紙の本
著者からのことば
2005/09/15 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鈴木輝一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ふるいことは、わるいことなのか?』 一向宗(浄土真宗)門主本願寺顕如(けんにょ)は、戦国の改革者・織田信長の度重なる難詰に対決を決意した。十年におよぶ対織田信長戦。そして息子(浄土真宗は妻帯が許されている)教如との父子の軋轢の物語。
一向宗はなぜ戦国時代に領主と戦い続けられたのか? 織田信長を相手に、なぜ本願寺顕如は戦ったのか? 改革される側の痛みと苦しみを伝える書です。
投稿元:
レビューを見る
孫市の現代風なしゃべり方にワロタ。親はいなくても子どもは勝手に育つことがわかりましたよ。地味に義昭がかっこよかった。
投稿元:
レビューを見る
宿敵・織田信長と戦いながらも、妻とは上手くいかず、息子とは意見の衝突があり、頭の痛い本願寺顕如。“ふるい”足利義昭に味方し、“あたらしい”信長に立ち向かう。
投稿元:
レビューを見る
基本は石山本願寺勢力の門主、顕如の苦労話ってことでいいでしょうか。
顕如パパは、ニュータイプ信長と戦うだけでも大変なのに、わがまま息子・教如ぼっちゃんの幼児教育を誤ってしまっていたのでしたー、ちゃんちゃん♪ そんな戦国親子確執物語。
これを読めば石山本願寺のことがわかるかも!?←てきとうな発言。
投稿元:
レビューを見る
本願寺は詳しく知らなかった為、凄く読み応えがあり史実(+逸話)と想像も入れて話が組まれているので、戦国の流れに少し詳しい人は読んで楽しいと思えます。
この手の戦国物は大体の史実を知っているのであまり読まないのですが…
武将の半生を史実+想像で掘り下げている話はやはり面白い。
話しは浄土真宗をまとめる本願寺顕如を中心とした戦国の流れを描いています。
信長や明智、秀吉もそうですが…
顕如の長男・茶々丸(教如)の言動と幼さが可愛くて仕方ない。
得度(武家だと元服みたいな感じなのかな?)を受け教如になった時も、
父に刃向かうような野心を持っていても、なぜか幼く見えてしまい可愛くみえる。
教如の史実はほとんど知らなかったのですが、こういう性格なら…なんか許せるというか好きです。
反対に私が思っていたのと違うなぁと感じたのは、足利義昭。
兄の義輝が優秀で、義昭がうつけっぽい(信長の傀儡だから)と思っていたけど…
この本での義昭は名ばかりの将軍を後生まで、己の人生を憂う儚さを描いていました。
そう表現されると義昭を同情するような…愛らしさが生まれます。
いかなる名城であろうと、人が居なければ箱に過ぎない。人あってこその城である。そんな物語。
投稿元:
レビューを見る
浄土真宗の第11代門主である本願寺顕如(本願寺光佐)について描いた作品です。
この本では、織田信長に対する人物感や10年にも及んだ石山合戦の内容、そして顕如とその子教如との確執などが描かれています。
「ふるきもの」(本願寺や足利義昭など)に対して「あたらしきもの」(信長)が対比して描かれています。ようは改革される側と改革する側です。
その中でよく出てくる「ふるいものにはその理由がある」というのは印象的でした。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_7fe0.html