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20歳という若さで鉄道自殺でこの世を去った著者の日記。とりわけ政治社会に興味を持ち、学生デモなどにも積極的に参加していた著者。日記には、その現実社会に対する怒りから、勉強や進路や恋愛に関するプライベートな悩みまでが赤裸々に綴られており、彼女の強さの中に常にあった寂しさに心が痛くなる。彼女が歩んだ人生はあまりにもインパクトが強すぎた。もう少し肩の力を抜いて、ワガママに生きても良かったと思う。私はこの本を、著者が自殺した時と同じ20歳に読んだが、同年代とは思えない彼女の社会に対する思いの強さに感心したと同時に、自殺という人生の終え方を選んでしまった彼女の弱さに幻滅さえもした。死んで伝わるメッセージなんてない。生きて伝えて欲しかった。読むと心が暗くなってしまうが、人生について真剣に考えさせられる。
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二十歳の誕生日からはじまる日記は、その半年後、鉄道自殺を遂げる直前まで書き続けられる。
高野悦子が、誰に見せるともなくぶつけた生の感情、混乱する思想と行動、その一遍が窺い知れる一作。
例えば彼女が生きた時代に俺がいたならば、酒飲み友達くらいにはなれたんだろうか。
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21になる前に読めてよかった。何故か自分がこの日記を書いたかと思うような共感できる文章がいくつもあった。
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この本のファンがこんなにいるとはびっくり。
時代錯誤かもしれないけど、底辺は同じはず。
是非20歳までに読んでほしい作品です。
どうやら映画にもなったらしいです。
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コレを読んだのはちょうど二十歳過ぎた頃だったんですけど、もの凄い衝撃を受けました。
出来れば二十歳前後に読んで欲しいです。同じ頃の年の人間としていろんな思いが流れ込んでくる気がしました。
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二十歳の時に読みました。
彼女は、自分の居場所を常に求めていたのだと思う。
社会が変化していく中で、社会における青年達の扱いが変わっていくなかで主人公は、悩み苦しみぬいたのだということが、文章の中から読み取ることが出来る。
彼女の死から30年近く経つけれども、今なお彼女のように居場所をもとめさまよっている若者は多いと思う。
この本で一番印象になことばは、表紙の裏側に、人は孤独であると書かれているのである。人は孤独であることを自覚しなければならない。孤独は怖くないのである。一人であると人が気付きそれを自分の中で受けいることが出来たのならば、他人というものを冷静に見ることが出来るのではないだろうか・・。
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学生運動が激しさを増していた頃、20歳6ヶ月で鉄道自殺を遂げた高野悦子さんの日記。「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。」この言葉に全てが集約されている気がします。二十歳になったらまた読み返すつもりです。
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年齢的にも近い といっても著者が2つ下で、
時代による状況も違うけれども
自分の日々考えていることや
感じているところと似ている部分が多々あって すごく共感が持てる。
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人間誰しも孤独である。そう、筆者である高野悦子さんは語る。未熟者である。大人になれない。自己の中で渦巻く葛藤と矛盾。この人は純粋すぎたのかな。それとも二十歳の時って誰しもがこういう部分を持っているのだろうか。世間に対する自分の存在価値の小ささ。それを声を上げて主張する事も難しい。心の中の自分と対話し、なんとか打ち勝とうとする。彼女の気持ちが分からない事もない。だけど、彼女の感性が敏感すぎたのかな。これほどの才能があるのに、若くして命を絶つとは、なんとも言い様がない気持ちにさせられる。違う方向に意識が向かなかったのか。二十歳をすぎて、読み直し、ふと、「生きる」という事を考え直せる作品です。
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高校の授業で貰ったプリントにこの本の一節が載っていて、深く共感を覚えたので借りてみた。けど、全部読むのはものすごい大変。プリント程度が丁度いいです。自分について考えていたあの頃。
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これを読んだのはずいぶん前。2年ぐらい前かな。
今のほうが読んでぐっと来るような気がします。
この本も、僕がなにか本を紹介する上では欠かせない一冊。
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生まれてくるのがもう少し遅ければもっと長生きしていただろう。だが何が起こり、何がきっかけになるかなんて分からない。
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二十歳の誕生日に友達にすすめられて読んだ本です。鉄道自殺した彼女亡き後、下宿先から大量に発見された日記を刊行したものです。『独りであること、未熟であること、それが私の二十歳の原点である。』
二十歳になった自分と比較し、真剣に今を生き悩んでいた彼女の姿が心に響きました。成人式での新成人の暴挙の報道を見て、憤りを感じる人は私だけではないでしょう。あの問題を起こした新成人達にこそ、読んで欲しい一冊です。
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「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」
1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。
立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。
時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強く生きることを切望する。
6月22日、彼女は長い長い日記を綴る。睡眠薬を大量に飲みつつも、それに打ち勝って眠らずにいられるかを試し、最後に一編の美しい詩をうたう。それが彼女の最後の日記となった。
20歳の日々。何を考え、どのように生きていただろうか。そんなことを考えさせられる本でした。
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自分も、きっかり二十歳の時に読みました。ちの印象が凄かった…。結局、作者は本当に自らの命を絶って…しまったのですが・・・。是非3部作で読んでいただきたいです…若い頃に!!!