投稿元:
レビューを見る
クロネコヤマトの宅急便で有名な、ヤマト運輸の前会長が記した経営の哲学。
自身は2代目ということもあり、創業者のヒーロー的な話は少ないが、堅実に事業を組み立てて今の業績をあげたという点で評価が出来る。
一般的な経営学の話も入れながら、ヤマトはこうしてきた、という経験に基づく話のため、ついつい引き込まれていく。
経営学というよりは、小倉氏の自伝といってもいいだろう。
あちらこちらにみられる愚痴が残念だが、その根本にあるのは揺るがぬ自分だということが読み取れる。
おそらく、素直な人柄なのだろう。
自身の経営から学んだことを失敗も含めて記されている。
創業者ではない名経営者の一人なのだろうな。
投稿元:
レビューを見る
クロネコヤマトの人の本。
上司にお勧めされて、読んだら面白かった。考えることをしない経営者は失格だそうです。経営に文句をつける経営コンサルタントも考えることをしないようでは、失格以下で土俵にも上がれないんだなぁ、と再認識しました。
内容としては、クロネコヤマトの事業戦略に向けて小倉氏が何を考えたかが中心。
余談ですが、ヘッジファンドは経営者じゃない、っていうような記事が日経に出てましたね。この本を読んだあとだと、妙に説得力がありました。
投稿元:
レビューを見る
大好きな神田昌典さんオススメということで購入。
論理的思考・高い倫理感が経営者には必要だと知った本です◎
小倉さんはすげー三越の会長?のこと嫌いで爆笑します。
なんせ実名で批判しまくってます笑。
成長カーブ(S字カーブ)を理解した上で読んでみるとしっくりきますよ。
nozanオススメです(・∀・)
投稿元:
レビューを見る
トップが自ら書いた本としては最高クラス。
企業の目的は利益ではなく、永続することにある。
戦前は日本トップクラスのトラック会社。それを引き継いだ当時は、時代の変化で逆境へ。失敗の連続。その中で個人宅配事業をはじめて成功させた。
サービスは先、利益は後(133)安全第一、営業第二、(143)、などわかりやすい方針説明。「経営には常にトレードオフの問題がある。どちらを先にするかで結果がかわる。メリットとデメリットは裏返し。利益は後というと社長がそういっていいのか?という声もあるが社長にしかいえない方針。(142)
会社内の情報は下からうえ、上から下の2種類。管理職は下から上に重要な情報は流さなない。ではどうするか?それはクレーム情報。クレームほど重要な情報はない。でも管理職にとっては都合がわるいので隠されやすい。206
上司によって評価に甘辛がでる。あてにならない。だから上からだけでなく横からと下からの評価を取り入れた。評価項目は実績ではなく人柄。誠実か?助け合うか?利他的か?思いやりはあるか?についていろいろと聞いて最高と最低をのぞいて平均を出す。人柄のよい社員はお客様を喜ばすよい社員になると信じている。270
身銭をきるのはリーダの仕事(288)
人間に人格があるように、いい会社になるには優れた社格、人徳ならぬ社徳が必要(288)
投稿元:
レビューを見る
p37 経営とは自分の頭で考えるもの、その考えるという姿勢が大切である
ライバル会社をこっそり観察してひらめいたり、林周ニさんの本を読んで流通チャネルを短く太くしようと気づいたり、
セミナーで小売の商圏の狭さに着目したり、労働生産性をあげる努力をしたり、
上のことばどおり、考えぬいた方のようにお見受けします。
文章も簡単で読みやすく、会社への熱意を感じました。
投稿元:
レビューを見る
ヤマト運輸経営者自伝
2代目の社長小倉昌男が、父の経営していた企業向けのトラック運送会社を、全く方向転換し家庭からの小荷物に方向転換さえ成功へと導いた本。
マクロの視点で様々な戦略を立て、周りからの雑音を押しのけ達成しているすばらしい自伝。
〜個人の宅配の需要は、はたして本当に偶発的で散発的なのだろうか〜
この疑問はひとつの仮説へと発展した。人間が生活しその必要から生ずる輸送の需要は、
個々人から見れば偶発的でも、マスとして眺めれば、一定量の荷物が一定の方向へ流れているのではないか。
『個々の需要に注目しているうちは対応の仕方は分からない』が
『マスの流れに着目すれば、対応の仕方があるのではないか。
〜取次店の設置(Win・Win・Win)〜
酒屋とか米屋など家庭の主婦に馴染みのある商店に取次店になってもらう。←既存の郵便局の、局に客に持って来てもらう方法をもっと身近に工夫。
?取次店には一個につきいくらという具合に手数料を払う。
?お客様には、わざわざ取次店まで荷物を運んで頂いた手数を考え、自宅まで集荷に行った時の運賃より割り引いてあげる。
?ヤマト運輸には、効率よく荷物が集められるというメリットが生まれる。
すなわち、三方が得をするわけである。
〜経営リーダーの10の条件〜 P271〜
経営者には「論理的思考」と「高い倫理観」が不可欠だ。経営は論理の積み重ねである。論理的な思考が出来ない人に、経営者になる資格がない。
〜高い倫理観〜
○企業の目的は永続すること⇔×企業の目的は営利である。
企業は社会的な存在である。国民の生活を保持する役目を担っている。さらに、雇用の機会を地域に与える事によって、住民の生活を支えている。
「企業は永続的に活動を続けることが必要であり、そのために利益を得ているのである。
「企業の存在意義は、地域社会に対し有用な財やサービスを提供し、併せて住民を多数雇用して生活の基盤を支えることにつきると思っている。」
企業とは、地域の人を喜ばす存在であるべきで、それでこそ社会的存在ということができるのである。」
投稿元:
レビューを見る
クロネコヤマトの宅急便の創業者が書いた経営に関する本で、会社を経営するということはどういうことかということがわかると同時に会社経営の難しさを感じる一冊である。
投稿元:
レビューを見る
経営とはなにかをヤマト運輸の宅急便を通して書かれている.
