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日本の新聞業界に警笛を鳴らす書籍。IT技術の普及・発展に伴い、現在主流の印刷所や紙媒体はデジタル化される運命にある。しかしながら、日本ではこの運命に抵抗し、痛みを伴うイノベーションを避けようとしている。ハフポストはブログサイトであり、アメリカの出版業界を変革してきた。そのハフポストがアジア初拠点として日本に舞台を移し、朝日新聞と合弁会社を設立している。日本の旧体制を打ち破り、イノベーションを起こすきっかけとなってもらいたい。
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アリアナ•ハフィントンさんの経歴について詳しく書かれていたところが個人的には読んでみて一番良かったポイントです。著書は留学経験のあるのでアメリカのマスメディア事情も分かりやすく説明されていました。
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これは予想外に学ぶところの多い本だった。名著だと思う。ハフィントン・ポストの賛美に終始するのかという不安もあったが、ハフ・ポストの紹介だけに終わらず豊富な具体的事例、多面的な考察から得るものが多かった。思わぬ出会いもあったもんだ。
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新たな技術が出現したときに社会のあり方であったり生活が大きく変わるのは当然で、米国と比較して10年遅れている(個人的には米国が10年先を行っているのでは、と思うが)と言われている日本の報道、マスコミのあり方がどう変わっていくのか、時代を担う一翼をよく描いていると思う。
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紙媒体の新聞は、まだ日本では生きながらえているが果たしていつまで持つか。無料のブログ記事だけのあ繰りゲーションでは、メディアではない。しかし収益源としては大事。メディアとしての役割は公共性。それを支えるためには元手となる利益が必要。それを元に優秀な貴社を紙媒体の新聞社から雇用する。電子書籍、電子新聞。ローカルな新聞は生き残るかもしれない、オリジナルな記事になりやすいから。誰もが報道するようなこと、報道しなくてもそのうち知られることを報道するのはメディアの本当の役目ではない。調査して、記事を書く。その記事をそこで書かなければ、誰も書かないような記事。を書くのがメディアの役割。日本では、スクープ合戦になっているだけ。そういう情報は差別化にならないが、手間はすごくかかる。
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周回遅れで読了.新聞というか紙メディアのジャーナリズムの存在意義もしくは Webとの共存に疑問を感じていたが,この本でいろいろ学べ,勇気づけられた.良書.
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安倍首相もHuffPostでブログを投稿していた。HuffPostはピューリッツアー賞も受賞している。アメリカではオバマもクリントンも投稿している。アメリカの新聞業界では電子版へのシフトが進んでいる。
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ハフィントンポストについて書かれたものである。ハフィントンポストについて卒論を書くには必要であろうが、新聞について卒論を書くためにはちょっと理論不足である。
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ハフィントン・ポストにさしたる興味があったわけじゃないけど、何となく手に取る。タイトルから受ける印象とちょっと違って、ジャーナリズムについての真面目な本だったなという読後感。
その成功の背景には、シックスディグリー理論のダンカン・ワッツ、感染メディアのジョナ・ペレッティ、SEO技術者ポール・ベリーの貢献が大きいというくだりが面白かった。
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女性実業家を主として始まったネット新聞、ハフィントンポストの裏話。ふーん、なるほど、の連続で、メディアの今後を占うのにも良い本だと思う。
ただし、講読料なしでどうやってビジネスモデルを構築するかっていう肝心な部分にはっきり答えられてないのが不満と言えば不満、かな。
マスコミ関係者、興味がある人は読むべき本だと思います。
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山崎豊子の「運命の人」を読みつつメディア論も読みたくなり選択。
新書としてハフィントンポストの隆盛を紹介する本かと思いきや、ジャーナリズムの本質を論じている本。伝統的な紙メディアとハフポのようなネットメディアの対比にとどまらす、報道の在り方や、日本の記者倶楽部ジャーナリズムが目標とする「エゴスクープ」の弊害なども論じている。
本書の主題であるハフポの成り立ち、社主マリアナ・ハフィントンの様々な逸話、ハフポの収益基盤、といった内容も分かりやすい。
スティーブ・ジョブズとウォーレン・バフェットによるメディアへのアプローチをそれぞれの言葉や投資家レターを抜粋して紹介しているくだりも参考になる。
著者は日経を退職したジャーナリスト。かつて彼が大学院に子育て留学しているときのブログは面白かった。
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高邁な「ジャーナリズム論」はもうお腹いっぱい
アメリカで最強のネットメディアへと成長したハフィントン・ポスト。
ハフポストに関わった様々な人物の興味深いエピソードを紹介しながらその歴史と展望を語る。
後半は著名なジャーナリストの主張を引用しつつネット時代であっても良質なジャーナリズムを維持することの重要性を説く。
確かにハフポストは「伝統的メディア」に比肩しうるほどの影響力、コンテンツ制作力を短期間のうちに持てたし、後続のネットメディアもハフポストの成長ストーリーから学ぶべきところは多いのかもしれない。
しかし、肝心なところがこの本の中からは欠落している。
なぜ、ハフポストというメディアがアメリカで受け入れられたのか。
コンテンツのマネタイズは、記者への給与体系は一体どうなっているのか。
なぜ日本でハフポストはウケていないのか。
このような疑問に著者は答えられるのだろうか。
アリアナ・ハフィントンというある意味「超人」的な人物の影響力、威光のおかげ。
ケネス・レラーやジョナ・ペレッティといった共同創業者たちの先見性や課題解決力のおかげ。
こんな結論に収斂するのであれば、「へぇー、こんなすごい人たちがいたからこそハフポストは成功したんだね」という月並みな感想しか出てこない。
後半もそうだ。
筆者はネット時代におけるバラ色のジャーナリズムの未来を思い描きながら、変革を怠り「城壁」を作り出してきた「伝統的メディア」を手厳しく批判する。
小説のようなリード文で始まるフィーチャー記事を賞賛し、埋れた事実を掘り起こすことこそジャーナリズムだと主張すると同時に「放っておいても発表される事実」を誰よりも早く報じることなどジャーナリズムではないとこき下ろす。
果たしてそうなのだろうか。
なぜアメリカの「伝統的メディア」は進んで変革を起こさなかったのだろうか、それは彼らがネットの
ジャーナリズムの定義にこだわりすぎるあまり、市井の人々の素朴な声を耳を傾けることを怠ってはいないだろうか。
そんな疑問を感じてしまうのだ。
結局のところ海外の成功事例を持ち出してきて、日本の守旧的なシステムを批判する、よくある論法で貫かれた本なのではないか。
筆者がジャーナリズムに必要不可欠なものだと主張する「分析」や「検証」がこの本からは感じられない。
ネットメディアのマネタイズは大変難しい。現場で働く人々はもっとドロドロとした葛藤やジレンマを抱えているはずだ。
一部経営者たちの成功譚を語るのではなく、もっと声の小さな人たちをクローズアップして欲しい。
検証精神を欠いた「高邁なジャーナリズム論」は自己満足以外のなにものでもない。
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FBでタイムラインをかなり埋めてくるハフィントンポスト。アメリカではジャーナリズムとしての地位を確保しているという。そのハフィントンポストの攻勢の解説により浮かび上がる既存メディアの変われなさと新興メディアの進化スピード、「ロウブロウ(低俗)とハイブロウ(高尚)の組み合わせ」による理念の実現とビジネスとしての持続可能性。朝日新聞と組んだ日本版がどこまでの地位を得るかは未知だがメディアの今を読む上で非常に興味深い。