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表現がとても美しかった。指で覚えているという表現を覚えている。ただ、あまり手が進まず、途中でやめた。この本は、もっと歳をとってから読むべきなのかもしれない、正直、表現が美しかった、ということ以外に印象に残らなかった。
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冒頭の一文しか知らなかったので、そういう話なのね、と。
若いのになかなか難しい女性像でした。。(共感できないばかりか、行動の理由すら原因が分からない。。40代未亡人とかならそんなものかなぁと思うのですが)
とつとつと時間が進んで、起承転結の真ん中は無い感じ?まぁ現実なんてそんな感じ? 系かと思っていたので
ラストに あれ?!! と驚きました。
そして解説を読むまで結末のその後が分からなかった。。
澤野久雄氏
E・G・サイデンステッカー氏
花柳正太郎氏(劇)
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一つ一つの描写が独特で儚い印象を持つ。そこに隠された意味を理解したり、この物語を面白いと感じるにはまだまだ自分は子供なんだろうと思った。「夜の底が白くなった」
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上野から上越新幹線に乗ってトンネルを過ぎた時に一面雪景色が広がったときに「ああ、川端康成だな」と思ったことが鮮明に思い出される。川端康成のような重たくも丁寧で真摯で重厚な美しい日本語の小説は二度と出てこないんだろうなと思う。
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純文学の好きなところは
感情を説明しすぎないところで
今この人物はどんなことを考えているんだろう
どうしてこういう行動をとったんだろうって
自分で想像してみるところだと思っています。
「君はいい女だね」
たったその一言が、
別れを代弁する言葉になったり
感情を説明しないことが
一番忠実に伝わる説明になることを
雪国をよみながらしみじみと感じました。
なんといっても雪国は文章や、
登場人物のセリフが美しいです。
最後、別れの予感が二人の頭によぎりながら
その真上に輝く天の川。
風景はその時見る人の気持ちや
誰と見るかでその美しさをかえる。
あの天の川は二人にとってもう二度と見ることのできない刹那の美しさ。
はじまりがあって、必ず終わりがくる。
終わりがあるから一瞬一瞬が輝いて
なんとも言えぬ気持ちになりました。
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風景の描写が美しい、と友人に勧めてもらい読んでみた。読むのすごい時間かかってしまった。風景描写ももちろんだけど、言葉のやりとりの中にひそむ言葉に出てこない感情表現、まさに行間を読むといった奥ゆかしさを強く感じた。そう、奥ゆかしさを感じました。純文学をほとんど通っていないので、掬いきれてないところたくさんあるんだろうなぁ。
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トンネルの向こうは雪国か異世界か。冒頭部分のフレーズは有名すぎるほど有名で。だからこそ、知ったような気になるが、よくよく考えれば初読。そして、昔の人だと思ってたら昭和31年発行で意外と新しいのね。と、びっくり。は、さておき。島村を端的に表現すると「ズルい男」で気の多い男。対する駒子は「めんどくさい女」そんな男女の恋模様は思いの外、淡々としていて生ぐさくもなく。ああだから純文学なのか。と、妙に納得。どことなく渡辺淳一の匂いもして、あ、そうか、こっちが先か。と、思ってもみたり。「胎内くぐり」の話が印象的。
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川端康成さんの長編を読むのは初めてです。情景描写は綺麗でしたが、登場人物たちをどう捉えたらいいのか、難しかったです。駒子も葉子もくるくると言っていることが変わるので…。島村もなんだかぼんやり。まだわたしには長編は早かったようです。いつか、味わえるようになるのかな。
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有名すぎる冒頭。
白い夜の底。窓ガラスに写る少女。顔にともる野山のともし火。美しいー。言葉だけでこんなに美しい情景を描けるのがすごい。
