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宮本輝さんの小説、初めて読んだ。
人の精神にぞっとする場面もいくつかあったけど、それも含めて人間の心は美しいと思わせる不思議な物語であった。短編小説だから読みやすいし、作者の小説をこれからも愛読していきたい。2016.11.23
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短編集。
どの作品も「喪失」というものが背景に感じられます。
明るい話ではないけれど、読んだ後に、柔らかな余韻が残るような一冊。
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「人間は、精が抜けると、死にとうなるんじゃけ」前夫の死をずっと忘れられず、たびたびの生死の間を見聞きし経験したことも思い出しつつ、奥能登に生きる女の独白。細密な文章が心のひだに絡んでくる。他3編。2019.11.8
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四話収録されているうち、『表題作』がしみじみとよかった。主人公と同調しているかのように、潮の香りまでかんじるように思われました。
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普段あまり読まない純文学も読んでみようと手にした一冊。
幻の光もよかったが、夜桜、寝台車も、好きな感じ。
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『生と死』
どんな環境におかれようとも、わずかな幸せを求めて懸命に生きようとする力
そんな力も、理由もなく突然訪れる『死』の前では無力だ
『死』に向き合いながら生きていく人の儚さを、淡々とした語りの中で感じざるを得ない
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短編集
幻の光 を読了。
尼崎のアパート、流転の海に似たようなアパートが出てきた。
ボケたおばあちゃんが 宿毛に帰ると言って そのまま行方知れずに。
これも 流転の海にもあった
リンクしてるの?
重たい 1番深い所にある 精。
時々 どくん と鳴る ところ。
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やっぱり宮本輝は天才だなあ…生きていくために必要な情念とか生命力についての言葉が重すぎる。これだけの結論を出すには、一体何人の人生と向き合ってきたのかね…
唯一苦手な点があるとすれば、人が死にすぎる、失いすぎる点かも。でも宮本輝の悲劇って最終的には幸せな方を向いてる気がするので、嫌いにはならない。底なし沼ではない。ただ、その分逆に生々しくて残る傷が深いから、体力のある時に読みたい作家かも…