紙の本
ハラハラドキドキ
2008/09/20 17:05
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンジス河でバタフライ たかのてるこ 幻灯舎文庫
タイとインドでの女ひとりの旅行記です。1992年2月、作者21歳のときで、今から16年前になります。前置きが長くてなかなか旅が始まりません。
彼女の行動には無茶が伴い、そういう点で、外国人のパワフルな姿と重なります。今年6月に栃木県日光市で見た、バスを手で制して止めた南米人男性を思い出します。
何のために、そのような苦難を味わう旅のしかたをしなければならないのか。ふつうなら両親や教師、職場の人たちに不満があってとなるのだが、作者の場合は、本の最後のほうで、それらの人たちが大好きで、とても愛していますと宣言しています。同じく海外旅行好きであった彼女の兄の影響が大きいのでしょう。ただ、親の立場としては、がんばるやり方が違うのではないかとみてしまいました。彼女の場合、親子の対立がそれまでにあって、親としては、もう争っても無理だとあきらめたのでしょう。
181ページから183ページの記述はいい。日本では首を横に振ると「いいえ」の意思表示ですが、インドでは「はい」の意思表示になるそうです。
旅は人を成長させてくれます。駅で夜を明かす彼女は、裸の大将山下清画伯のようです。しかもインドの駅です。わたしなら怖くて一睡もできません。296ページ、ガンジス河でバタフライをしながら河の中央へ行くと、とても怖いものに当たってしまいます。(何かは秘密です。)距離感と時間の感覚が、江戸時代の日本のようです。時系列的な書き方はちょっと読みにくい。それから、前半はああでもない、こうでもないという繰り返しの記述と、自己陶酔的記述が読みにくかった。(女性の読者には好まれるかもしれません。)後半になるにつれて、無駄な部分がなくなり、作者の心情がくっきりと描き出されていきます。いい文章です。205ページの景色は、おそらく奈良時代の平城京にもあった景色だと思います。
作者は、話したいことがいっぱいある人です。よき聞き手が伴侶として望ましい。
紙の本
普通の旅行記とは違う!
2004/03/09 14:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かね - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は旅行が好きです。
でも、今はそんなに暇がないので、最近は旅行記を読んで色んな
世界を旅した気分に浸っています。
そんな中で出会った本がこの「ガンジス河でバタフライ」です。
この本は本当にオススメです!
著者は、外見は怖いもの知らずなのですが、実は小心者の女子大生。
そんな彼女も大学生活で何か思い出を、として考えたのが海外一人旅。
今まで海外のどこにも行ったことのない彼女がシンガポール、マレーシアを
旅するというものです。その旅の中で、彼女は現地の人はもちろん、屋台で
隣で食べているおっちゃん達とも触れ合い、人と人との触れ合いのおもしろさに
ハマっていきます。そして、日本に帰った後も海外に行きたくていても立っても
いられなくなります。
そして、彼女が次に行くことを決めた国は、タイトルからも分かるようにインド
です。なぜインドに決めたか、なぜ彼女はガンジス河でバタフライをしている
のか、それは本を読んでのお楽しみ!
その理由は、本当に笑いますよ!
でも、笑いだけじゃなく、人や異文化と触れ合い、自分がどう感じたのかという
ことが伝わってくるこの本は他では絶対に味あえないと思います。
今まで一度も海外に行ったことのないと言う人や僕と同じように時間がなくて
旅行に行けないという人、ぜひ読んでみてください。
彼女が出会った人たちと自分がまるで会って話したかのような感覚に
なりますから!
紙の本
1人旅デビュー
2002/03/19 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すいか - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず表紙にびっくりしました。ガンジス河と思われる河で女の人がバタフライをしてる…インパクトがありますねー。読んでみて、てるこさんに親近感がわきました。1人旅をする人ってものすごくしっかりしててすごいなーって思ってたけど、著者は小心者で怖がりで方向音痴。英語もそんなにぺらぺらではないけれど、もちまえの明るさと好奇心で、色々な人と出会っていきます。この本はアジア編とインド編にわかれていて、初めての1人旅、そして2度目の1人旅の様子が描かれています。
見知らぬ町で、人と出会い、そして別れていく…。とても楽しんで旅をしている様子にひきこまれました。
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よしもとばなな(さん)がおすすめしてた本、この人はすごい、言葉も全く通じない人ともジェスチャーだけで仲良くなって、御飯をご馳走してもらったり、すぐに友達になってしまう、読むと何でも出来そうな気分になる。旅行記。
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今日、ニッポン放送のうえやなぎまさひこの『サプライズ』をたまたま聞いていたら、この人がゲストだったので、しばらく聞いていた。以前『ガンジス河でバタフライ』って面白い本を読んだことがあったけど、たかのさんはベタベタの大阪弁のお姉さんだった。HPに行ってみて、写真を見たら、なかなか綺麗な人なんじゃないの。。。現在は東映のOLなんだって。この人は旅人なのだ。すでに28ヶ国まわったそうだ。なんでも最近、ラオスで運命の人を見つけたんだって。その話は新刊『モンキームーンの輝く夜に』(幻冬舎)に書かれてるらしい。あたしも読んでみるつもり。英語もあんまりできないッテ言ってたが。当たって砕けろ。。旅を有給休暇を使って続けている。とにかく元気な女性みたい。勢いがあるね。お母さんは腹話術師なんだって。ユニーク。。奥田民生が大好きだそうだ。『テルちゃん』って呼ばれてたけど、親しみやすそな女の子。旅は、いいよね。たびは。。。
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旅行記というよりフィクションとして読んだ方が読みやすいかも。「旅」に夢を持って本書を読んでマネしたらとんでもない目に遭う恐れがある。正直、著者の旅は行き当たりばったりで無茶苦茶だ。出逢い運が良かったとしか言えない。夜に駅前で話しかけてきた見ず知らずの男のバイクに乗ったりするか?!(電車が翌朝までないという状況が状況だが。)彼女のその表現力が豊かで読み手をまったく飽きさせず、旅を通じてみた人・もの・文化を惜しみなく私達に提供してくれていて、そこで見て感じた事を吸収して自分の考えをtechnicallyにまとめている点は素晴らしいと思う。彼女が持ち合わせている「恐がっていても始まらない。魅力的な世界が目の前に広がっているのにチャレンジしてみないのはもったいない。とりあえず飛び込んでみよう!」という精神が私に欠けているのが問題なのかも知れない。
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もうこの本の表紙を見れば一目瞭然♪ガンガーでバタフライ!
