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尊敬する小倉昌男さんの著書。
はっきり言ってロングセラーな理由がわかる本です。
ただ個人的に新鮮さが欠けているので気持ち★は4つです。
大学1年の時に、「経営はロマンだ(私の履歴書)」を読んで以来の小倉氏の本で、過去のエピソードの話は「経営はロマンだ」よりあっさりしていました。特に行政との喧嘩やスワンズベーカリーの話はほとんど書かれていなったです。
ただ過去の転換期ともいう重要な点は全く一緒の事が書かれていました。
むしろ、テーマを区切ってしっかりとこちらの本の方が書かれており勉強になりました。
やはり小倉氏の「全員経営」「サービスが先、利益は後」など代名詞とも言える章が私は好きで、「全員経営」では皆自主的に考え行動する。しかも会社からある程度の裁量が与えられているというのに「個人」を生かしているなと共感しています。
また「サービスが先、利益は後」というのには、生活者中心の考えによって世の中を便利にしようという精神を感じます。
一回は読む価値のある本だと思いました。
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クロネコヤマトの小倉社長の本。
やはり、業界トップを得る社長の視点は違う。
人の後ろを追いかけているうちは絶対にトップにはなれない。
宅配業界は、郵便の独占だった。
国に守られていて、民間企業は入り込む余地がなかった。
しかし、小倉社長は個人の荷物に目をつけた。
どのくらいのニーズがあるのか仮説を立て、そして検証する。
挑戦する見込みがあると捉えたら、即行動。
そこから、一歩一歩成果を積み重ねて、今のクロネコヤマトがある。
行政から圧力をかけられても負けずに立ち向かう。
消費者に本当に良いサービスを提供するために妥協しない姿勢。
長期的な視野を持つ姿勢。
経営者とはこういうものだと背中で示しているように思えてならない。
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○宅急便事業を始めるにあたって私が決断したのは、「サービスが先、利益は後」ということだった。サービスを向上してまず郵便小包などと差別化を図らなければ、結局、利益の上がる事業にはならないと考えたのである。(131p)
○私は、会社のいろいろな壁に「安全第一、営業第二」のポスターを貼らせた。(145p)
★絶対儲からないと言われた個人宅配市場になぜ参入したか、実に論理的な考察が展開される。著者自身が言っているように、経営者には論理的に考える力が必要なのだろう。
著者はセミナーで経営の発想を学んだと言っている。賢者はあらゆることから学ぶことができるのか。
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ヤマト運輸の経営ヒストリー、サービスが先利益は後:サービス水準をあげることで潜在需要を開拓しようと判断した。
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■概要
「儲からない」といわれた個人宅配の市場を切り開き、「宅急便」によって人々の生活の常識を変えた男、小倉昌男。本書は、ヤマト運輸の元社長である小倉が書き下ろした、経営のケーススタディーである。
■ビジネスに役立つ点
小倉さんがヤマト運輸を経営している時にどのように環境を捉えてて、判断したのか”詳細”に記載してある。概要でも書いてあるようにケーススタディとなっているため、もちろん個々の形態に直接フィットはしないものの、記載されている内容は珠玉の内容ばかり。是非おすすめの一冊。
(コバ@再来週には名古屋勤務)
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◎現場が自発的に動く経営
「全員経営」とは、全社員が同じ経営目的に向かい、同じ目標を持つが、目標を達成するための方策は社員一人ひとりが自分で考えて実行する、つまり社員の自立適な行動に期待する。
社員に目的は与えるが、会社側はやり方について命令したりせず、社員がその成果に責任を持って行動する、というもの。
◎社員全員がやる気を出し、与えられた仕事を自主的にかつ自律的にやり、目標とする成果を達成するには、どうしたらよいのか。
キーワードはコミュニケーション。
まず企業の目的とするところを明確にする。達成すべき成果を目標として明示する。
時間的な制約を説明する。
競合他社の状況を説明する。
そして戦略としての会社の方針を示す。
その上で戦術としてのやり方発火氏に考えさせる。
しかもなぜそうするのかを納得のいくように説明する。
◎年功序列主義が実力主義の採用を妨げる
年功序列やり方をやめるためには、まず組織のピラミッドを崩す必要がある。
現場に権限を委譲しなければならない。
フラットな組織は、利益責任を第一線に近いところまで下げることを意味する。
それによって、社内のコミュニケーションがよくなり、経営にスピードが出るとともに、第一線の社員にやる気が起きてくる。
◎経営リーダー10の条件
経営者には「論理的思考」と「高い倫理観」が不可欠。
