紙の本
何気ない高校生活に当たる、一条のスポットライト
2010/02/15 21:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る
決してスポットの当たることのない、地方の女子高校の生活。普通の生活の中に宿る、高校生の悩みや不安を切り取る連作短編集。
痛すぎて涙が出るんじゃなくて、なぜか胸がチクチク痛むという感じ。
どの作品も、とってもいいですねー。
といいつつ、最後の話「雪の降る町、春に散る花」は泣きました。
東京の大学に入学も決まり、付き合っていた彼と離れ離れになることの主人公の辛さ。そして、別れの時を切なき描きます。
自分も田舎を離れ、一人暮らしを始めたときの不安と寂しさがオーバーラップしてくるんですね。大切な人と離れ離れになる、寂しさが切々と伝わってきます。
唯一、この作品の中で系統が違っていたのが「金子商店の夏」。
司法試験に何回も落ちている和弥は祖父が、危ないという知らせに慌てて帰郷します。実家の学校の側の、小さな小さな金子商店。そこで懐かしい友だちと合って、幼い頃の記憶が蘇ってきます。
そして、まんざら「金子商店」も捨てたものでないと思い始めます。ラストで和弥が、ホースで水を撒くシーンがとってもいいんですね。
そこには、希望が溢れています。
何気ない生活の中に、光を当てる豊島さんの手腕は、すごさを感じますねー。
胸がチクチクと痛む作品でした。
でも、この痛さが癖になるんです。
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至って普通の子が主人公、でもそんな仏の主人公にもそれなりの高校時代があって、それをよんでいると懐かしくもあり、新鮮でもあり。
高校生のうちによめてよかった。
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至って普通の高校生たちの「青春時代」を書いた連作短編集。普通であるが故に共感できることが多々あった。懐かしむのとはまた違った感じ。
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07/2/24読了。
青春小説という感じ。
最後の話のラストが、島本理生の「シルエット」を思い出させた。
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秋田出身の作家?しかも一個上?映画化すんの?と興味を持って購入。今まで読んだ同世代作家(綿矢りさ,金原ひとみ,島本理生etc…)らの作品よりも好きだった。等身大の高校生たちを描いた作品。
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こういうの好きだ、すっごい好きだ、普通の高校生の何気ない日常生活の中にある何かがきらきらしてるの。やばいよー好きすぎるよーもう一回高校生やりたいよー(と初めて思った)
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シンクロのしかたがうまいなあと思う
さいごのおはなしがせつない。
あったかい気持ちになれる本×)
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高校生を凝縮したかんじ。やっぱり高校生の頃は楽しかったなあと思った。「どうよレモン」のセリフに21歳のおっさんは照れました。
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ああ・・・・人を好きになるってこんなにも純粋な事だったんだ・・・。
恋は本当に痛い。でも、やっぱり恋はいい。
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とある田舎の高校を舞台にした短編集。短編集だけど同じ登場人物がちらほら出てきます。同じ学校だから。最後の話は泣けました。
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高校生の頃の、淡い恋愛を描いた短編小説。
ほのぼのしました。
高校生に戻りたい!
戻ってもこんなことないと思うけど…でも、高校生に戻りたい!!
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誰にでもある高校時代。
ごく平凡で何気ない日常にある、きらきら光る瞬間をとらえた短編集です。それぞれの話の登場人物は少しずつ関連していて、ある話の主人公が 別の話では脇役として登場していたりして、一人の人をさまざまな角度から見ることができる楽しさがあります。
好きな人を見かけるだけで、嬉しくなったり、友達とばかをやったりしていた学生時代を懐かしく思い出させてくれる作品でした。
タイトルの『檸檬』のようにちょっとすっぱい青春時代を思い出したい方にお勧めです。
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書店にて衝動買い。
この著者は初めて読んだのだが、描写がうまい。日常のなんでもないような出来事を、特別な物語にするでもなく。
ただそのまま描かれているのだけなのに、何故か続きが気になってしまい、一気に読みきってしまった。青春時代を思い出しそうな気持ちにさせてくれる1冊。
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映画化されるらしいです。
豊島ミホの作品は初めて読んだけど、なんか連作となっている短編の一つ一つが、懐かしくて、地味だけどキラキラしてて、ああ、もうあの頃には戻れないんだな・・・って寂しくなっちゃったり。
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青春小説って青臭いっていうのが売りだったりしますけど、ほんとタイトル通りに薄い果物。
ひとつひとつが微妙に繋がって連結してて面白かったです、最終的に結びがなかったのが少し残念かもしれないけれど。