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読む前の想像していた設定と違いビックリ。子育てが子供にとってこんな冷静で長々と耐えられるものだろうか。頑張ってるのはすごいし、友達にも恵まれてるのはわかるが、入り込めず、泣くだろう設定も空振り。それにしてもひどい人物が出てくる。この人物が全てをぶち壊してるのかもしれない。
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一時間ほどで読了。若干の育児あるあるの他は、どいつもこいつも中途半端な感じがして納得できないまま。
起承転結の「承結」で物語が唐突に始まり、そして終わる。
赤ちゃんの描写はリアルで可愛らしさが目に浮かぶようだったけど、泣き声はもう少し無かったのかと思う。
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「笑う招き猫」の著者,山本幸久さんの作品.生後5ヶ月の優作を置いて母親は失踪.父親として子を守る為,必死で奔走する少年静男の物語.
最初は,夢のある微笑ましい育児物語かと思ってたら,ちょっとヘビーな内容にビックリ.昔「14歳の母」ってドラマがあったけど,あれの父親版って感じ.息の詰まりそうな切ない物語だが,最後まで一気読みでした.文庫書き下ろしの「かぶになれ」がちょっと救い.ガンバレ静男!!
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ちょっとびっくりな設定です。
なんとも無責任な大人たちばかりで、腹立たしくなります。
そんな中で、優作を必死に守る静男と、級友たちが健気です。
優作がいることで、静男自身も立っていられるのかもしれません。
優作を守りながらも、愛を求めているように思います。
優作が4歳になった目から描かれた、スピンオフ「カブになれ」が良かったです。
ちょっとホットしました。
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頑なに優作を施設に預けようとしない静男にジーンときた
静男の両親は決してすばらしい人々ではなかった
よく子供時代に虐待をされた人は自分の子供も虐待する、とか聞くけど
けっこう自由すぎりや両親に育てられたのに、静男はありったけの愛情を優作に注ぐ姿に感動
読んでいながら、しきりに花音さん最低だな、と思っていたが、
最後の一行で、考えさせられるものがあった
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表紙の少年の絵に惹かれて手に取った。
なんだかこわい顔しているなと思った。
どうしたんだろう?と。
読み終えた今では、この表情の意味がわかる気がする。
というより、この表情を描いた杉田比呂美さんはすごいと思う。
主人公の静男は14歳。中学二年生の少年。
義務教育中の彼が優作という名前の赤ちゃんを育てている。
優作は静男の息子で、優作のお母さんは3週間くらい前から家に帰ってこない。
静男のお父さん(優作のおじいさん)は劇団の仕事でほとんど帰ってこないし、静男のお母さん(優作のおばあさん)は別の家庭のお母さんになってしまっている。
よって、優作の世話は夏休み中の静男が一人でしている。
もうこの設定だけで頭がくらくらする。
しかも夏休みが終わる前に優作を預かってくれる保育所を探さないとならないのだ。
一人で。優作を抱えながら。
静男は必死だ。
そんな静男に大人達はこう言い放つ。
その子がいると、人生思い通りにならない。だから施設に預けよう。
まだ14歳なんだから将来のことを考えなくちゃ。つまらない意地張らないで。
静男の周りの大人は自分の人生を1番大切にしているみたい。
彼らにとって赤ちゃんはただのお荷物に見えるのかもしれない。
夢を持つこと。目標に向けて頑張ること。
それはもちろん素晴らしいと思う。
でも、静男が一人で頑張る姿を見ていると、大人達の意見はちっとも素敵に思えない。
静男が優作を守るように静男を守ってくれない両親も、静男と優作から逃げるようにいなくなってしまった花音さんも、冷たいと思ってしまう。
じゃあ、子供ができたらその子のためだけに生きなきゃならないの?
夢を諦めろって言うの?
と、詰め寄られたら何も言い返せない。
子供との時間を大切にすることも、自分の時間を大切にすることも、同じ選択肢なのかもしれない。
どちらでも好きな方を選ぶべきで、それを自分勝手だと責めるのはおかしいのかも。
でも寂しい。
一人で頑張る静男を心配して力を貸してくれるのは同じ年齢の友人で、静男の親でも優作の母親でもない。
そのことが寂しい。
最後の「カブになれ」で少し救われた。
優作を守り続ける静男は本当にすごい。
無理して体を壊さないか。
心細くてつぶれてしまわないか。
頑張っているから頑張ってと言えない。
でも頑張るしかない‥。
苦しいなぁ。
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主人公の静男くん、とても冷静でかっこいい。
日常的なことを淡々とこなし、
問題に直面するたびに魅力がましていく。
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14歳の父親の奮闘ぶりをひたすら応援しながら読んでいました。父性愛、恋愛、友情、悩み、苦しみ様々なエッセンスが盛り込まれていてとても面白かったです。主人公尊敬します。
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14歳の中学生が自分の子供を育てている。周囲の大人は酷いばかり。育児の苦労描写が細かく、少年の健気さが引き立つようになっているのかもしれないが、彼は浅はかだし、それを止められる大人もいないので、美談とも思えずに痛々しいだけ。
この作者に期待していることと違ったので星は辛いが、オマケは良かったし、買って後悔してはいない。
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重力ピエロの快楽のくだりを思い出す。優作の声描写ちょいウザい。花音さんがただクズ女って感想しかない。
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14歳でトーサンになった静雄。
逃げ出したカーサン花音。
もっとハッピーな話かと思ったら、家族を欲しつつ、我が子を育てる少年=静雄の話で、まわりの友達や両親にはリアリティがあったけど肝心の静雄と花音の気持ちがよくわからなかった。
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中学2年の夏休み。新学期を間近に控え、静男は途方に暮れていた。生後5ヶ月の優作を置いて、母親の花音さんが失踪・・・・・・。
中学生で父親となり育児に奔走する少年のまえに、現実が立ちはだかる。
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中学生という若さで子供の父親となった静男。
母親は生後5ヶ月の子供を置いて出て行ってしまった。
静男の両親は離婚しており、一緒に暮らしている父親も滅多に家には帰ってこない。
現実的に考えたら、中学生の男の子が一人で子供を育てるのはムリがありますよね。
実際の子育ても、やはり周りの人たちの支えがあって成り立つモノだと思います。
物語の中の静男も最終的には沢山の人たちの協力のもと、子育てをしていくわけですが…。
母親が出て行った理由が最後までわからずモヤモヤです。
お腹を痛めて産んだ我が子を置いて出て行く理由。。
余程の事があったのだと私は思いたい。
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花音の気持ちがわからないのでもやっと。2度あることは3度あるのかな。中学生の成長物語なのかもしれないけどあまり気持ちのいい話ではなかった。
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いつもあったかくて面白い、痛快でほのぼのする。のが山本幸久の作品と思っていた。
ので、読み進むほどに、え?どういうこと?
本当に裏なく静男が中学生の父なの?
そんなアダルトな小説?と、ドキドキして、仕方なかった。
その、本当に裏なく父であるのとが、なんだかとっても重い現実だな、と、リアルに静男の影を感じたりして、今までの山本幸久作品とは違って、爽やかな気分には一向にならない。
だけど、決して不幸ではなく。
良い友達や大人に恵まれて、なんとか生きて行くのですが。
2014.08.13