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期待値が高かった
2013/10/22 10:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みるお - この投稿者のレビュー一覧を見る
伏線の回収は良かったけど、そもそもが
もう少しホラー色が強いかと期待していただけに
個人的にはイマイチでした。読んで損はないとは思います。
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陰惨な昔話、黒い歯、凄惨な死、感染する憑き物…
なかなかおぞましい感じで良かったです。
終わり方も正統派ジャパニーズホラーという感じ。
夏に読みたい一冊。
内容的には救いがなく
もっと何か手はなかったのかっていうくらい登場人物は無力で
基本的に怪異に対抗できてません。
終始ホラーに巻き込まれたただの一般人。
憑かれてしまう主人公はほぼ不幸と言って良い状況なのに
最終的には受け入れてしまうあたり後味は悪いです。
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一気に読めた。
夏に、しかもお盆前後に読むのにピッタリな一冊。
平凡な4人家族だったのに、BBQで行った河原で夫婦ゲンカ…そのちょっとした間に川に流された姉妹。
助かったのは、おとなしい妹だけ…
姉の遺体は、見つからないまま一年が過ぎ…
父母は別居?離婚?なのか、母と助かった娘は引越して2人暮し。
そんな中で、郷土資料館に赴任した父は、お歯黒の憑き物を知る。
次々と感染し、呪われ終いには…
ある意味、日本文学的なホラーだった。
最期は、父と娘が何だか切なかった。
'13.08.17読書完了
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お化け屋敷プロデューサー初のホラー小説。
終始淡々としててあんまり怖くなかった。世界観に入り込めず、本を隔てた自分との距離感と温度差に苦笑い。
多分この話は音響効果や演出技術を施してこそ、最恐と化すのでしょう。
とは言ってもアトラクションまで真相究明に出向く勇気は毛頭ございませんが…。
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呪われた「黒い歯」を巡るホラー。過去の怨念、感染する呪い、引き起こされる災厄、と道具立ては完璧。これぞホラー! お化け屋敷プロデューサーだけあって、怖さのツボも心得られている感じです。
じわじわと強まってくる不吉感がいいなあ。そしてラストのしんみりとさえさせられるあの人の決断と、そしてさらなる災厄の予感。ぞくぞくさせられました。
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前半はじわじわとした怖さがあったが中盤から密◯號の謎が解き明かされ、密の怨念にぞっとした。最後の終わり方は個人的には好きな終わり方。
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2020年8月5日読了。
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父母と姉妹の4人の家族。
姉の磨紀と妹の咲希。
訪れた河川敷でバーベキューを楽しんでいたが、些細な事で夫婦喧嘩になってしまう。
楽しんでいる子供達の気分を壊すまいと車の中で口論をし続ける夫婦。
ふと、外を気にするとそこに子供達の姿がない。
磨紀の名前を呼びかけても川の音しか聞こえない。
慌てて川を見ると、流されていく磨紀が着ていたピンク色のパーカーが目に飛び込んできた。
川に飛び込み必死の思いで助け出せたのは、姉ではなく妹の咲希だけだった。
それから磨紀の捜索が進められたが見つける事は出来なかった。
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そんな事があり、夫婦は別居。
咲希は事故のショックから声を失ってしまう。
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父は新設された郷土史資料館に赴任し、仕事で訪れた何十年も開けられていなかった古い蔵の二階で恐ろしい体験をする。
誰もいるはずがないのに、何かがいる。
直感でそう感じ、背筋が凍った。
しかし、そこにあった物は天井から吊り下げられた一本の日本刀だけだった…。
壁には爪で引っ掻いたような無数の傷跡。
帰りしな、蔵の扉の裏側に一枚の紙を見つける。
そこには『密伍號』という謎の文字が書いてあった。
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咲希は、学校の授業で使う道具を取りに友達のS美と教材室で棚を探っている時に、小瓶を落として割ってしまう。
その中身は小指の爪くらいの平べったい黒い破片だった。
割れた瓶のラベルには『密陸號』と書かれていた。
後日、水泳の授業の日、プールから上がってシャワー室で体を洗おうと石鹸を体に滑らせると痛みが胸から腹にかけて走った。
獣の爪で襲われたような傷が走る。
石鹸を確認すると、そこには先日落として割った小瓶の中に入っていた黒い破片が埋まっていた。
それは『黒い歯』だった…。
そこから咲希の体に徐々に得体も知れない変化が起き始める…。
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何年かぶりに読むホラー小説。
不穏な空気感、じわじわとした恐怖。
まさにジャパニーズホラーといった感じだった。
あまり期待していなかったのだが、ストーリーもしっかり作られていて、ゾッとする場面やグロ描写もあったりと純粋にホラー小説を楽しめた。
映像化されていてもおかしくなさそうなのに、されていないのが不思議。
最後の切なさの後に、まだ呪いは終わっていない的なラストはとても良い。