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岡田 尊司 (著)
働く人が知っておきたい精神的疾患や心のトラブルについて、そのエッセンスをわかりやすくまとめた書。うつ病や発達障害など、青年期から壮年、老年に至るまでに起こる精神的な問題と症状、対応のポイントを解説。
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働いてる人に知っておきたい精神疾患や心のトラブルについての知識や対処法について書かれていていて参考になった。
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管理職の基礎知識として必要なので読んでみた。
かなりの数の病名と症状、事例が載っていて参考になるけど、そんなに詳細な薬の説明はいらないなと思う。
これだけあると自分もどれかに当たるのではと心配になったり…
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精神医学の入門書であるが網羅性がありわかりやすい。有名人の事例も多数紹介されているが、何か人と違った事を成し遂げる人というのはある種の病的状態であるケースが多いのかもしれない。ユニクロ社長が数学が極端にできないという話は興味深かった。「働く人のための」とあるので、労働災害的な内容に期待したのだが、その辺の記述は僅かであった。自分はシゾイドパーソナリティー障害的なところがあるのかもと感じた。
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精神疾患には本人の元々の性質や性格もあるが、子どもの頃の環境(特に母親との関係)が影響を与えていることが多い(他でも読んだり聞いたりする話だが・・・この本でも)とのこと、母親とは大変な仕事だと改めて感じ入った。ただ、親子の相性で、一般的には×とされている対応でも、その子に限っては○の場合もあるのでは?とも思う(子どもに愛情が伝わっていなければもちろん×だろうが)。
人生で大きな成果をあげた方にも精神疾患があった例が挙げられており、結局周りがその人をうまく受け入れられるかどうかということが大きいと感じた。また、薬で良い方向に持っていける場合も多く、性格や体質と決め付けないで医師に診てもらうことも、ときには必要と思った。
あとがきにあった「不幸にならないために、五十点で満足するように心がけること」。この気持ちがあれば、環境や考え方によって起こっている精神疾患はだいぶ防げるのかなと思う。
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働く人のために知っていて欲しい精神疾患、その知識や対処についてまとめています。医療従事者や労務担当には、各疾患を掘り下げてケースも掲載されており、知識を深める点でちょうど良いのかも知れませんが、そうでない人にはやや難しく感じられる内容です。それぐらい細かくフォローされています。
最終章の睡眠障害については、比較的わかりやすい内容ではないかと思います。
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これで精神科の勉強ができた。今年は岡田尊司先生の本で精神科の勉強をしようと決めた。とても分かりやすいし、文章も読みやすい。著名人の事例が出てくるのも関心をひきやすい。うろ覚えだった知識の補強もできた。
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人は誰しも悩みを抱えているし、社会人にしろ学生にしろ全てが順風満帆、大成功に向かって安全航行を続けているということは少ない。ちょっとした困りごとは日常茶飯事、時には頭を抱える様な困難に立ち向かわざるを得ない状況に陥る。連続して訪れる小波大波を前にして無事に乗り越えたり、時に諦めて回避したり、一旦港に戻って嵐が過ぎ去るのを待ったりと、生きる事は航海に近いとしばしば感じる。場合によっては航海中にエンジン故障や操舵不能になる事もありパニック状態を引き起こすが、そのような時ほど冷静に修理に時間をかけたり、代替手段を探すためにじっくりと考えたいものだ。だが、ビジネスパーソン、特に管理職ともなると自分ひとりの自由気ままな船旅とは違うから、部下という船員、時には会社という巨大船団の中で足並みを揃えて目的地へ向かわせる必要性に迫られてくる。
管理職なりたての頃は、上からの期待や目標必達の非常なプレッシャー、更には自身の過剰なまでの意気込みが加わって、かなり無理な荒波に正面から直進しようとしていた事を思い出す。当然自分の精神的苦痛だけでなく、チーム全体のモチベーション低下までを引き起こし、部下は休みがちになったり、朝のミーティングに遅刻したり、中には日中も席を外したきり戻ってこない様な状況を作ってしまった事がある。学生時代はテストも満点、学年トップでないと満足出来ない様な完璧主義に陥った事もあり、その頃の様な2、3時間の睡眠しか取れない事も多々あった。
本書は現代社会のビジネスパーソン向けに精神医学の観点から、心が抱える病の原因と対処法について触れている。もしタイムマシーンで過去に遡れるのであれば、前述した様な若い未熟な自分に早く読ませてあげたかった。逆に冷静に当時の自分を振り返る事ができる歳になった今では、本書の内容には大きく頷ける部分が多く(勿論、自分は精神医学者ではないが、原因や事例の一致は自分を含め、周囲にも多く見られる)、非常にためになる知識である。
特に自分が管理職の様な立場、または多くの人を動かす様な立場の方であれば、必ずチームやもう少し大きな組織の中に、類似する行動様式や思考を持つ人がいる事に気付く。
本書はそうした人々への理解と対処をし易くするだけでなく、読者が何らか自身に一致する部分を見つけて早期対処に繋がるものと感じる。自身で解決出来るレベルなら悪化を防ぐ事ができるし、もう少し進んで肉体的・物理的な弊害が出るなら医師に相談するのも良い(私自身も心療内科には世話になった)。更に薬についての正しい知識を備えることは昨今問題視される過剰摂取への自身へのアラートにもなるだろう(進んでキマりたい様なODへは無力かもしれないが)。特にパーソナリティ障害の章は、誰もが何れかのパターンに当てはまりそうで、誠に申し訳ないのだが、読み進めながら周囲の誰かを思い浮かべては、その方へ相対するシーンを想像しシミュレーションしている自分がいた。
全てのビジネスパーソンへ、そして厳しい競争社会に立ち向かおうとする受験生の親たち、より多くの人が読む事で「生きやすい世界」「優しい世界」が作れる気がするのである。