思い出すことができる
さて実は、そのルパンシリーズには末尾を 締めくくる未公開の最終作品があり、作者 モーリス・ルブランの死後70年を経過した本年、奇跡の発売にいたる運びとなったの が、本書「ルパン、最後の恋」である
最後の「恋」と銘打つだけあって、美しいヒロインと、いつものように変名を使い身を隠しながらも、ちょろちょろプレイボー イぶりを発揮しているルパンとの恋の物語 である
ヒロインの父、レルヌ大公の自殺に端を発したストーリーは、国際的な陰謀の匂いを発しつつ、20世紀前半の美しいフランスを舞台に展開する
ルパンは貧しい子供たちの教師役として活動しながらもフランスという国を愛する愛国者の立場から、そして、ヒロインを守る騎士の立場から事件解決に邁進する
70年間、解禁されなかったのは、遺族が作品の未完成ぶりをわかっていたのではないか?と、思えるくらい今ひとつ面白くない (失礼)ストーリーだったが、子供のころに読んだルパンの変わらぬ活躍ぶりや、建 築物や食べ物など作品発表当時の文化や雰囲気を味わえたので良かった
ルパン、最後の恋
作者モーリス・ルブランの死後70年を経て発表された、ルパンシリーズ最終作品である
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アニメのルパンの印象が強いんだけれど アニメのルパンも本のルパンも紳士でかっこいい。
ルパンにも人を心から愛する気持ちがあるっていうのがわかってなんだかほっとした。人間らしい生活も送ってほしいし。
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ルパンを読むのは何年ぶりだろう?
昔のシリーズを本棚から探し出して、また読みたくなった。
ただ、今作品は未完成と言われているだけあって、やはり昔からの読者にとっては少々物足りなかったのは否めない。
しかし、ルパンの作り出すこの世界観、ルパンの人間性の魅力、正義感、騎士道、高慢さと卑屈さ…いろいろあるが、やっぱりこの独特の雰囲気はルブランならではと言わざるを得ない。
未完成だろうがなんだろうが、読まないわけにはいかないだろう。