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中島敦の短・中編集。高校の教科書に載っていた「山月記」で初めて作者を知ったんですが、顔がのび太くんクリソツだからよく覚えました。
まあ顔のことは置いておいて、その文章は限りなく美しい。漢文に精通している作者は漢熟語を多用しますが、それによってもたらされるリズム・響きが美しい。それでいて内容は古典的でシンプルな物が多く、読みやすい。孔子とその弟子・子路の物語『弟子』を読む度に号泣。熱い。美しい。
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国語の教科書でであって、一瞬で恋に落ちました。一晩でも二晩でも語りたいけど、語れない、語りきれないから語りたくない。
足せるだけ足したい☆だけど+2が限界。教科書からこちらを見つめる墨絵の寅も忘れられない。大好きだ、中島敦!
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「李陵」と「弟子」のみ読みました。李陵に出てくる司馬遷の歴史叙述に対する苦悩は面白かったです。弟子も良かったです。論語を一通り読んだ後に読むとさらに楽しめると思います。
漢文調で少し読みにくい部分もありますが、それが作品をより味わい深いものにしています。
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夭逝した中島敦の素晴らしい作品。もっと長生きしたら、もっとたくさんの素晴らしい作品を読むことができたろうに・・・教科書にも使われているので、おなじみの方もいらっしゃるのではないだろうか。
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「山月記」は高校の教科書に載っていたものの、当時は良さが良く分からなかったが、印象には残っていた。今になって読むとひしひしとこの物語の魅力が伝わってくる。やはり名作と呼ばれる作品だ。
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(山月記)高校生のわたしが、当時かなりの衝撃を受けた作品。自己の内面を見つめなおすきっかけをつくってくれた。じぶんに自信がない、新しいじぶんになりたい、そんなあなたにお勧め。
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「山月記」はもちろん好きなのですが、「李陵」よりも「弟子」の方が個人的には面白かったです。言葉が難しいうえ、中国の故事についての知識がないと意味が分からないところもあるので、注釈があってくれてよかったです……。
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これも高校の教科書で読み込み、強く惹かれた一冊です。どの短編も好きですが「山月記」の変身という物語のテーマに、中島敦の心の闇と哀しさを感じました。噛めば噛むほど味が出る、素晴らしい文章。
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「山月記」は学生時代に教科書で読んで衝撃を受けた作品だ。
「己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった 」
この一節は今思い出してもかなりキツイ。いい加減自分が「珠に非ざる」ことを認めなくては。
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「山月記」は人間の奥深くにある弱さや欲を鮮明且つ繊細に表現されています。学校の教科書にも掲載されるほどの一品!
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自分の中では間違いなく五つ星。何度も読み返しています。簡潔でリズム感のある文体は読んでいてとても気分がいい。時々、大真面目な顔でホラを吹かれたような気持ちになる逸話が差し込まれているのも面白いです。
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「夭逝の天才」というフレーズに惹かれて読みましたが確かにスゲェ。長生きすれば芥川龍之介を超える人だったと思う。
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山月記、大好きです。
近くの文学館に、これをもとにしたムットーニのからくり劇場という作品があります。それも好き。
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日本人の7割くらいは呼んでいるであろう山月記(高校の教材だから)。
授業中に涙が出そうになっちゃう経験はそうない。
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漠とした不安。古典による渾然とした美と秩序の世界を築きつつ、人間存在の根源的不安と恐怖に向かい合う。存在の不確かさという観念を自我に向けて追究し、そこから生まれてくる形而上的不安を対象化することによって、おそう自己否定と懐疑の根源にのめり込む。世界観は孤独で厳しい。フランツ・カフカに傾倒しており、とくに『山月記』の変身譚は顕著。「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」は高校国語必出 ― 配点・各5点。