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新訳版。
読後感が悪いとまでは言わないが、皮肉な結末が多い短篇集。
『おとなしい凶器』『兵士』『首』が良かった。
特に『おとなしい凶器』のオチは思わず笑ってしまう……かなりダークな笑いだけどもw
作品とは何の関係もないが、この厚みなら分冊にせず1冊に纏めて欲しいなぁ。最近はすぐ分冊にされてしまう……。
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新装版が出たから買っちゃいました。
トワイライトゾーンや、世にも奇妙な物語なんかの、短編ものが好きな方にはオススメ。
かくいう僕もけっこうお好みです。
以下、お気に入り。
『味』
『おとなしい凶器』
『南から来た男』
『わが愛しき妻、可愛い人よ』
タランティーノの映画の『フォー・ルームス』は、この短編集収録の『南から来た男』を踏襲していますが、結末はどちらかと言えば、タランティーノ版の方が断然好きです。
いやいやそれにしても、いずれも面白い。
『ギャロッピング・フォックスリー』の、「この後どうするんだよwww」感がたまらん。
良い短編は、その最後の一文が終わった後で、よりいっそう楽しめるものですね。
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久しぶりの想定外の装丁買い\(^o^)/
こういうジャケットって、見向きもしない時もあれば強烈に惹かれる時もあるんだよな〜何でだろ(笑)
(多分)初・ロアルド・ダールです。短編が多い作家でチャリチョコの原作者、っていう前知識はあったんですが、こんなシニカルな話を書く人だったんですね(OvO)チャリチョコの子供達の扱いに通じる物を感じました。あのお仕置きはすごかったもんな〜(笑)。
こういう人間の業を扱う短編集に付き物の「展開やオチの意外性」はそれほど効いてません。ほとんどが「お約束」に忠実です。
ただ、「お約束」に有りがちな人間を徹底的にこき下ろす雰囲気は感じませんでした。それがこの作家の作風なんでしょうか…。
作品全体を通して、人間の愚かさや浅ましさへの冷ややかな視点は感じましたが、それを「読者と一緒になって登場人物を揶揄する」と言うより、「彼等より高次の視点に立ってただ静かに見つめる」ような神の視点?を感じました。
星新一や筒井康隆は「人間って本当、強欲で罪深いったらありゃしないわあ\(^o^)/」と面白おかしく自虐観に同調しちゃったのですが、今作はそういう感じじゃないんですよね。相変わらずうまく説明できませんが、何だかそこはかとなく気品が漂ってるというか…そこはかとなく、って実生活で使ったことないよな…←
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田村隆一の旧訳を読んだはずだが、すっかり忘れてるので、新訳は、新鮮だった。「南から来た男」をかすかに思いだしたが、他は記憶に無い。従って、旧訳との比較は出来ないが、どれも毒をきかした絶妙の味付けで楽しめ、ダールの短篇をもっと読みたくなった。単行本の「キス・キス」の翻訳は、ひどいそうなので、新訳で文庫化して欲しい。
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Someone like me.
そうあてつけてくることは無いし、明確な結論めいたくだりは無いけれど、そう思わせる。人間の性状を手際よく切り出した短編集。
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ダークで皮肉的な短編集。
『おとなしい凶器』『南から来た男』『プールでひと泳ぎ』『皮膚』あたりが好きかな。
これも十分面白かったけど、以前読んだ『キス・キス』の方が好みだったかもしれない。
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ダールの大人なブラック短編集。
ダールはマチルダが一番好きだけど
児童向け以外もすき。
フォックスリーがよかった…
プールでひと泳ぎ
皮膚
とか
最後の一文でゾクッとしたり、えっ、ってなったり。
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毒のあるユーモアの効いた短編が得意な作家と聞き、間違いなく自分好みだと思い、迷わず読む。
期待通り、全編爽やかでない笑いが伴う話ばかりだった。
・・・けれど、こういうショートショートものを読む度に、星新一の偉大さが明らかになるばかりだ。
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怖い話の短編集。短編なので話の展開が速い。
なぜ自分の指をあっさり賭けてしまうの…。
いやー怖かった!!私に似た人はいなかった、と
思いたいです。
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ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト一行に襲いかかるショックとは? 常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事など、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇を、すべて新訳で収録!(裏表紙)
上品ととるか厭味ったらしいととるか絶妙なバランスのブラックユーモア短編集。
イギリスらしいイギリスっていう気もします。
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ロアルドダール「あなたに似た人」http://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000004811&category_code=author_TAgyo_DA_2212&sort=order&page=1 … 読んだ。実家にあった。阿刀田高はタイトルもらったのか。よくできてると思うけど全然好きじゃない。嫌な人だなあ。ブラックユーモア強調した動画作品なら楽しめるかも、短編映画とか。刺青の話はスモーキング。ライターの話がいい(おわり
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そう,『チャーリーとチョコレート工場』のロアルド・ダールである。何が失敗って,この歳になるまでこんな傑作を読まずに来てしまったこと。「奇妙な味」と評される作風の短篇集。文庫でせいぜい30ページ程度の短篇ばかりだが,スリルとどんでん返しと,シニカルな人物造形は最高。未読の方はとにかくお読みください。絶対に損はさせません。
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2018年12月30日読了。ロアルド・ダールの「奇妙な味」短編集。冒頭の「味」から、魅力的な冒頭・語り口・どこに行ってしまうのか不安になってしまう展開・そしてこちらを投げっぱなしにしてしまう最後のオチ…まさに極上の読書体験。個人的には「ギャロッピング・フォックスリー」のなんと言っていいかわからない、「これぞ短編!」という読み味と「毒」の最後までよくわからない緊張感が最高。世の中には私が未読のこんなに面白い小説・しかも有名なの、がまだまだいくらでもたくさんあるもんだなあ…。下巻もあるので読むのが楽しみ。
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読み終わるまで6年もかかった。
翻訳がひどいのか元から合わないのかは定かじゃないが、兎にも角にも合わなすぎる。
状況説明はもとより誰が話してるかもわからない。
気付いたら別の場面に移行していて、話の筋がまるでわからない。
読み切るのかなりきつかった
火曜日にお母の余命宣告があった。
治療を継続するとは言ってたけど、急変の可能性もあり、心配でしょうがない。
治ることを信じて家族で頑張るしかない。
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「チョコレート工場の秘密」などの児童書で有名なロアルド・ダールですが、こちらは奇妙な味の短編小説。どれもなんとなく不穏な空気が漂うストーリーですが、特にラストの一行でやられた「南から来た男」が印象的です。他にも「プールでひと泳ぎ」「皮膚」も思いがけないラストが苦く残りました。すべてが強烈なインパクトを与えてくれるわけではありませんが、しっかりミステリで、短編集でも読み応えがありました。ブラックなものを楽しめる方にはお勧めします。