投稿元:
レビューを見る
「ナンシー関」関連本だとついつい手が伸びてしまうんだよな。今回も世界文化社の罠(笑)というのは十二分に判っているし、本屋の棚でぱらぱら中身を見たときも、その意識が十分にあったんだけど、やぱり買ってしまった。
さてその中身であるが、見開きのまず右ページのほうには編集部が過去のナンシー関のエッセイのなかから名言・予言と思われる一部を抜き出して、左ページにはその後の展開だとかそのエッセイの結末だとかを紹介する形である。例えば柔ちゃんの項では「10年後には国会議員に立候補しているだろう」というナンシー関の「予言」が出ていたりしてそれなりの作りである。但し、本当に名言・予言のオンパレードかというと、そんなことは無いし、ナンシー関にそれを求めるのはおかしいであろう。
まあ「ナンシー関」関連本はこれに懲りずに、これからもまだまだ機会が有る度に出版されると思うのだがまた買ってしまうんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
「慧眼」っていうのはこの人のためにあったのではないかと思うほど、この本に書かれている内容が「今」を捉えてる様子には驚きを感じる。かつて過去に読んだはずなのに、現代のテレビの病巣を斯様に予言していたとは。テレビの神、おそるべしだ。
投稿元:
レビューを見る
「ナンシー関の名言・予言“10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。”」
ナンシー関さんのファンの間で伝説的予言のひとつが“ヤワラちゃんの出馬”。その原稿が世に出たのは1995年。著書『ナンシー関の名言・予言』に転載されているそのコラムを今回はお届けします。
* * *
何がツブシが利くってオリンピックほどツブシが利くもんはないだろう。ツブシを利かせているという後ろめたさも無い。オリンピックは世界でも指折りの正義だから、正当な権利なのである。オリンピックもまた、現在のテレビタレントとは基準がズレているのに。
いくらオリンピックに出たいからって7回も8回も無理矢理出るのはオリンピック的には美談でも、テレビ(というかバラエティ的世界観)的には「空気が読めないやつ」でしかない。
10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。
(元五輪メダリスト。世界一ツブシが利く肩書き『何もそこまで』に収録。1995年)
~
1988年ソウル・オリンピックと1992年バルセロナ・オリンピック体操競技で複数のメダルを獲得した池谷幸雄について触れた文章から。池谷は自ら望んで22歳で現役を引退、テレビタレントとなり、数々のバラエティ番組などに出演した。また、2010年の参議院選挙では民主党公認で比例代表区の議員候補として出馬したが落選。
最後の1行、「10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。」はナンシー関ファンの間で「予言が当たった」件として有名。10年以上経っていたが、柔道の谷亮子が2010年参議院選挙で民主党から比例区で出馬して当選した。
~『ナンシー関の名言・予言』(ナンシー関)より
投稿元:
レビューを見る
わろた。それも「ワハハハ」ではなくて「くっくっく」どの著作を読んでもこの人の着眼点には恐れいる(*_*)
で読み終わった後、今の世の中(マスコミ)を書いて欲しかったな…と早逝を悔やむ(T_T)
投稿元:
レビューを見る
最近ナンシー関に今更ながらはまっている。
10年経ってもその内容が色あせないどころかますます真実味を帯びているというのは、彼女の慧眼によるものなのだろう。
だがしかし、ページ構成が開いて右側にナンシーさんのコラムを抜き書きして、左側にページにその部分について言及するというスタイルと取っているためなんか消化不良を起こしてしまう。
やっぱ文脈読まないと楽しめないというか、読んでこその味わい深さだと思う
投稿元:
レビューを見る
いまだにファンがついている人の書籍というのはどれも迫力がある。読んでいて古さを感じないのが良い。というより本人が今現在存在し改めて書き直ししているような気がする。
投稿元:
レビューを見る
>『10年後、ヤワラちゃんは選挙に出ていると思う。』谷亮子の政界進出を予言した慧眼!"寸鉄人を殺す"名言、警句、予言を多数収録した、"天才ナンシー関"を証明する1冊。
ヤワラちゃんの件以外は予言らしきものはなかったように思いますが...
「ナンシー関傑作選・編集者からの後日談コメント付き」って感じでした。
もともとナンシーのメディアに対する提言が面白いので、切り取って「そういえば今は...」としみじみ振り返るという楽しみ方もあるんですね。
ナンシー関がカラオケ好きで上手いというのは初めて知りました。