投稿元:
レビューを見る
分かりやすく興味深い事が沢山書いてありました。人類のロマンを感じます。日本人に至るまでに相当な時間が掛かっている。その事を考えると、日本人である事を大事にしていかないと...と思いました。これから殆ど変化しないというのが分かったのも面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
解明しようとするにはまだまだ様々な検証が必要な「日本人の起源」について、「アフリカで誕生した人類が世界へ拡散しどのように日本人となったか」という壮大なスケールのテーマについてとても分かりやすく説明されている。難解な学術用語、専門用語については、僕のようなこの分野の門外漢にもわかりやすいように易しい言葉で注釈が加えられている。また、先に読んだ内容の記憶が少し曖昧になっていても過去の記述をおさらいしながら話を進めていくので、こうしたジャンルの本に初めて接する入門者への配慮が感じられて好感が持てる。
もともとは日本語の起源論という言語の側面から興味を持って購入した本だったが残念ながら言語に関する記述は皆無であった。しかし、“歯”のタイプから探る人類の起源や核DNAとミトコンドリアDNAの違いなど、まったく知らないことがこの本を読むことですっと頭の中に入ってきて新たな知識として僕の中に蓄積された喜びは大きい。世界に拡散して分布する人類の起源がとてつもなく興味深いテーマであるということを知り、久しぶりに好奇心をくすぐられるような良書に出会ったと感慨無量である。200ページに満たないハンディな本なので一気に読んでしまった。この本を手始めに今後は人類学、日本人起源論といった新たなジャンルにも興味を持っていろいろと渉猟してみたいと思うようになった。
投稿元:
レビューを見る
NHKの「地球大進化」をみて、生命の歴史が分かったつもりでいたが、本書を読んで、まだまだ未解明な部分が多いことを知った。学術的良心がある記述に好感がもてます。かといって難しくはないです。
投稿元:
レビューを見る
スティーヴン・オッペンハイマー著『人類の足跡10万年全史』の超要約版と言って良いでしょう。 1.私たちのミトコンドリアDNAの起源はアフリカの一人の女性のミトコンドリアDNAである。 2.私たちの祖先は10万年以上前にアフリカを出た。 3.縄文人(日本人)の祖先は4~3万年前頃にスンダランド(マレー半島とスマトラ、ジャワ、ボルネオなどの島々が連なっている地域)からやって来た。 4.日本人は、南方起源の縄文人の後の北方起源の弥生人との置換に近い混血により現在の姿形になった。 これが、今までの結論。
投稿元:
レビューを見る
比較的わかりやすい言葉で説明されており、読みやすい本でした。
ただ、学者なので決定的な表現はなく、割とぼかした表現に終始しているので、その辺を割り引いて読まないと…
投稿元:
レビューを見る
読みやすく書いてある。人類の起源については面白いが、途中から少し駆け足ぎみに感じてしまった。日本人のところのもう少しページがあればよりグッドだと思うのは、じぶんのわがままか?
投稿元:
レビューを見る
以前、7人のイブを読んでいましたので、文系の自分でもわかりやすく、今いる自分が何ものなの?って思っていた所、みんな仲間です。特にご近所さんのアジアの方々など兄弟のよう。仲良くしましょ。
街を歩きながら、あの人は縄文系が強いのかとか密かに楽しんでます。
投稿元:
レビューを見る
日本の起源に興味を持って(特に弥生後期、邪馬台国から大和朝廷まで)、その分野の本を読んでいく中で、やはり人類の起源を知っておいたほうが良いと思い購入。
猿人から縄文・弥生時代までのおおまかな流れを割りと分り易く書いてある。生物の名称や骨の名称などがたくさん出てくるが素人にも理解できるように平易に書かれてあると思った。
印象に残った点は、猿人のアウストラロピテクスとパラントロプスが食事の違いによって生死を分けたというところ。粗食のパラントロプスは食事にかける時間が多いが、高い栄養価のものを食していたアウストラロピテクスは食事以外の時間が増える。その時間に学習をし、生存していった。
また、日本人のルーツ、南方からの流入と北方からの流入の混血といのも面白かった。
投稿元:
レビューを見る
弥生時代は紀元前後3世紀だと教わったが、なんと紀元前1000年から始まったということにいつの間にかなってた!
