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マルクス入門編として読んでみた。
感想としては、(かなり噛み砕いて書いて頂いていることは伝わったけれどもそれでも)難しいということ。
ただ、この本の目的はマルクスに興味を持つことにあるので、目的は達成された。
私が感じたマルクスの凄さは、論理的に正しいことだけを言わずに、倫理観も兼ね備えていたこと。裕福な家柄に育つも、貧困層の労働環境を想像し、フェアではないことに対して怒りの声を上げる情熱的な人物であることが非常に伝わった。
また、様々なものの考え方を伝えてくれることで人の心を軽くしてくれる要素もある。例えば、人は中身の人間性ではなく、「なにを生産し、いかに生産するか」が大事であることなど(心の中でどう思っていても、善行することが何より大切)
まんまとマルクスをしっかり学んでみたくなったけれど、難しそうなのでもう少し入門編を読んでみようかなという感じ。。。
読解力が欲しいですね。。
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マルクスくらい読んどかないとと思ってとりあえず手に取ったやつ。
人々の平等を切に願い、人生をかけて追求したマルクスの遺産が、後世で悪の元凶のように語られてるのは悲しい。てかもっと勉強せねば。
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フランス革命、産業革命を経た初期の資本主義社会。マルクスはどのように社会を見て、何を見出そうとしていたのか。本書の特徴は、資本論に至る前の若かれしマルクスの著作を取り上げ、その思考過程を2人の大学教授が議論している点である。後の歴史に囚われず、純粋にマルクスの思考と戯れ、今と照らし合わせて考えてみるのは楽しい。本書で取り上げている著作は全てマルクスが20代で書いたもの。ヘーゲル法哲学批判序説、ユダヤ人問題によせて、経済学・哲学草稿、ドイツ・イデオロギー、共産党宣言。
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石川先生のところは引用が多くて難しいけど、時系列に沿ってマルクスの思想の変遷を辿っていくため手厚くガイドしてくれていて助かります。
一方、内田さんはマルクスのここがいい、ここが聞かせどころというのをすごく楽しそうに語られていて、読んでるだけでマルクスが好きになってきます。
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マルクスの思想の解説というよりは、マルクスがどのように問題と向き合ったかという「姿勢」についてよくわかる内容であった。
マルクスの思想が現在でも通用するのかについては私は判断できないが、マルクスの「姿勢」(と倫理観)からは学ぶことが多いと感じられた。
続編も読みたい。
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お二人のマルクス本に対するスタンスの違いを、如実に感じるものでした。僕が最も違いを感じたのは誤解という言葉でした。石川先生はこの言葉を多く用いていた印象を持ちました。
歴史や社会などのコンテクストの中のマルクス理論に価値を置くのか、活動の背景としてのマルクス理論それ自体に価値を置くのかと単純化して理解しました。マルクス理論自体が行動の根拠となる場合に、理論を崩さないこと自体が大事な世界なのかなと、想像し興味深かったです。内田先生の返答はとても興味深いです。あと、先行はやりづらそうです。ユダヤ人関連の反論は成立してたのか、僕には難しかったです。
誰を相手として想定した文章なのかに最初に言及している点などはじめ、書き手としての力量な気がしました。
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kindle。
「若者よ」と題されてはいるが、全然若者向けには書かれていない。どちらかというとむかし若者だった時代にマルクスにあこがれて、でも読めなかったおじさんたち向け。
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中高生向けに書いただとう!?原文抜きに解説だけ読んでも…御三家諸氏じゃないと難しいのでは。
大人には、まあまあ分かりやすい、レベル。
2人の学者が奮い立たせられるほど天才、とマルクスを賞賛されているのだが、それは将棋の棋士の攻防の凄さがまるで素人にわからないのと同じかな感じた。
20代でこんな文章書いてるのは、純粋に凄い。