投稿元:
レビューを見る
被害にあわないと、切迫感はわからないのかも(出来れば味わいたくないが)
だから現実でも、みんなが被害者を加害者の目に触れさせることを無意識でやってしまう。
私もわかってないんだろう。
被害者は、24時間闘ってるんだなと思った。相手と社会と。
相手の心が変わらなければ、DVの行き着くところは“殺人”なんだと本読んで気づかされた。
覚えておく。
人が死んでるのに、懲役7年とか4年って軽い。
警察も裁判所も、dvに対する刑が軽すぎるし、一時的にしか助けられない。
誰しも、自分が受けないと被害者の絶望なんてわからないのかな。
世の中は結婚を良い物のように進めてくるけど、
これから生きていく上で、加害者の様な人間に捕まるのだけは絶対嫌だと思った。
私は殴られるために生まれてきたわけじゃないので。
愛って絶望だよね、という言葉を思い出した。
私も真美みたいに自分の足で立たないと。
投稿元:
レビューを見る
DVそしてストーカー行為。被害が自分だけでなく、自分に関係する人にも容赦なく及んでいく。この怖さ。実際にもDVで逃げた妻をかくまった友人が殺されている。人の内面、裏面を見抜くのは容易でないだけに被害にあったら人生終わっちゃうこの怖さを公にしていかなければならないのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
装丁やタイトルもイメージを裏切ってのサスペンスっていうので
期待して読んだのだけど、う~ん。
なんだかどこかで読んだようなお話を
あれこれくっつけて一つのお話にしたような感じ。
ラストも想像通りだし、読んでも読まなくてもいいような本。
投稿元:
レビューを見る
唯川さんはやっぱり読ませる作家です。
ぐいぐい、とストーリーに引き込まれていきました。
しかし・・・読後感はすっきり~★とはいかないです・・・。
けど、あれはあれで良いオワリだと思います。
きっと何度でも主人公は立ち上がってくれると思います。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りました。
DVを取り扱った作品です。
年齢的にも派遣社員という立場的にも悩む可穂子が、派遣先の雄二と出会い幸せな結婚生活を夢見るが、待っていたのは雄二によるDV。
一言。怖かった((゚Д゚ll))
シェルターに入ってめでたしめでたし、なんて事は全くなく、シェルターに入るにもお金がかかる事を初めて知りました。
シェルターからステップハウスと、様々な保護の仕方も多様になったんだと泣き寝入りするしか無かった時代の変化が伺えます。
何故逃げなかったの?
よくDVを知らない私たちが思うこの思考がいかに危険かを、とっても丁寧に描写してくれます。
最後はなんとも切ない(ノ_・。)
でも、きっと可穂子なら乗り越えられる。
幸せになってね。
投稿元:
レビューを見る
母校の校舎が新しくなり、図書館ができていたので司書さんに「センチメンタルな本ない?」と聞いたら「唯川恵」と言われ、確かにベターハーフベターもそんな感じだったなーと思って読みました。
過去にDVの経験がある私からしても「そう!」と思うことしかありませんでした。
鎖で繋がれているわけでもないのに逃げられない。
失敗だと思いたくない。
全部私のせい。
私がそうさせている。
いつか誰かが助けてくれる。
彼も変わったかな?
こんな大事にして、私さえ我慢すれば…。
作中に面接時に何気ない一言でフラッシュバックしてしまう。
そういうことも四年たった今でもあります。
男性自体が怖いわけではないです。
ちょっとしたことにうるさい男性が怖いです。
最近まで付き合っていた男性がいましたが、私がタバコを吸っただけで嫌煙家だった彼は激怒しました。
それからもう無理だ。と思い、知人に頼んで別れる手立てを組みました。
今後もこういう小さいことで私は付き合いが長く続かないんだろうと重ています。
投稿元:
レビューを見る
恋愛小説イメージの唯川さんだったけど、この本は男と女が絡んでも恋愛小説ではない。
男にも女にもエエ人もおれば悪い人もおるし、中には「こいつ人間としてどうなんやろ」って人もおるんだろうけど、この小説にはサイテーな男が一人登場する。
サイテーな男からひどい仕打ちを受ける主人公、そこから脱出するために逃げだし新たな人生を求めて歩き出すのだが、サイテー男は追いかけてくる。
主人公が最終的にとった手段が良いか悪いかは読者の判断にゆだねられる形になるんだが、俺は善悪は保留する。
ただ言えるのは、サイテーな人間に関わると自分とそして周りにまでひどい状況が波紋のように広がっていく。一人のサイテーのおかげである一定の範囲にテーが拡大するわけだ。