進化の話はやっぱりおもしろいなあ。シャベル型切歯だわ。たしかに。
投稿元:
レビューを見る
栄養価の低い粗食(穀物)に体が頑丈に進化することで対応し、滅びた猿人と調理を覚え、効率的に栄養を摂取して余った時間で脳が進化した原人。昨今の働きかたに通じるものあり…
投稿元:
レビューを見る
ルーシー•イン•ザ•スカイ•ウィズ•ダイアモンド 105 30 エチオピア 馬爻ロバ=ラバ交配第一世代 ラバ爻ラバ≠子 エイプ•マン=猿人 北京原人156 ジャワ原人184 日本では一万六千年前頃から縄文時代 ネアンデルタール人 クロマニヨン人 埋葬 ホモサピエンス爻ネアンデルタール人? 異種交配 アフリカ人notネアンデルタール人DNA 絶滅による置換えor交配による吸収 ネアンデルタール人はホモサピエンスの異種ではなく亜種? ヘルト人 カバ組織的殺傷 チンパンジー ナックル•ウォーキング スピードの代わりに長距離を走る能力を身につけた 獲物が疲れるまで追い続けて仕留める戦略を採った 唇は生殖器の、乳房は臀部の擬態? ミトコンドリアDNA ボトルネック 一重瞼➡東アジア北アジアOnly 縄文人 アボリジニー アイヌ人 琉球人 スンダランド (Sundaland) とは、現在タイの中央を流れるチャオプラヤー川が氷河期に形成した広大な沖積平野である。現在ではタイランド湾から南シナ海へかけての海底に没しており、マレー半島東岸からインドシナ半島に接する大陸棚がそれに当たる。氷河期に、海面が100メートル程度低くなり広大な平野であった。
大陸から渡来した弥生人が、もともと日本に住んでいた縄文人と混血しながら広がっていき、かなり置き換わったのに近い状態になった
投稿元:
レビューを見る
大変おもしろい。そういえば、学校ではアウストラロピテクスが人類の起源か、と習っていた記憶があるが、人類学はここまで進んでいたのかと驚くばかり。諸説あるだろうが、日本人とはそうだったのかと思う一方、国、民族、人種とは?という思いにも駆られる。惜しいのは、人体の名称などの学術用語は素人にはわかりにくいので、更に図解などを入れてほしかった。
投稿元:
レビューを見る
3章構成の2章までは既存研究のまとめが最新説を盛り込んでおり、知のUpdateに適している。
最後の3章は筆者自身の研究だが、ここは一般向けに省略しているのか、非常に計測、統計処理に疑問が残る内容。今時、新書レベルであっても誤差検定くらいは記載して欲しい。
自分の仮説の上に、それを事実として仮説を組み立てるのもあまり感心しない。
投稿元:
レビューを見る
猿人から始まって、日本人に至る、人類の進化の歴史についての本。
本当に簡単に、つるつるっと読める。
かの有名な、ルーシーさんも出てくる。上野の博物館にいる、小さな小さなお猿のようなおばちゃん。ああ、この人たちはどんな生活をしていたのだろう!その生きているかのような模型に、魅入ってしまったのを思い出す。
驚いたのは、原人のホモ・フロレシエンシス。ものすごく小さな人類で、日本の縄文時代の頃までインドネシアに生きてたとか。
そして、滅んでしまったネアンデルタール人は、我々のDNAの中に残ってる、というのも、すごい。
ヒトは、道具を使ってどうにかする手段を得てしまったので、体そのものを変化させる必要がなくなった。だから、私たちの体に見られる民族的な違いというのは、比較的早くに出現したものがそのまま残っている。アフリカ人は人類誕生の時の特性を、北に住んだ人たちは寒冷地適応を、狩猟をした人たちは歯に痕跡を、というように。
それは、この先人類は進化しない、ということも示している。
進化って、耐えることなんだな。。。
投稿元:
レビューを見る
自分にとっては余り新事実は書いてなかったのだけれど、現生人類の伝播を、形態学を中心とした説の概要を見る、という意味では面白い本だった。
日本人の起源説、という意味ではそう分量は割かれていないですね。
主に、形態学を中心とした内容でまとまっているため、遺伝的な面で補強された論も書かれていたら良かったなぁ、という印象。