・自分の頭で考えないで他人のまねをするのが、経営者としていちばん危険な人。
情緒的にモノを考える人は経営者にむかない。
・経営者は、敏感に次代の風を読まなければならない。今はボーダーレスの時代に対応する心構えが必要。
・経営者は、戦術レベルの発想にとどまっていてはいけない。常に戦略的発想をもって事態に対処する心構えを持たなければならない。
なんでも第一を唱えて部下を叱咤激励する経営者は、戦略的思考しかできない人。
・攻めの経営の神髄は、需要を作り出すこと。需要はあるものではなく、つくるもの。
・経営者は、優れた広報マインドを持つことが要求されていることを知らなければならない。
・成功している有名な経営者は、「ネアカ」の人が多い。
新日本製鉄の稲山会長は「ネアカ」であると同時に「謙虚」な人であった。
・経営者はもらうべきものはもらい、部下に飲ませるときにはポケットマネーで払うようにしなければ、社員から尊敬される経営者にならない。
・人間として大事なところは、「まごころ」と「思いやり」
経営トップがひとり高い倫理観を誇っても、社徳の高い会社にはならない。社員全員の倫理性が高くてこそ、社徳の高い会社といえる。
それにはまず、トップが先頭に立ち、高い目標を目指して歩まなければならない。
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経営者の考え方や苦労が分かった。経営者じゃなくても物事の考え方や売り方という点でとても参考になります。
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ヤマト運輸の小倉社長が宅急便の立ち上げなど現役のときの経験を元に経営について書いた本。
全てを理詰めで考える凄み、安全第一・営業第二、信念を持って行政の理不尽に立ち向かう姿などスゴイの一言。
グロービスで学んでいるエッセンスと共通の要素が端々に出てくるが、充分消化できている気がしない。
書いてあることの意味が全て理解できるようになったら、経営学を身に付けたと言えるのだろう。
時間を置いてまた読んでみようと思う。
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「宅急便」を作り育ててきた小倉昌男氏の、経営学に関する最初で最後の著作。宅急便が作られた時と今とでは時代背景は異なれど、今でも通用する戦略論が多い。会社経営を理解するために必ず読んでおきたい名著だと思う。
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「経営はロマンだ!」
経営者に必要な条件として10ヶ条をあげています。
・論理的思考
・戦略的思考
・明るい性格
・高い倫理観
この4点は特に私も見習うべきことです。
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個人向け宅配事業を立ち上げたヤマト運輸の二代目社長の経営手腕が分かる良書。
三越事件や官僚との闘い、労働組合との関係などについても、ズバッと書かれており、読み応えがある。
民間は国営に比べてサービスが劣る、などと心配する声もたまにあるが(特に福祉系)、宅急便の現在の国内カバー率は100%(だったはず)。
ヤマト運輸のこれまでの実績を見ると、一民間企業がここまでやれることに驚きを禁じえない。
同じ内容を述べた記述が随所に現れるなど、若干、冗長な点もあるが、熱を込めて執筆された故だろうと好意的に解釈。
宅配便のドライバーさんが着たら、これからは「ご苦労さん」ではなく、「ありがとう」と言おう。
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4年ほど積読状態だったが読了。
理不尽な規制に徹底抗戦して個人向け宅配サービス事業を成功に導いた不屈の人、という印象があったが、その裏にはかなり緻密な計算があったことがよく分かった。
「第二がなく、第一ばかりあるということは、本当の第一がないということ」という言葉を重く受け止めた…
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BtoBから、個人向けの宅急便サービスを通じ、市場を創出。ハード、ソフト、ヒューマンウェア。流通網というネットワーク構築と活用に興味があり手にした一冊。
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宅急便(個人宅配)事業を事業化した着目点がすごい。
一つ一つの宅配での採算を考えるのではなく全体として捉える視点、事業の優位性の構築方について、視点がすごいと関心しました。
図書館で借りた本ですが、今度自分用に買おうと思う。
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今まで読んだ経営書の中でダントツに感動した一冊。とにかく分かり易い。そして、経営者が経営者である前に人としてどうあるべきか、どう生きるべきかが大切であるということを小倉昌男の生き方を通して分かった。経営は人を救えると思った。