紙の本
人ならざる者が唄う人間賛歌
2009/04/06 22:16
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:峰形 五介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『HELLSING』が完結した。
いろいろと不満はある。外伝が未完であること。四巻にシルエットで登場したヴェアヴォルフの面々が(リップヴァーン・ウィンクル以外は)忘れ去られてしまったこと。ハインケルと由美江があまり活躍しなかったこと。ウォルターの六十年越しの離反が後付けくさいこと……などなど。
しかし、読後の感動の前にはそれらも霞む。
正直、この作品がこんなに綺麗な形で終わるとは思っていなかった。特に敵キャラである少佐の扱いには危惧を抱いていた(作者からすれば余計なお世話だろうが)。
あまりにも魅力的な敵キャラというのも考えもので、時には作者がその敵キャラに肩入れしすぎて話がグダグダになってしまうことがある(ファンの方には悪いが、木城ゆきとの『水中騎士』なんかはそんな感じだった)。しかし、平野耕太は少佐のカリスマや狂気に引きずられることなく、それでいて安易に矮小化することもなく、きっちりと方を付けてみせた。誰にでもできることではない。この平野という男、巻末のオマケマンガやブログ等では常軌を逸した壊れっぷりを見せているが、本当はとても理知的なストーリーテラーなのかもしれない。
あ、そうそう。オマケマンガといえば、おなじみの山守義雄はこの最終巻にも登場している。解説文によると、彼は「全てを影であやつる至高の存在」であり、「悪逆非道の極地(原文ママ)の存在」なのだという。すげーや。
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何度も読み返してます。
何故か三度目くらいの読み返しで、ウォルターの「勝ちたかったなあ」の科白で泣きそうになった。
加筆多くて嬉しい。ラストシーンは萌え悶え。
隊長がセラスの「カゲ」になって館を護ってるっていいなあ。壁殴られて文句云ってんのに笑った。
カバー裏のパタ少佐とアーカーギに不覚にも吹いたわ。
完結おめでとうございます。ヘルシング大好き。
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もう最終巻。
アーカードにはハラハラさせるわ。
少佐の不老の理由はあーだとか。
インテグラ様がおばーさんになったとか。
セラスが最後にパンチラしたとか(笑)
てかアーカード、その復活はペテンですよ!
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待望の、しかし、完結して欲しくなかった。
これを読んで終わりかと思うと、読む勇気が出ない。
仕事が死ぬほど辛いとき何度も読んで、『いずれ地獄(リンボ)で!』を合言葉に、8巻が割れてしまったのもいい思い出。
未読。
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[comic]
まとめに入った分、前巻までに比べるとおとなしめ?それでも十分すぎるパワーでしたが。
理屈もテーマも蹴っ飛ばし、見事なまでに“何も描かない”で走りきった10年10巻でした。
帯には「本編終了」となってたけど、番外編が刊行される予定があるのかな?普段アワーズを読んでないので情報不足です。
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ええー、大佐これでお終い!?
終わりはきれいでしたが、アレだけいっぱい作った大隊はほとんど役立たずでしたねー。
個人的には非常に消化不良でした。
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ついに完結!人間とは非人間とは、生とは死とは、生命とは魂とは。たくさんのことを考えさせられました。「人間は魂の 心の 意志の生き物だ」という少佐の台詞がいつまでも強く心の残っています。旦那がかつて南米で言った「鉄火を持って闘争を始めるものに人間も非人間もあるものか」という台詞を思い出しました。インテグラの姿は、ブラム・ストーカーのヘルシング教授のように気高く、人間はやはり素敵だと思いました。あとミナ・ハーカーが死してなお辱めを受けた彼女の亡骸を思うと、旦那が、夢を見て流した涙の理由を理解できた気がして切なくなりました。平野先生のヘルシングは読んでいて深読みさせるところに良さがあり、読めば読むほど面白かったです。10年間本当にお疲れ様でした。
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お疲れ様! お疲れ様! いっぱいいっぱい楽しませてもらいました。読んだらロンドンに行きたくなりました。ウソでした。
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面白い。
楽しみがまたひとつ減った。
平野は天才なのか。
セリフ回し、白と黒の構成。
独特な雰囲気に口角を上げてしまう。
難をつければ…若干軽い。
読みやすいヒラコー作品なんざ求めちゃいねぇ。
だのに何もかも綺麗にまとめやがって。
クソつまんねぇじゃねぇか。
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平野耕太の長期連載が、やああぁぁっと、完結。「ツンデレ老女萌」という新ジャンルを開拓してくださいまして、ありがとうございました。恒例のカバー裏も健在。THEガッツ!!とか、めっさ懐かしいんですけども。
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終わっちゃったー。
もったいない、と思う。
最後がすっきりする感じだからいいけど。
インテグラ様が、おもいっきり好みな姿になられたのにすぐ終わっちゃったのが残念です。
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遂に完結です・・・長いような短いような・・・10年立っていることにビックリです。
他のレビューにもあるように、まとめに来た分若干大人しめですが、面白さでは期待を裏切っていないと思います。
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最終話の余韻をぶち壊すあとがき&カバー下がさすがっちゅーか。
ところで暗黒魔術の使い手が機関長でいいんですかねイスカリオテ。
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インテグラ様とクシャナ様が私の中での戦うお姫さま二大巨頭です。
買うとすぐにカバーをめくってしまう。
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とうとう完結しましたヘルシング。
一巻発売から実に十年。
とはいっても、私が読み始めたのは割と最近ですが。
たぶん一年とか、それくらい。
すべてに決着がつき、すべてが終わり、しかし世界は続いていくのだと感じさせる巻でした。