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終戦のローレライ、のタイトルが持つ意味
2017/12/04 15:44
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投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
綿密なプロットに裏打ちされた物語が、著者一流の筆力で迫ってくる。映画や漫画もいいだろうが、情景のにおいまでかぎとれる感覚におちいるのは、小説の長所である。折笠少年を始めとする人物たちが向かう先を、是非読んでいただきたい。そして「終戦のローレライ」という言葉にこめられた想いの記述がある後半に至るまで、是非読み進めていただきたい。(追記:映画化の際にタイトルを単に「ローレライ」としたのは、残念でならない。まさにあのタイトルにこそ意味があるのだから)
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごくたまに、読書を趣味とした自分を誉めてさえやりたくなる作品に出会う。年間約100冊読む中で、ほんの数作品。5作品は無い。この作品は、まさにそれにあたる珠玉の1作だ。
日本人として、というより人としての矜持が当然のように生きている。守るべき物の為に命を張り、後世の為に子供を諭そうとする大人らしい大人がいる。縦と横の社会が、礼儀と道徳を持って存在する。全て、現代社会が忘れてしまった「大事な物」。
人の命が軽んじられた時代。命の有り方を勘違いした時代。1ページ繰るごとに、死んで行った者達の無念を痛感し、今の時代に生まれた自分に感謝さえ覚える。だけに、「戦争は絶対にいけないのだ」という思いが溢れてくる。そして、自分の命も人の命も、全てかけがえの無い物であって、決して軽んじてはいけないのだと痛感させられる。読了時の呆然とした感触。珠玉というより、奇跡と言った方が良い作品かもしれない。
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思い。あらら。せっかく面白くなってきたと思ったらなんかぐだぐだで終わってしまった。つうかクドいなぁ。話も結局平凡な感じだったなぁ。
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4巻を一気に一晩で読みました。
最初は戦艦ものということで漢字は多いしとっつきにくいしで正直読みきれる自信がなかったのですが、どんどん引き込まれていきました。面白い!
人間や歴史的背景が丁寧に書き込まれていて、感情移入がしやすかったです。太平洋戦争を様々な側面から描き、とても臨場感のある描写が素晴らしかったです。
こういう小説を十代の時に読みたかったなあと思いました。
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私たちは第二次世界大戦で命を落とした人たちの上に成り立っている。
良くも悪くもそれを忘れてはならないのだと思います。
あやまちは謝罪し続け、でも、私たちを守ってくれた人たちを誇りに思い。
恥じることなく生きていこう。
もしも今、日本という国を誇りに思うことができないのならば、
少しでも誇りを持てるように変えて行こう。
くさいけれども、そう思わせてくれる作品です。
めでたしめでたし……だけでは終わりません。
エピローグがあるからこそ、五つ星をつけました。
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いわずと知れた映画化された名作。でも映画はまだ見ていない・・・・・本とは内容が少し違うみたいだけど感動必至なので、見たい!
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第22回吉川英治文学新人賞受賞作。映画化。さらにこのミスで2位、文春2003ミステリーで5位。
最終巻は結末、そして未来は・・・!面白いです!あの戦争についてとても考えさせられる作品です。
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文庫にして全4巻。
昨年公開された映画の本編は観ていないのですが、予告やポスターは
目にしていたため、ローレライシステムの謎については
ほとんどネタバレした状態で読む結果に。
それでもさまざまなドラマが展開し最後までどっぷりつかりました。
ローレライとは不思議な歌声で船を沈めてしまう魔女。
この作品でも「唄」というのが重要なポイントとなっている。
実際「椰子の実」は聴いた事がないのだが、繰り返し出てくる歌詞を
みただけで涙が出てくる。
敵艦の艦長の名前だけはいつまでも覚えられなかった(横文字苦手)
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「ローレライ」はあなたの望む終戦のためには歌わない。
「あるべき終戦の形」に向かってつき進んでゆく伊507。その先には米国が待ち構えていた。孤立無援の状況下で戦う乗組員たち。最後の作戦を敢行する中、響き渡る「椰子の実」の歌声には感動。
号泣必死の最終巻、文句なしに★5つです!!!
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2005,8,27 読破 * 映画よりも小説のが全然感動しました。時岡さんものっそい好きです。泣きました。皆かっこええ。
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終戦のローレライシリーズ最終巻。後日談が長い話です。そういう話は結構好きです。劇場版では省略されたたくさんのエピソードがあります。3まで読んでたら是非読むべし。
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やっぱ、原作のがおもしろい。
映画には出てこないフリッツ・S・エブナーのストーリーとか泣けますし。なんか色々考えさせられます。
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いや〜。面白い!最高傑作ですね。終章では、思わず涙ぐんでしまいました。折笠とパウラの生き様に感動。折笠が死ぬ前に「せっかく与えられた自由を、腐らせてしまったのかもしれんな・・・。」と言った一言が印象に残ります。死んでいった伊507の乗組員たちとの果たせた約束と果たせなかった約束。自問自答する夫をパウラが今こうして生きているることだけ、それが大事だと締め括る。また1つ良い作品に出会えました。それと、映画化されたほうはやっぱ観ないほうが良さそう。
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やっと完結!!!!なんとゆうかただの戦争物じゃない気がします。最後も現代に続く話で考えさせられました。征人とパウラは生きて、次につなぐなにかを残したんですね。あぁ途中で投げ出さなくてよかった。
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この本アツイ!!!
かなり面白かった。いろいろと考えさせられた。途中で浅倉のやりたいことや考えていることが何なのかよくわからなくなっちゃった部分があったんだけど、絹見の考えていることは筋が通っていてすんなり納得できた。
エピローグが良かったな。その後絵に描いたような「普通の人生」を送り続ける二人。「普通である」ということがどんなに大切なことか、ひしひしと伝わってきたような気がする。
読んで良かった。