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大学在学中に司法試験に合格し、受験指導を始めたところ、たちまち人気講師となり、現在ではカリスマ塾長として知られる伊藤真さんの著書。
伝えるとは、伝えたあとのことを意識する。単にわかりやすいとか、楽しい伝え方より「相手に残る」ことが重要。
たしかに自分がうまく伝えた気になっているだけだったり、そのときは伝わっても相手に残っていなかったり、自分の日常でもよくある。
あえてわかりにくく伝えて考えさせたり、誇張して伝えることも一つの技術。
また、どんなに親しい仲でも、相手は自分と違う人間なんだと常に意識していないと、小さな誤解が、やがて大きな誤解になり、考え方の不一致になってしまう。
しっかり相手の感情に訴えられる伝え方を工夫して、いろいろ試していこうと思った。
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深く伝えるとは、データや情報をうまく伝えると言う意味ではなく、知恵や考え方など、人間の「本質」部分を伝えた事が、相手のエネルギーの源泉となり、相手に火をつける引き金となり相手の行動が変化する事と定義している。
普段色々な場面で話をしている時はわかっているような感じなるがその人に話そうと思った時、どういえばいいかが分からなかったり、話しても、「それで?」的な気まずい雰囲気になってしまう事があるが、そういう時は自分は、深く理解していないので、相手に深く伝えるどころか上手く伝える事も出来ていないのだと、読んでいて自己反省した。
本書では、伝えるテクニック的な事も書かれているが、それ以上に自分の人柄や雰囲気、情熱が重要であり、論理はその次だと説いている。
具体的にはP63で、人を説得するには「エトス(人徳、人柄や雰囲気)」「パトス(情熱、感情)」「ロゴス(知性、論理性)」の順番で、その人の「全人格」をかけて行う。説いている。
なるほどと思った点
「もっと聞きたい」と思われる3か条
・テーマに関して流れをつけて、全体に一貫性があるイメージを持たせる。
・「具体的」にはなす
・「対になる言葉」をキーワードとして使う。
何を伝えたいかによって、伝え方を変える
・「事実」を伝える時は「正確さ」が重要。
・「自分の意見」を言うときは「論理性」に気をつけて論理に矛盾が無いか、独りよがりになっていないかを気を付ける。
・「気持ち」を伝える場合「素直」につたえる。
気に入った言葉
・自分の思いを人に伝えるのに、正しいとか間違っているとか、恥ずかしいと言う事はない。
・ちょっと意識を変えるだけで伝える勇気は生まれる。
・ゆっくり、急げ
・全ては小さな一歩から始まる。「自分一人がやっても何も変わらない」と思って誰もやらなければ、本当に何も変わらない。
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おそらくカリスマ講師であろう著者の体験をもとにした話。
「わかりやすい話」が「伝わる話」ではない。
わかりやすい本も同様。主観的な部分が多く残念。
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「深く伝える」ということは、データや情報をただ伝えるのではなく、知恵や考え方など、「本質」部分を伝える。そして自分が伝えたことによって、相手の行動が変化する。自分の伝えたことが、相手のエネルギーの源泉となり、相手に火をつける引き金となる。ことだと、筆者は述べている。
思いの深いところで通じ合う。そのために何をすればいいのか?どんな考え方を持てばいいのか。それをまとめたのが本書。
”深く伝える技術”とは、意識の方向をどこに向けるかに尽きる とのこと。
深く伝えるためのポイントは、以下。
1.思いやりを持って伝える。
相手のことを思って。
伝えた後のことを思って。
身近な人ほど丁寧に。
2.わかりやすく
ポイント絞って。
ストーリーをちゃんと作る。
一直線のストーリーにする。
3.ありのままに言うのが全てではない。
4.準備がすべて。
1時間のために10時間の準備。
10秒、1分、3分、30分で伝えられるように。
(本質がわかっていないと出来ない)
5.伝えるのが下手な人は、自分の中で伝えたいものがはっきりしていない。
自分がよくわかっていないものを、人にわかりやすく伝えられるわけがない。
著者の場合、紙に書いたり、人と話したりするのを重ねることで言いたいことが見つかる。
6. 「エトス(人徳、人柄、雰囲気)」 「パトス(情熱、感情) 」「ロゴス(知性、論理性)」 の順番でその人の全人格をかけて行う。
結局のところ、”深く伝える”ことはその人の「本質」部分を伝えること。つまるところ”人間力”だと思いました。
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伊藤塾の講師として伝えるときに意識していることをまとめた本。
一番共感したのは、
相手を変えることはできない。相手が変わるきっかけに気づかせて行動を始められるようにつたえること、という点。
自分も、自分の知っていることや思っていることを押しつけるのでなく、相手に気づかせる伝え方をしたい。
ところが、他の内容は、割と聞いたことのある内容が多かった。
話す内容よりも、話し手の人格や情熱、また見た目と話し方が大事
準備が大事(伊藤さんは話す時間の10倍)
つまり、深く伝えるためのポイントは既に知っていたことになり、
私は普段の意識が足りなかった、ということかもしれない
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・1を伝えるためには10勉強しないと本質が理解できるようにはならない
・「伝えるのが下手」という人の多くは、自分の中で伝えたいものがはっきりしていないのではないか
・服装は自分のためだけでなく、相手のためのもの。自分の思いを伝えるためのサポート。ときに品位や知性まで伝わってしまう。
・人は結局「元気な人」の話を聞きたい
・一説では、かなり親しい間でも視線が合っている時間は6割くらい。
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相手に自分の考えを伝えるためには、ほんとうに伝えたいことがあるのか、それは自分本位でなく相手のためになることなのかなどが重要だ、という話でした。
服装で印象づける、相手にとってのわかりやすさを考えて構造や流れを推敲する、自分の失敗談もまじえるなど、テクニカルなことにもふれられていました。
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全体を通して自分は伝えるプロでこうしてきたんだぜという態度が垣間見える内容ではあった。最後に著者が言っていた、本当に伝えたいことはいつか必ず伝わるという言葉には驚嘆した。中学生になる我が子との関わり、大企業の中での部門間の軋轢など、想いが伝わらないことを痛感しているので、焦らず時がくることを信じて待つことがたいせつだという著者の言葉に。あーたしかに焦ってどうしたらと自分で背負い過ぎてるなぁと感じることができた。日々是精進だなぁ。