経営者が事業を構築し,実行するまでの過程を論理的に書かれているのでとても理解しやすい!!
労働組合,ホワイトカラー,ブルーカラー,取引先そして経営幹部とさまざまな角度から企業への見方を説明しているのもよかった.
所々に小倉さんの持論も大変興味深かった.
投稿元:
レビューを見る
『全員経営』という言葉に強く引かれました。
ドライバーは『単なる運び屋』でなく『セールスドライバーであり、宅急便のサービスをまさに実践するサービス部隊』と書かれています。
経営者と同じ情報を持っていれば、皆同じに悩み、考え、一つの方向性に向かって
仕事をしてくれる。そんな部下はうれしいものです。一方で現場が悩まずもいきいきとやる気を持って頑張れる。
その中で一番先を走るリーダ&経営者になりたいと思いました。
リーダーという立場にあり、さまざまな情報にふれますが、コンプライアンスに抵触しない限りにおいては
情報を租借してもっともっとたくさん伝える大切さを最近強く感じます。
印象として、Y!は断片的な立場における主張を話すセクション担当が多く
ビジネスの進みを遅らせたり、断片的な主張に立場(役職)を背景に押し通すなどの場面が多いなあと感じるため、
ファシリテーションの重要性も強く感じました。
この本は、そういった自分の環境に置き換え他時に、問題、課題を促してくれた一冊となりました。
投稿元:
レビューを見る
ヤマト運輸を父から引き継いだ社長の経営哲学が
盛りだくさん。
日本企業の原点がここにあるように感じるし、
小倉さんのこの時点での、日本企業の今後のあり方などにおける先見の銘には、驚嘆である。
投稿元:
レビューを見る
ヤマト運輸の元経営者で、宅急便の生みの親である小倉昌男氏の自伝的な経営論の本です。
もともと、ヤマト運輸は戦前から続く老舗の運送屋さん。戦前は関東ではそれなりに名の知れた運送屋さんではありましたが、先代の成功体験による固定観念から抜け出すことができず、戦後、東海道間の長距離輸送の競争に出遅れてしまう。商業輸送での敗北が個人宅配事業に乗り出そうとした理由のひとつにあるようです。
宅急便開発以前は、個人宅配というと郵便小包ぐらいしかありませんでした。民間が入っていくには、デメリットが多すぎるということで周囲の人は皆反対していたようですが、アメリカで見たUPSの集配車を見て仮説を立てて、成功を確信したという先見の明はすごいと思います。
また、「サービスが先、利益が後」という強いモットーを感じました。「これからは収支のことは一切言わない。その代わりサービスのことは厳しく追求する」という経営方針が宅急便をより強くしていったと思います。顧客サービスの追求のために、翌日配達や時間帯指定、荷物の追跡サービスなどのシステムを生み出し、運送業というよりはサービス業に近い経営になりました。また、サービス向上のためには、国の規制とも断固として戦う。そういう姿勢にとても共感を持ちました。
彼は、メリットとデメリットの二律背反と戦ってきたと思います。ただ、「デメリットのあるところにチャンスがある」ということを教えてくれる本です。また、ただやみくもに行動を起こすのではなく、論理的にものを考えることの重要性を強く説いています。さらに言えば、高い倫理観を持つことをさらにあげています。宅急便のサービスが良くなっていったのも、顧客満足を高めるという「倫理観」があったからだと思います。これからの社会、企業に対して必要な考え方がぎっしり詰まったとてもいい本でした。
投稿元:
レビューを見る
経営という観点で具体的に宅配ビジネス成功までの経緯を示している。
この具体例を抽象化・普遍化して、応用することが大事。
投稿元:
レビューを見る
小倉さんがヤマト運輸を今日のよう会社に成長させたストーリーが書かれている。
経営のアイデアやヒントがとても参考になった。
尊敬する経営者の一人。
投稿元:
レビューを見る
今は、身近にある宅急便がどのように今に至ったのか?がよくわかります。
経営者、起業家、それを目指す人は、読んでも良いと思います。
投稿元:
レビューを見る
「クロネコヤマトの宅急便」の誕生の秘話です。
夢中で読みました。こうして私たちの元に
商品を届けてくださり、本当に頭が下がる思いになりました。
確かにちょっと運輸に関して詳しく
記述されているところはよくわからなかったし、
小倉さん自身「一般の人に役に立つとは思えない」と
前書きで仰っておりますが、随所随所にそんな
小倉さんの人柄のよさが表れていて
読んで損はなかったと思いました。
経営って凄い。自分にはきっと、出来ない。