人を不幸にするようなにサイテーがなんのために存在するのかは知らない。俺ができるのは自分がサイテーにならないこと、人格者になれなくてもいいせめてテーのレベルを少しでも改善する事。できるだけ自己完結型の人生を送れるようにしていくこと
投稿元:
レビューを見る
DVって肉体的な物だけではないををだよね。言葉はもちろん精神的な抑圧なんかもそうだよね。加害者がいけないのはもちろんのことだけど、加害者を許してしまうとか、自分が我慢すればなんとかなると思ってしまいがちな人は被害者になりやすいのかな。逃げ場があれば良いが、逃げ場を持てない人は最悪の自殺コースなんたろうな。自殺に追い込んでおいて自死した人が残された人のことを考えないとほざいた最低な人間が過去の知り合いにいたことを思い出した。周りの事が。考えられるくらいなら自殺せんわ(-_-メ)
投稿元:
レビューを見る
今までニュースぐらいでしか知らなかったDV。ものすごく怖い。する側もされる側も、ある意味常軌を逸してしまっているのがわかる。唯川恵、こういう怖さ書くのうまい。
投稿元:
レビューを見る
幸せな結婚をしたはずの可穂子だったが、夫のDVに悩まされる。その後離婚が成立し、自立していくまでの物語だが一筋縄ではいかない。
可穂子が落ち着いた生活を送れそうになるかと思うと、元夫の影がちらつく、その繰り返し。残りのページ数から見て、またひと悶着あるんだろうな、とドキドキしながら読み進めた。
DVをしてしまう男たちはとても正常とは思えないし、それは女性には永遠に理解できないこと。なぜそのような精神状態になってしまうのでしょうか。
夫以外の可穂子に関わる人たちが優しくて理解があり、支えてくれる部分で救いがあった。
投稿元:
レビューを見る
DVをする男は自分ではどうしようもない精神疾患の一つなのだろうと思うが、たいていは出会った時はそんな様子を全く見せないものらしい。
結婚してしまってから気付くのだから、たちが悪い。
妻は、なぜか自分に落ち度があると思い込んでしまったり。いつかは変わってくれるはずと期待してしまったり、普段は優しいからと躊躇したりしてしまうのだろう。
目的を遂げるためには手段を選ばないのも、被害者が諦めてしまう理由の一つなのだろう。
DV男の執念深さは本当に恐ろしい。
投稿元:
レビューを見る
許せない
DVなんて絶対許せない
TVの中の話だと思っていたけど、現実身近なところにも起きているのを知った時、あまりにもその加害者の表の顔と裏の顔が違うことに戸惑った。だから、この作品の中で可穂子に起きていることも誇張されているわけではないはず。
こんな風に人の人生変えてしまうDV、絶対許せない。許しちゃいけない。
投稿元:
レビューを見る
先の展開が気になるお話でした。
続きが早く読みたくなる。
DVって話に聞くし、実際事件になったりしてるけど、
ここまでひどいのかと思った。
自分で見極めるしかないんだろうな…。
初期段階で反抗するかだよな。
最後は可穂子が自分の手でしとめたけど、あれって紙一重。
自分が殺されてた可能性も充分にあった。
正当防衛でも世間からは冷たい目で見られるだろうし、
いい感じになった男の人には元妻が帰ってきたし、
救われないな。
みんなで農園で働いてもこの先心からの幸せって感じられるのかな。
投稿元:
レビューを見る
DV夫から逃げる話。
怖かった。夫、しつこいし、壊れてるのに、幸せなふりを続ける妻…現実味ありあり。
文中の生きていてはいけない人もいる、というセリフは重いけど納得。
投稿元:
レビューを見る
「久々に唯川さんの小説が読みたいな」と探していたところ、この本を見つけました。
DVをもとにしたお話は初めてだったのですが、実際の加害者というのは
本当にこんなにも被害者に執着心を持っていて、執拗に追い回すのでしょうか。
DVに合い、シェルターに匿われ、最終的にはDV被害者が集う農園で暮らし始めるのですが
平和な生活を手に入れたと思ったら、元夫が現れ、以前のように
恐怖心と隣り合わせのつらく、地獄のような日々に戻されます。
元夫の異様なまでの言動に、何度も鳥肌が立ちました。
本当に気持ちが悪い人でした。
DV被害者は年々増えていて、テレビなどでの特集をたまに見かけますが
それ以上に現実味と恐怖が溢れている内容でした。
最後は後味の悪いものではなく、どちらかと言えば報われた結末です。
暴力とはなにが原因でふるい、ふるわれるのか。
そこから脱出したあとは、どうなるのか。
すべての被害者が同じ道をたどるというわけではありませんが
ひとつの例として、ぜひ一度見ていただきたい本です。