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伊豆の踊り子からの雪国でした。
何故、雪国がノーベル文学賞じゃないのか…。
芸者とあり、出てくる女たちが警戒しているのか、それとも駆け引きなのか、判別が付きにくい。
が、冷たく読者までも振り回されるの必須。
私には少し難しかったです。
でも、景色の描写の美しさ、しいんとしていて底冷えする感覚は、もの凄く伝わってきました。
また読み直したいです。
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トンネルを抜けると、雪国であった。の書き出しがとっても有名だけれど、お話自体はぼんやりとしか知らなかったので。雪国のほの暗い雰囲気と、それをおこす描写はほんとうにきれいで、うっとりするのに、どうしても空虚な感じがするのは、島村と駒子のなんともつかない関係のせいかなあ。心情についての描写は多くないので台詞で推し量るしかないのですが、日本語ならではというか、そういう曖昧なぼんやりと含みのある言い方がすきでした。わたしは葉子さんのもうどうしようもない、そういう雰囲気に惹かれていたので、島村ももしかしたらこんな気持ちなのかなーと勝手に考えてみたり。駒子も葉子もふらっと雪に消えてしまいそうな、そんな儚さをかんじる美しさでした。
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『雪国』読了。
藤村と駒子の会話が素敵だったなぁ。
飾らない日常会話が昔の情景を浮かぶようで。節々に垣間見える男と女の思考の違いが絶妙で。昔の人々は不安定ながらも気丈に振る舞っていたのかなと現代を生きるわたくし達と似通っていながらもその違いが浮き彫りになっていて面白かった。
2019.3.8(1回目)
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雪国を舞台に、温泉芸者と無為徒食の男の恋愛が描かれている。その雪国の描写や電車から見える風景の描写が繊細に美しく描かれており、またそれが主人公の心模様と重なるのがとても美しく、傑作だと感じた。駒子の不幸な境遇ながらもいきいきと生きていこうとする様子と、島村のどこか空虚でふらふらしている感じが対照的に描かれており、それがより一層駒子の一途さを引き立てるようであり、読んでいて引き込まれていくのを感じた。
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難しい。大筋は単純な話ではあるけれど、何度か読み込まないと、理解できないな。ただ描写は本当に綺麗。風景描写が美しい。
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生々しい心理描写に、ドキッとさせられた。駒子にも、葉子にも、惹かれてしまった島村のどうしようもない姿に、何とも言えない気持ちになった。
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有名な冒頭部分しか知らなかったので読んでみた。
もちろん小説なので文字だけだが、綺麗な風景が頭に浮かんでくる。
ページ数は多くないが、含意があらゆるところにあるように感じた。
その分、本のボリューム以上に面白さがあった。
また、駒子も島村も言ってることがコロコロ変わることが多いので着いていくのが大変だった。
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島村には虚しい徒労と思われる、遠い憧憬とも哀れまれる、駒子の生き方が、彼女自身への価値で、凛と撥の音に溢れ出るのであろう。
日頃無駄だと思われることも、積み重なればその人の生き様、価値になるのだと感じた。
景色の、特に星空の描写が臨場感があって素敵だと思った。
駒子がうざったく感じた。
2人の会話が難しくてすごく考えてしまったりした。話が前後で全く違ったり、飛び飛びで理解するのに苦労した。
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すべてを文にして語らない、それが川端康成の作風だと思うし『雪国』ではそれが特に顕著だと思う。
寒々とした風景の描写はひたすら美しい。
星空の描写が特に好きです。
自分にとっては意味の内容なことが他人からすると生きていく理由になるというのは今でも通じるテーマ。
小説なのに、文豪なのに『書かないこと』を徹底して必要最低限な言葉で構成された作品なので、一から十まで説明してほしい人からすれば読み取るのが難しい。
文章からいかに『察する』かが求められる。
すべてを咀嚼できているとは思えないのでまた時間を空けて読んでみます。
駒子は一生懸命で哀れでかわいい。
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めちゃよかった
情景描写と心情描写が丁寧で世界観がしっかりしてた
最後にはは入り込んでて大きな動きはないんだけど一つ一つのセリフが心にくる
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「なんとなく好きで、その時は好きだとも言わなかった人の方が、いつまでもなつかしいのね。忘れられないのね。」
「人間は薄く滑らかな皮膚を愛し合っているのだ」
綺麗な日本語であるが故に難解だけど、どこか心に響くものがある
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kindle unlimited にあったので読んでみた。
情景などがパっとイメージできるのだが、なぜだか入ってこない文章だった。
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好きな小説トップ10に入る。
最後の「あの子、気が違うわ。気が違うわ」的なセリフ(細かい言い回しは忘れた)が忘れられない。小説で「狂気を残しつつフェードアウト」する描写って結構難しくないですか、最高難度とは言わないけど…書く側で想像したら卒倒しそう。(限りなく透明に近いブルーとかも狂気のフェードアウトだったかも)
「透明」「不安」「恍惚」「死」「陰影」このあたりの表現が神がかってる気がする。好きすぎる。
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雪国の温泉宿で芸者遊びをする男女の話。といえばそうだけれど。
その行為が褒められたものではないにせよ、背徳的な行為とまでは言えない時代、ひとつのカルチャーだった頃の話。
芸者遊びというにはあまりに透明で退廃的。そして雪の清潔さと炎の美しさが色を加える。
物語は衝撃的な結末を迎えるが、その結末はどんな形であってもよかった。
最初から読者も、主人公たちも知っていた結末であったことが読み終わるとわかる。
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この年で読んで良かったと思わされた。
愛の虚しさ、報われなさを突きつけられ、切なく、苦しい気持ちになった。
印象に残った文→p131 ほんとうに人を好きになれるのは、もう女だけなんですから
愛だけでない。人生はどうしても虚しく、つらいと思ってしまう時がある。そういう厳しさを、雪国の寒さでむしろ和らげているかのような小説だった。
川端康成の文章は何が起こるということが大事なのではない。淡々とした日々の中に、静の中に刻々と動が流れていて、諸行無常の人生の哀愁を淡々と描いているのである。