しかし、この忙しい現代人にはなかなか難しい物語。すぐに答えを求めてしまうのは悪い癖ですね。行間にこめられた意味に思いを馳せてこそ、この小説の楽しみが分かる気がします。行間案件。
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川端康成の本を読んだことがなかったので読んでみた。
うーん。あんまり理解はできなかった…。
でも線路向かいの人と話そうとして、間を列車が駆け抜けて行った…、など、繊細な描写がうまい。美しい日本語だと思った。
主人公の島村に全く共感できないので、あんまり最後まで読んでも??って感じだったのだけど。島村が振り向くことはないとわかっていつつも無邪気に島村を愛する駒子にはちょっと共感できたかなあ。
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「国境の長いトンネルと抜けると雪国であった」から始まるこの台詞は有名なフレーズとなっている物語。雪国の美しさ、雪の儚く、美しい純白な繊細な雪の粒が文の端々から感じられるものである。男女の三角関係が描かれているのだが、雪国の美しい情景と相まって、女性ふたりの美しさや清廉潔白な様子が伝わって来る。温泉街の趣溢れる情景と男女の関係が絵となっているなと感じるが、美しさの中に女同士の外には見えないドロドロした関係や嫉妬が渦巻いていたり、男性が想いを寄せているのはどちらなのか、決めきれない思いもあるだろうと感じる。
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冒頭の一節があまりも有名すぎる傑作「雪国」。
極寒地の宿場町での旅人と芸妓との恋。
恥ずかしながらきちんと目を通したのは初めてなのですが、私自身が新潟県出身なので「雪」というものに馴染みがあり情景の美しさが手に取るように伝わってきました。
作中では明言されていませんが舞台が新潟県湯沢町ということで、冬場は2階から出入りしなければならない程の雪深さや、苗場や谷川岳などの山脈が雪で白く染まる様を思い出しました。
島村と駒子、2人共愛を願いながら愛し合えないという複雑な感情でいて、終盤の「いい女」という言葉に対するすれ違いでとうとう別れるべくして別離してしまう。
火事の最中落下する葉子の姿が、冒頭の列車の中で流れゆく景色の中で葉子の瞳に見た焔と重なり、
島村と駒子の恋が、矢継ぎ早に流れる焔のように一瞬のものであったのだろうと思うと切なくなりました。
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島村と駒子、そしてちょこっと出てくる葉子の物語。未だに理解できていないのが、駒子がいい女だと言われたのを何と聞き違えて怒ったのかということ。多分ここが理解できない限り雪国を理解したとは言えないんだろう。
かつて読んだことがあったようだけどまったく記憶ないまま読み終えてしまった。
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雪国が舞台の作品
*
一面真っ白な世界に頬を真っ赤にした黒髪の女性。という描写がなによりも美しく感じました。
冬の凍えるように寒い早朝。空気がツーンと張り詰めているような雰囲気が心地よく感じられる作品。かと思えば、時々燃えるような夕陽が鮮やかで、文章の中の風景にどんどん惹かれてしまう。
主人公の男は妻子持ちではありつつも、毎年冬の時期に、この雪国を訪れては「駒子」との逢瀬を楽しんでいた。一時的な感情で、将来性は無いものだと二人ともわかってはいるものの、「駒子」は徐々に男と離れ難くなっていく。
そんな「駒子」の知り合いである「葉子」もこの作品にとっては重要な人物であり、美しく透き通った声に男はいつのまにか意識を向けるようになる。
1人の男性と2人の女性を巡るお話。
どこか楽しげで、けれども寂しげな、
無色の風景の中で、人々の色んな感情が渦巻いて
色彩を放っているような作品でした。
*
最後のシーン、燃える火事の現場と、落ちてくるような天の河の描写がとても印象深いです。この『雪国』という作品が終わる。彼女たちの甘い夢想も消えてしまう。すべてが崩壊していく場面が、残酷なほど美しく表現されていて、思わず何度も読み返してしまいました。
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純文学はほとんど読んだことがなく、難しく感じました。しかし、自然や人物(心情)の描写は巧みで、これが海外にも通じる名作である理由はよく分かりました。美しい文章ですね。