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組織というものを甘く見ていたのかも知れない...。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。
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WOWOWの2時間ドラマで観ました。原作は読んでないけど、きっと2時間でおさめるには無理がある設定なのか、全てが上手く行き過ぎな感が否めない。
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経済を動かしている、いわゆるデキるビジネスマンの発想展開がつぶさに書かれていてとても面白い。
決して難しくないので、経済に詳しくない人でもどんどん引き込まれると思う。
ただし発想展開が面白いのであって、ストーリー展開自体はそれほどハラハラするものではない。一言でいうとエキサイティングな小説と言える。
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2011.07.07
有能だが、組織から疎まれて左遷された主人公が、自らの命運をかけて、周りの仲間と共に一大プロジェクトを立ち上げて行く話。
ザ・ゴールと、似ているが、アイディアそのものは応用しにくいという点ではことなっているように思う。
経済小説としては、最高に面白かった。主人公と、周りの人物たちがどんどんが成長して行く様が良かった。
『頭に、汗をかけ。脳みそに錐を刺して、血が噴き出るまで考えろ。』
この言葉が印象に残ったかな。
主人公みたいなカッコいいプレゼンがしたい!!
引用
・P247
吉野は、物を購入する、あるいはサービスを利用する際には、必ず(略)競合他社を用いることをモットーとしてきた
(略)肝心なのは、競合する製品やサービスのどこが自社よりも優り、あるいは劣っているのか、どこに改善の余地があるのかを身を持って体験することだ。
→自社商品ばっかり使ってたらアカンてことやね。ごもっとも。
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自分勝手な主人公が左遷を期に人間的にも成長をみせる作品。ハードボイルドな気も・・・うちの場合は骨太なおじさんが出てたら、全てハードボイルドな区分に入れてしまうので、違うかもしれません。でも、おもしろいです。経済のことが全くわからないうちでも楽しく読めました。また、介護のこととか自分でも感情移入しやすい内容も含まれていたので、余計に入り込めました。
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読書完了日2009年06月10日。たなぞうのトピック「お薦めの社会派小説1」をロムって、読んでみました。面白かったです!読ませる力がある作家さんですね。
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楡さんは2冊目。本作品は前回読んだ「フェイク」とは全く異なる分野で、運送業の新規営業開発部長が主役のビジネス小説。550?超で結構分厚い文庫でしたが、この分野にしては読みやすく、テンポもよくてドンドン読み進めました。個人的に、小説と部分的に似ているプロジェクト(複合機を絡めた新規プロジェクト)立ち上げに関わっていたので親近感もありました。主人公と元ダメダメ部下・立川、野球の夢を断念しながらも腐らず、あくまで好青年な蓬莱、器は小さい自己中で典型的な嫌な上司・三瀬など各キャラクターの設定と絡ませ方が非常によろしい。組織とプロジェクト進行の板ばさみなどの問題、それをうまいこと解決していく展開には、うならせられるばかり。特に社主に直訴するところは、現実にはないよなあと思いながらも、よかったなあって感動したり。アイデアは価格.comやamazon、楽天などの話を知っていればそこまで驚かないですが、運送会社からの立場で考えれば、なるほどいい儲け話になりますね。学生の藍子さんがこれらのアイデアを出してるのがちょっとどうかとも思いますが、、まあ優秀な人材ということで。こんなbigプロジェクトに関われたら面白いでしょうねえ。ましてこんなウマイこといって出世してやりがいもあれば・・・・会社人としては憧れます。
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ハマってしまった楡周平さんの経済小説。
こっちはラストワンマイルに比べ、やや難解。
ただしその分奥も深い。
ビジネスのアイデア・主人公の成長、どれを取っても面白い。
分厚い分量もなんのその、あっという間に読んでしまった。
どうやらこの人は、経済小説に限らず、
色んな分野の小説を発表し、
マルチな才能をお持ちなようなので、
他の分野の小説も読んでみることにします。
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再生巨流 楡周平 ☆☆☆☆☆
名言
①頭に汗をかけ。脳みそにきりを刺して血が吹き出るまで考えろ。
最高傑作の経済小説。物語は運輸会社のエリート社員が左遷されることから始まる。新たなるビジネススキームを生み出すために少ないメンバーで日々孤軍奮闘する様が見事に描かれている。テーマは物流改革、ターゲットマーケティング、プロジェクトマネジメント等これでもかと感心するアイデアが次々と。代理店施策こてにはただただ脱帽。TOCで有名なゴールドラットのザゴールを彷彿させる。社主に直訴した時の言葉人々の生活をもっと豊かにするためにやるという強い意志は素晴らしい!
