紙の本
2001年に読み返す本
2001/01/10 13:53
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投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
2001年宇宙の旅といえば、知らない人はいないくらいの映画の傑作です。映画の初公開からかなりの年月が経ち、とうとう2001年を迎えてしまいました。
そんなときに、本屋でなんとなく買ってしまったのがこの本です。
この映画に関しては、賛否両論ありますが、小説のほうはなかなかおもしろく読むことができました。ディテールまでよく描いているな、というのが実感です。
2001年を迎えて、ここに出てくるテクノロジーのほとんどはまだ実現されていません。そのような批判的な読み方もあるでしょうが、わたしはあえて、本書を素直に読んでみたつもりです。そこには、古さを感じさせない含意があるような気がしました。
いつHALが出てくるかわかりませんから。
紙の本
モノリス
2013/08/18 11:39
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投稿者:まゆげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1968年公開の同名映画のノベライズ版。
旧版を最初に読んだのが、中学生のころで難解と言われる映画の内容を何とか理解したくて読んだ。
映画で登場する数々の不可思議な映像は、何なのか?
特に、キーとなる存在がモノリス(石碑)である。
古代の類人猿の前に登場するモノリスは、2001年の月面にも登場する。
更に、人類がそのモノリスに接近したことを機に、モノリスが電波を発する。
電波の向かった方向(土星、映画の中では木星)に、米国が探索に向かわせた惑星間宇宙船ディスカバリー号のボウマン船長が、コンピュータHALの反乱に遭う。
様々な光の映像に囲まれながら船長がスペースポッドで避難した先の部屋?には、又、モノリスが登場。
ボウマン船長は、そのモノリスに導かれるように老人となり、更に赤ん坊に変化し、光り輝く繭の様なものに包まれて地球に戻るシーンで終わる。
映画の中では、セリフが非常に少なく、又、何の解説も無いためその不可思議さに対する疑問を解消したくてこの決定版も読んだ。
この決定版で語るクラークの決意、つまり人類科学技術の進歩への期待、小説への最先端科学知識・技術の反映の為に注ぐ熱意に、自らも勉学が必要と感化されたものだ。
紙の本
SFの金字塔
2020/07/23 16:36
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
キューブリックの映画でも名高いですが、原作の解釈は人それぞれですね。現実の世界のスピードが、物語を追い越していくようで恐ろしいです。
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きっかけは5年前ほどNHKで著者が出ていた番組。その後小説、映画を見る。ボブ・サップの入場曲は同タイトルの映画の有名な曲、R・シュトラウス」の『ツァラトゥストラはかく語りき。』大感動。ニーチェへと惹かれるきっかけともなる。モノリスに導かれるD・ボーマンと関係性から離れてゆく自分を重ね、その後の自分に思いを馳せた。現在進行中の、破滅と再生の物語。
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スタンリー・キューブリックの名作。発売から数十年たった今も決して色あせない。世界で最初のSF超大作であり、最初でもっとも偉大な映画を作ってしまったことにキューブリックの偉大さを感じることができます。
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小説版 クラークの筆による土星への宇宙の旅
難解な映画版に対する最高の解説書だが、それだけではない美しい文章も魅力
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映画が視覚・聴覚にダイレクトに(そしてストイックに)訴えかけてきたあの世界観を、ロジカルな文脈を追って読み返すというのはとても面白い。個人的には映画が先でよかった。キューブリックのセンスと対照的な著者のおしゃべり具合(前書きは特に楽しい苦笑い)が功を奏して、あのナンセンスでシュールで暗示的世界観と物語を惜しみなく叩き付けてくれる。後半のぶっとびなんでもアリ感はなんだか映画より強いけれど。
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いつの時代に何の目的で作られたのかも分からない四角い黒い物体が月で発見された。
宇宙飛行士ボーマンは、本人にすら真の目的を秘密に土星への飛行任務に旅立った。
人工知能を持ったHAL9000の反乱?故障?により、仲間の4人を失い、たった一人で土星へと辿り着いたボーマンは一体そこで何を見たのか。
飛行途中の細かい描写や、HALとの対決のシーンに、想像が膨らんでわくわくした。
2001年がとっくに過ぎた今だから、僕にも想像が出来るけど、これが発表された当時に読んだらきっと全然意味が分からなかったんだろうなぁ。と考えると、すごいなぁ!と思う。
結末は、どう解釈すればいいんだろう!?と思ったけれど、全体的に面白かった。映画も観てみたい。
2008.4.23〜5.2。
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スタンリー・キューブリックがアーサー・C・クラークと組んで作成した映画版はすでに見ておりましたが、クラークがなくなったって、本屋で特集コーナーが組まれていたことから購入してきた次第です。
キューブリックの映画は見ました。驚くほど美しい映像と、観念的な内容に初見の時は唖然としたものでした。すでにある程度情報を得て見ていたので、難解すぎて頭を悩ますというところまではいかなかったものの、解釈の仕方についてはいろいろ考えたものでした^^
それで、クラークの小説の方ですが、こちらは映画と同時並行的に作られていたもので、映画とは若干の違いがあります。ディスカバリー号の目的地が木星だった映画版と異なり、小説版では土星の衛星ヤペタスになっていました。他にもちょろちょろとあるのですが、割愛。
なによりも大きな違いは、小説版の方は、起こっている事象がわかりやすく解説されていることですね。おかげで読んだときには奇妙な納得感につつまれたものでした。面白かったです。
名作SFの一つ、オススメです^^
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俺にも、モノリスが瞬いてくれる日があったらなぁと
最近説に思います。
ああ、知恵がほしい。・・・
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この本を入れるの忘れてました。
映画もまた素晴しい。
この時代のSF映画に出てくる女性陣が非人間的で好みのタイプすぎる。
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この本が出た時にはフィクションだったことが、今は現実になっている。
まるでちょっとした預言書のような本。
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太古の昔。〈月をみるもの〉の群の近くにあらわれたモノリス。進化し始めるヒトザル達。
2001年月で発見されたモノリス。調査の結果木星からの電波を受信。木星探査船ディスカバリーの調査。コンピューターHALの反乱。乗員4人の死。一人生き残ったボーマンの探索。新たなモノリスとスターゲートの発見。
2009年7月27日購入
2010年8月29日読了
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海底牧場からはまり、このシリーズの読破へ。
キューブリックの映画はずいぶん前にみたけれど、
これはまた少し異なり、その小説の書き方まで見えて新鮮。
描写も飽きないのに、話の展開もスムーズ。
すさまじい構成力。
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この映画版は過去に何年もBest1に輝き続けていた金字塔。
本の方は、ハヤカワ書房の名を
SFファン以外にも知らしめたのではないかしら‥。
SF界の偉大なる一冊。SFという言葉をポピュラーにした名作。
300年前に出現した謎の石板。月面で発見された同じ石板。
HAL9000の反乱。ボーマンの見たものは?
‥これはいったいどういうこと?
読者に疑問符を投げかけながらも、
解釈は人それぞれでいい的な
ミステリアス&クールな筆致はさすが,アーサー・C・クラーク!