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この人の本好きだなぁとしみじみ思う。
キャラクターとテンポが良い。
もうほぼギャグだよね、というところまで来ている。結局のところ、探偵ものが行き着く先は様式+αの芸なのか。
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THANATOSシリーズ8作目。内容は「うちの親戚がこんなに横溝なわけがない」の一文に尽きる。
死を目前に控えた旧家の当主と後継ぎ問題、集まった親戚、夜通し行われる秘密の儀式。絵に描いたような横溝的シチュエーション+死神ご一行。事件は起こるべくして起こったとしか言いようがない。
今回は、特に真樹のブラックさが際立った感じ。殺人教唆を詰られた真樹の啖呵がハンパない。さすが死神の眷族だけのことはある。
相変わらずの魚ネタに、細かいオタクネタ。テンポのいい会話が読みやすい。
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タナトスシリーズ。
親戚の旧家の跡継ぎに選ばれた美樹。人里離れた屋敷で行われた継承の儀式の日にやはり殺人が起こった。同行していた真樹、高槻、監察医の出屋敷が真相を究明しようとするが…
動機だらけの一族の中で誰が犯人か、美樹を跡継ぎに選んだ真意は?と読み進めると、ラストで真樹の黒さが爆発。この双子は果たしてどうなっていくのだろう。
鯉や鬼の蘊蓄が楽しかった。
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「うちの親戚がこんなに横溝なわけがない」
--信州山中の名家。惨劇の連鎖に美少年双子は!?
平安時代からの旧家・在澤家が跡継ぎとして選んだのは、こともあろうに「死神(タナトス)」と呼ばれる少年・立花美樹!
信州山中の屋敷で行われた継承の儀式の日に、案の定、殺人事件が!
鯉池の濾過槽から溺死体が発見された。
水槽に残された「化」という文字、錦鯉の消失、渦巻く陰謀……屋敷に集った「探偵」と呼ばれる弟・立花真樹、謎の刑事、奇矯な監察医が連鎖する死の真相に迫る!
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旧家跡取り殺人事件……だった筈がカオスの様相を醸し出したもの。いつも混沌としているけれど今回もなかなか混沌としていた。
真樹のさりげない怖さが遺憾無く発揮されている一作。死人にくちなしだし手段は色々。溺れる犬をとことん打ちのめし水に沈んだところを眺めている真樹の話だったと思う。邪魔な奴らは叩けば良いのだ。
美樹は社会不適合だけれども真樹よりはまだ人間味があるのではないか?と錯覚しそうになる話。それが錯覚なのかどうなのかはわからないけれど真樹よりは「マトモ」なことは言うまでもないのではないかとおもう。
出屋敷先生が久々のがっつり登場。序盤〜中盤まではそんなに目立たないけれどいいキャラしている。
高槻さんが日に日に逞しくなっていく……今回の高槻さん物凄く逞しかった。もうめげない気迫を感じる。どんどん一般人から離れていく……。湊との仲が良いのか悪いのかわからんコンビネーションも益々冴えてきている感。
今回も読後爽やか。すごく爽やか。ひとりの少女の成長についてと、あとやっぱり出屋敷先生いいキャラしてるよ……。
タナトスシリーズ、今のところ刊行された分はこれで全部読みきってしまった。
続編出るのかなー。出てほしいなー……!