実際にガンガーで泳いでいる日本人遂に見かけるコトはなかったけど(インド人は泳いでたり、沐浴してたり、体洗ったり、歯磨いたり・・・いろいろしてたけど)この本の著者は泳いだんだとか。しかも、バタフライ!!いやぁ〜なんとも読後は著者自身に興味を抱かざるを得なくなります。
あっ、ちなみに、この本を読んでガンガーを泳いでみたくなった人がもしもいたら、“夏”がお薦めかも。冬は寒すぎて!泳ぐどころか、水に浸かろうとも思わない寒さだったので・・・。
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『ガンジス川でバタフライ』
著 者:たかのてるこ
出版社:幻冬舎
出版日:2002/03/25
ISBN4-344-40208-1 C0195
価 格:¥680 (本体価格 ¥648 )
【あらすじ】
20歳にして、長年夢見ていたひとり旅に出た、てるこ。極端な小心者だからこそ、五感をフルに稼動させて、現地の人とグッと仲良くなっていく。インドでは聖なる河ガンジスを夢中で泳ぎ、ぶつかってしまった人に謝ると、なんと流れてゆく死体だった。ハチャメチャな行動力と瑞々しい感性が大反響を呼んだ、爆笑紀行エッセイ第一弾。このエッセイは小社、2000年11月単行本で刊行。
【感想&読みながら思ったこと・・・】
ガンジス川でバタフライ??んん??と、古本屋の棚に手を伸ばして本を手に取ってみると・・・バタフライで泳いどるよ。。。ガンジス川を。。。んん〜・・・ゴーグルは?なぁ〜んて、どーでもいいことを思いつつも購入。。。だって、こんな思い切った本のタイトルと写真に心惹かれぬ筈はないじゃない??
で、読んでみると・・・面白いよ!この人!ガイドブックすら持たないで旅行に行っとるよ。。。しかも、インドのこと何も知らずにインドに行っとるよ。。。
本の中で、明日からインド行き決まった事を伝えられたお兄さんが、
「お前、死ぬぞ」
の一言が・・・よ〜〜〜く理解できるわ。。。ガイドも持たずに、5万円財布に入れて何の予備知識も持たずにインド・・・ステキすぎるわ。。。そして、この本、5年前に発行されて、しかも当時話題になったらしい?が・・・知らなかった。。。この本の表紙を見かけて、素通りしてるとは思えないんだけどなぁ〜・・・。んん〜。。。
【関連HP】
http://shop.gentosha.co.jp/BookDetail.asp?prid=1379&alfa=qzMz3zzzCz3zMz73
http://www.citywave.com/moriyuko/050518/main.html
http://www.toei.co.jp/tv/special/teruko/
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自称、小心者の筆者が小心者とは思えない旅をする本です。海外でのコミュニケーションって難しいけど・・・楽しい!!そう思える本です。
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有名なのでなかなか手に取れなかったけど、やっぱりおもしろい。作者自身の魅力でインドもより魅力的に描かれてます。
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私もこんな旅をしたい!そう素直に思わせてくれました。場所がどこであっても、旅の醍醐味っていうのはやっぱりその土地の文化、そして人とのふれあいなんだなって改めて感じました。
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面白い!今すぐにでも旅行に行きたくなります。著者のあふれんばかりのバイタリティーと親しみやすい壁の無いキャラクターに憧れます。
2006/9/22読了
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吉本ばななさんの本にすごい人って紹介されてたから読んでみました。
たしかにすごい人でした。
ものすごいパワーあふれる。
でも、根は小心者って自分で言ってるところがまたビックだなぁってかんじで。。。
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破天荒ながらも、小心者。
愛すべき著者の書く言葉は、
無骨ながらも暖かくて誠実でユニークで
読んでる間に、自然と元気を与えてくれる。
旅好きのみんなに、読ませたい1冊。
ただ、この人の真似は
なかなか出来そうにもないけど…笑
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こんな旅してみたい!
でも真似したら危険です(・ω・`)
頭を使わなくていいくらい、
ほんと気軽に読めちゃいます。
「サハラ砂漠の王子様」
「モロッコでラマダーン」
この2冊もおすすめです。
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数年前、この表紙に惹かれて買いました。読むと必ず「一人旅しよう!!」と思います。元気が出て人が好きになる旅行記。