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会社の方のブクログとお勧めで選んだ本。
読み終わった感想を一言で言えば、「気持ちが熱くなる」
そんな経済小説でした。
そして、すっきりとした爽快感。
社主への直訴は、ドラマとしてはありがちなパターンですが、手に汗かくようなやり取りでした。さらに全体としてプロジェクトXを髣髴させるような熱い台詞とシーン。そして何よりも練りに練られたこのビジネスモデルと事業戦略。地方の電気屋さんの状態を考えると、この事業をどこかでやっていてもおかしくないと思います。
一点だけ、ちょっと??なところ。蓬莱の奥さん!いくらなんでも、こんなすごい人はいないでしょう!!
でも、この話の流れからなら許す(^^)
この主人公吉野の熱さ、プレゼンスキル、プロジェクトマネージメント、ぜひ学びたいところです。
読み進めていって、自分自身、失敗だったのが、あまり考えずに先へ先へと読み進めてしまったこと。吉野の考えるビジネスモデルやその先にあるものを自分自身で考えながら読み進めればよかった。
特に、三瀬を一番最初に説得したときのシーンで
「60億もの投資を補って余りある資産?」
っとありますが、これを自分で具体的にイメージしないで読み進めてしまいました。その後、社主への直訴でプランの最大の狙いを話しています。
ビジネスのケーススタディとして考えながら読み進めれれば、ビジネスの考え方の勉強にもなったのに...
会社の方のお勧めはハズレがないのがいいですよね。
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物流業界で働く人たちにとっては、すごい考えさせられる内容。悪戦苦闘しながらも、新しいビジネスモデルを作りだす、姿は心動かされ、一瞬だけど仕事に対するモチベーションがあがる(笑)
ストーリーの展開もテンポがいいので、2日間で読みきってしまった。
また読み返したい&人に勧めれらる一冊!
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ASAP.
楽に出来る事はない。
問題を一つづつクリアして、
ようやく形になる。
頭に汗をかけ。
脳ミソにキリをさして考えろ。
そして実行あるのみ。
仕事の価値観が変わる。
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読み応え十分のビジネス小説。企業で新事業を立ち上げるというのはかくも大変なことなのだということを改めて考えさせられる。こんなすごい人々が世の中にどれくらいいるのか知らないが、ちょっとうまくいきすぎなんじゃ?という感もあり。
新しいことをやらなければいけないプレッシャーを描いたシーンは、かつて会社勤めだった頃のことを思い出して暗い気分になったが、自分のいた会社はこんなに大変じゃなかったし、トップももっとぼんやりしていた(だからあんなもんなんだろうな)。
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ビジネス小説って面白い!
どんなに営業力があっても企画力があっても、会社の資金がなければプロジェクトを実現できない。資金を動かすには社内での根回しが必要になる。図体の大きい会社って、ぶち上げるプロジェクトが大きくなるほど、身動きとるのが難しくて大変なんだな。
チームプレーの危うさも心強さも、リーダーの統率力の大切さも、ハラハラするドラマに盛り込まれていて、社運を賭けたプロジェクトが達成に向かうまでのエネルギーを感じられる。読んでいるうちに、仕事に全力を傾ける登場人物達が羨ましくなってくる。
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物流業界の概要がわかりとても勉強になる。勧善懲悪型で、細部の細かさを除けばとても読みやすい。最後はもっとドラマティックなことが起こるかと期待してしまった。主人公以外の人物の心の機微はあまり伝わってこない。そういう意味では単なる娯楽小説。