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短編集。
どれも淡々とした言葉で淡々とした描写をされていて、けれどどこが心がほわっとなったり、冷えていったり…。
特に「ミズヒコのこと」という話が、どこか怖さを感じさせて、好きです。
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しょうがない人。
憎んでいるはずの父のために泣いてしまう。最後のシーンは今思い出してもせつなくなります。
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原田宗典さんの父親が
うちの父親とかぶってしかたない。泣いた。それだけ。
切ないっちゅーか、苦しい。
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男性が父親を書いた作品を読んだのは、「しょうがない人」が初めてだったと思う。そういうものの中では、今でもこれが一番心に残っている。
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はじめてこれを読んだのは、なんと高校のとき、大学入試の模試でだった。現国の小説分野の題材として「しょうがない人」が取り上げられていて、いつものように試験問題を解くつもりでこれを読んで行くうち…なにかが胸に込み上げてきて問題が解けなくなった。主人公の父親に対する気持ちが、まさに当時の自分の気持ちとリンクしてしまった。
世の中に、自分以外に父親についてこういう風に考えている人がいることがわかって心底驚いた。
小説の中で主人公はまさに自分の気持ちを代弁していた。
試験後、速攻でこの文庫本を本屋に買いに行った。
今読んでも泣けてしまう。
ちなみにその試験の点数は散々なものだった…。
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キャラメルボックス「彗星はいつも一人」で岡田さん・畑中さん親子が役作りに参考にしたという本らしく。
どんなに悪く思っても「親子」の縁は続いていく。それを幸とみるか不幸とみるか。
1/26
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ミズヒコのことは怖くなって読めませんでしたが…安江くんありがとう☆
すれちがうだけ、でもそこに物語が見出せる。おもしろかった。
でも、メロンであそこまで物語が広がるのは凄い…!
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「しょうがない」という言葉の使い方って、大人と子供を分けると思う。「しょうがない」を無理なく本来の意味で使えるのは大人の証ではないかなぁーと。そんな大人と子供の狭間にある息子と家族の話。
話の中でメロンが嫌いな人間はいるのか?ってあるけど、あたしはキライです。笑
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4つの短編が入った小説集。
表題作は、昔はセールスマンとして成功していた父親が、今は借金を抱え、その日暮らしで家族にやっかいばかりかけるようになっている。その父と息子である「ぼく」が語る父への心情。「です・ます調」で書かれているのが、客観的に冷静な視点で話しているように見える。父親への愛憎入り混じる熱い感情を押し殺しているようにも思えた。
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原田宗典の「しょうがない人」読了。息子と父の複雑な関係にまつわる4つの短編。おそらくこの主人公と父親は共通人物なのだろう。大好きだった筈の尊敬していた父親に幻滅し、怒らねばならず、冷たい態度をとるしか手段が残されない関係が切ない。4編目は不覚にも読みながら落涙してしまった。
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ほんっとにしょうがない人のことを「しょうがないなぁ」と書けちゃう作者がすごい。私はまだまだだな、と思いました。
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友人に5年貸しててやっと帰ってきた。なんというか、原田さんの父親に対する重い、思い、想いってすごい屈折してるような純粋なような。
子は親を選べなくて、嫌気がさすこともいっぱいあって、でも愛しちゃう。そんな矛盾を堂々とひけらかせる勇気ってすごいと思う。
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トータルで見て、それぞれの話に厚みがあった。
「メロンを買いに行く」「交番に行く」という簡単な行為にも様々な思いや過去が詰まっていて、面白かった。
なんだかんだで、親子ってのは大事なんだ。
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1作目の「メロンを買いに」が特にいい。
絶妙な憂鬱さと明るさが漂っていて、じんわりと感動できる作品。
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この人の作品は柔らかい。
それはまるで柔軟剤で洗いおとしたてのバスタオルみたいだ。
というのは冗談で。
作中の主人公の思考回路や周囲に対する視点、
これらが僕と酷似しているから気持ちいいんだろう。