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動物行動学者、日高敏隆さんの著書。タイトルが面白そうで買ったが、この方の翻訳された本をよく目にしていたことに驚く。優しい語り口で楽しい本なのに、どう紹介したら良いか分からない。それこそ色んな見方があるんだよ、ということなのかもしれない。
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学ぶということはどういうことなんだろうと改めて考えさせられた。
机に向かってペンを握ってノートを取るという学び方も素晴らしいし、自分の興味を持ったことをひたすら追求していく姿勢も、この本の著者も含めて一重に何か追い求める人達は素敵だと思いました。
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・5度と30度?の気温の高低差の中で実験が成立するということ。両方が必要なんだ、という話が感動的だった。
・論理的に筋道立ててあとから説明することはいくらでもできる。人前で発表するならそうなるかもしれない。でも実際はふとした思いつきから入ってやっていく。それの方が自然だなと自分の感覚として思った。
・おまえはどこにいくの。その素朴な問いが、心を打つ。
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難しい文章ではないので、スラスラ読めましたが、ちゃんと読めていないんだろうなと思いました
表面の言葉を読む内容の本ではないことはわかりました
生き物の原点に触れている内容です
アジアでもアフリカでも、人間が一度自然に手を入れてしまうと完全には元には戻らない
手付かずの自然なんてないかもしれないと思うと、人間の地球に対する影響力がどれだけなのかを感じました
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初めて日高先生の著書を読みました。
「面白い」より「興味深い」という言葉がぴったりな本でした。
10のエッセイと御退官時の講演を読み、考えることができます。
意味が深すぎたのか一度では私の理解が追いつかず、何度も読み返す文がありました。それでも噛み締めるうちにじんわり染み渡ってくる、そんな内容です。
イマジネーションとイリュージョン、自然の中での人間についてなど
多くのことを考えさせられました。
色々な問題が生じている現代だからこそ、日高先生の考え方やものの見方を
あらゆる価値観の中の1つとして1人でも多くの人が共有できていると
もう少し世の中に柔軟さが生まれるのかなと思います。
私もいつか日高先生にお会いしたいと思いましたが叶わないのだなと読みながらふと悲しくなりました。
本書の中で紹介された
「ソロモンの指環」
「尾行類」
「裸のサル」
「機械の中の幽霊」
「生物から見た世界」
(もし抜け落ちている本がある時は教えていただけると嬉しいです)
も、とても面白そうだったので少しずつ読んでいきたいです。
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感想
人間は何をしてきたのか。自然はいつでもそこにあり微笑む。人間が誕生するその前から。きっと受け入れてくれている。だから恩返しも必要。
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480
「子供の頃、芋虫と話がしたかった著者。おまえどこにいくの、と話しかけた。芋虫は答えず、葉っぱを食べはじめる。言葉の代わりに見ていて気がつくことで、気持ちがわかると思った。昆虫、猫や犬など動物とおしゃべりするには、観察が一番だとわかった。これが、いきものを見つめる原点。不思議と驚きにみちた世界を「なぜ?」と問い続けた動物行動学者がやさしい言葉で綴る自然の魅力発見エッセイ。」
目次
「なぜ」をあたため続けよう
人間、この変わったいきもの
宙に浮くすすめ
それは遺伝か学習か
コスタリカを旅して
いろんな生き方があっていい
行ってごらん、会ってごらん
イリュージョンなしに世界は見えない
じかに、ずっと、見続ける
いつでもダンスするように
講演録 イマジネーション、イリュージョン、そして幽霊
著者等紹介
日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930年東京生まれ。動物行動学者。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大教授、京都大学教授、滋賀県立大学初代学長、総合地球環境学研究所初代所長。2000年南方熊楠賞受賞、08年瑞宝重光賞受賞。09年11月没
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動物行動学者のエッセイ。
動物行動学は、動物を観察してその行動についてを研究する学問。モンシロチョウは下を飛ぶのに、アゲハチョウはなぜ高いところをとぶのか。花、メスに、どうたどりつくのか。
正しい見方とはなにか、いろいろな立場からみてごらん。相対的にみてごらんと。
とにかく読みやすい。軽い文体なのに味わい深い。動物行動学というものが認められていない時代の話。東大や京大の違いなどもさらりと。苦労話ではなく、楽しそうに振り返っている。
時代によって見かたも価値観も変わる。
絶対的なものなどない。
なんだかほっとするような、本。
なにかモヤモヤするときに読み返したい。
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想像したほどは面白くない。「なぜ」を続けろ!?当たり前ではないか。それが許されなかった学問の世界があったとは信じられない。
論文の書き方の話は面白い。思いつきからデータを取り、分かったとしても、推論から始めてデータを取ったと書かなければならない。しかしこれも無意識にやっていたかも。要するに私はこの著者と似たものということなのか。