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歴史ミステリー。知的好奇心をくすぐられる内容だが、説明が多い感じもする。題材の割には面白いが、現代ミステリーほどのテンポの良さがない。
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途中読んでいるうちに、どんな結末か期待してたのですが、何か消化不良です。
写楽の正体は分かりやすくてもしょうがないですが、教授との関係は何か落ちが欲しかったです。
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久々に島田さんの作品。
世界三大肖像画、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10ヶ月だけ。その前も、その後も、彼が何者だったのか誰も知らない。歴史すら覚えていない。残ったのは謎、謎、謎・・・。
自分は歴史にはものすごく疎いんですがそれでもうまく謎が提示されていてわかりやすく読めました。
ストーリーがミステリというよりかは主役(?)の写楽の存在そのものがミステリであり、事件らしい事件はとりあえず上巻では起きません。
さて下巻では200年を超える謎にどう終止符を打つのか。
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上巻読み終わりました。
いやー、ここまではすごく面白いです。
浮世絵や写楽、江戸時代についてさえ大して知らなかったんですけど、こういう教養が身につく小説っていいですよね。
あとはどうまとめるのかが気になります。
ただ、江戸パートの話し言葉が若干読みづらいです・・・w
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物語の導入部が痛たましくて、どんよりしてしまった。
仕事を次々と失い、プライベートでも息子を亡くし、家族をなくし、精神的にも追い込まれた男が謎の絵師『写楽』を執拗なまでに調べ始める…
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写楽とはだれか?
その人物がその年の江戸に来ているのか
その確証もないまま執筆を開始したという作者のあとがきを読む限り、
ほんとうにその勘と執念だけで掴み取ったんだなぁ、と深い感動に包まれます。
以前いちど挫折してるから
読んだタイミングが良かったのかもしれない。
主人公の佐藤同様に
私も相当に打ちのめされていた時期でした。
なにもかも酷く打つ手なしだと感じていたから
やりたいことに対しても
これになんの意味があるんだ、対価の保証はないって感じでとても苦しかったけれど
半ばで佐藤の息子が幻となって
「パパ、こっちでいいんだよ」(だったかな?)方向性を示唆する部分など
むしろ私が勇気付けられてしまいました。
お陰さまで新規プロジェクトも立ち上げられました。
本当に資料と戦いながら掴み取った結末。
手探りでなにかを作る職業の方は手に汗握ります。
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ちょっと雑な感じはありますが、それでも十二分に楽しめました。江戸時代の描写がしばしば登場したせいか、東京の歴史散策をしたくなりました。
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島田荘司が「写楽」の謎に挑む、ということが初め意外に感じられたのだが、読み始めてみると典型的な島田節?で逆に納得。「構想20年」というのも単なる惹句ではなく、本当に島田荘司という稀有な才能が胸の奥に抱え続けてきたテーマなのだと実感した。
それにしても、島田荘司の女性観って揺るがないなあ。
女性の醜さの描写は相変わらず容赦ないし、理想的な女性像もいつも同じだ。
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江戸中期、一世を風靡した画家、写楽の本当の正体は誰か?の謎解きを中心に話は展開される。謎解きを行う現代編と当時を描写する江戸編を行ったり来たり。平賀源内説、歌麿説、北斎説といった諸説の見解を踏まえながら話は進む。歴史ミステリー好きにはたまらない一冊。
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おじさん向け。飛ばし読みした。
歴史に詳しくない若い女は共感できないんでは。
おじさんが主人公で、若くて美人な大学教授と恋に落ちて史跡を巡るなんて。
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一体、「写楽」とは何者だったのか―――。
目を中央に寄せ、顔に対して小さな両手をぱっと開いている姿を描いた錦絵「三世大谷鬼次の江戸兵衛」は、きっと誰しも一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。この小説では、今まで謎めいていたこの錦絵の作者・「写楽」の正体について追求しています。
私自身、絵は知っていてもその作者には一切興味がなかったのですが、なかなか興味深く読めました。
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物語は一枚の肉筆画から始まり、江戸時代の大いなる謎である東洲斉写楽に迫っていく。上巻は主に主人公の置かれた立場と、写楽についての基本知識の部分といったところでしょうか。下巻でどういった結末を迎えるか楽しみです。
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構想20年というだけあって、著者がのりまくって筆を進めたことがストレートに伝わってくる。
日本美術界最大の謎である「写楽」の正体を、生きる情熱を失った元大学講師が真相を追う。
何より、この主人公がどことなくお馴染みの石岡に似ていて、頼りなく感じても憎めない。
美術関係に興味がなくても次が気になる、さすがミステリー界の大家の渾身の作品。
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ミステリージャンに分類されているが、いわゆる、殺人事件が発生しそれを解決するといったことは、描かれていない。描かれているストーリーは、美術史史上最大の「謎」と言われている'写楽’の正体をストーリー仕立てで解説していくというものだった。
写楽の正体を巡り、物語仕立てで解説をしていき、そうであろうと想像する江戸時代の話を挿入するなど、面白くしようと描いており、また、実際それが面白かった。写楽の正体も、いままでになかった新説としての外国人というのも面白かった。
さらに、写楽=外国人とした後に、江戸時代のシーンに移り、写楽と蔦屋たちの出逢い・ふれあいのシーンはとっても心温まるものがあり、とっても良かった。
ただ、ストーリーにもっと厚みを持たせてもらいたかったし、もう少しわかりやすくしてほしかった。一読では、写楽論争をしらない私のような素人では理解できないように思う。また、物語冒頭の主人公の息子が事故で死んでしまうシーンや主人公と妻・義父との抗争など、ただただ物語を暗くしていくだけで、いらなくないか、と思ってしまった。もう少し、このような描写があれば良かった。
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東洲斎写楽は誰だったのか、に迫る歴史ミステリー。話の本筋にはあまり関係ないのだが、主人公の妻とその父の金持ち我儘な振る舞いを書いているシーンがあるのだが、金持ちの醜悪さってこういうとこだよな〜と、なんとなく現実味を感じてしまった。本論は下巻に期待。はおやあのや