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翠星石の株の上がりようはとどまるところを知らないが、それはそれとしてついにジュンのひきこもりの原因が明らかになった。
うん、これは引きこもるわ!
梅岡先生、それは酷すぎるよ……。本人はとてもいいことだと信じて疑わずにやっているだけに始末が悪い。マックィイーン 君こそ 真ノ邪悪ダ。
マックィイーンは自己愛ゆえに周囲に被害をまき散らしていたわけだが、梅岡のそれも「僕っていい教師!」な自己愛すれすれの行動であり、もしかするとすでにその境界を踏み越えてさえいるかもしれない。ああ、ソレコソ悪より悪い「最悪」と呼バレルものダ。
ジョジョはさておき、この物語の中で彼の行為がどう片付けられるのかは興味深い。蒼星石しかり水銀燈しかり、この物語が「救済」を主軸に据えている以上、梅岡にも何らかの形で赦しが与えられるのだろうか。アリスゲームになんら関わっていない脇役にどう光が当たるのか、現状では見えてこないのが実に厄い。
これだけ辛いエピソードを中心に語る巻だけに、途中途中に挟まれる金糸雀の天丼ネタにはほっとする。
もともとこういう箸休めのために配置されたキャラクターなのかもしれない。話の中でも構成上でも不憫なキャラクターだ。
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ひきこもりの原因が、かなり明確に。
もちろん、それだけではないのだけども、物語的に単純化したものとして。
安心して排斥をしてもいいものを見つけたときの人間って……。
もしかして、その彼の歪んだ部分が、薔薇乙女たちを作り出したのかも。
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【ちょっとネタバレ】
この巻は少しばかり泣かされます。
蒼星石を失った翠星石がじわ…と涙を浮かべつつ、気丈に振舞おうとして健気。。。
あ、そうそう、金糸雀はとうとうジュンの家に入り込めました。
行き倒れの野良乙女として。
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うわぁ、熱血最低教師発見。この自分の基準で勝手にやってしまう熱血教師ほどイヤなものはないですねぇ。この気分を直すにはローゼンメイデンの可愛さに癒されるしかない。
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現在の苦悩を、過去のトラウマにしない為に今出来ること。
勿論、どうにもならないコトも理解した上で…どう向き合うか?どう妥協していくか?自身が選択したその時の答えに完璧なんて求めなくてもいいから。
どうぞお大事にお過ごしください。
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不登校をつづけているジュンのもとに、担任の梅岡(うめおか)先生が訪ねてきます。しかし、彼の熱意がかえってジュン心の傷をえぐってしまいます。そんな彼の心の隙につけいって、第七のドールが行動を開始します。
一方で、金糸雀も失敗を繰り返しながら真紅たちのもとにやってくるようになり、ジュンのまわりはますますにぎやかになっていきます。ジュンのトラウマをめぐる展開にもかかわらず、重苦しくなりすぎないのは彼女たちのおかげでしょうか。
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【再読】
「だからジュンが夜眠るのが怖くなったら ヒナに言ってね ヒナが起こしてあげるからね」
この巻は特に好きです。ジュンの心の傷と、それを癒そうとするまわりの人(人形)たちの温かい気持ちが、繊細で丁寧に描かれているのでウルっときます。雛苺ファンとしては、この巻と次の巻(6巻)が佳境なのですが、この巻で雛苺がジュンに話したこと、これが6巻で嫌という程よく分かるんですね。だから、もう雛苺のセリフ一つ一つで胸をうたれるんです。言動は幼いかもしれないけれど、含蓄のある言葉をたまに零して私たちをハッとさせてくれる、雛苺のそういうところが好きになるんです。