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紙の本
心温まるせつない話
2002/06/15 21:10
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投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は、リーフェイと享也の話が一区切りつくことでホッとするが、他にも別の二組のカップルの話も心温まるせつない話になっている。
妖獣化すれば、獰猛な獣に意識を支配されてしまうヤクーサ。
獣の姿には戻りたくない、と怯えるヤクーサを、口は悪いところもあるものの、優しい和菓子屋の整(おさむ)が、自分を蔑視せずに受け入れてくれることに安堵し懐く。
そんな身体は大きいのに、中身は手のかかる子供のようなヤクーサを、整も快く想いながら、ヤクーサは自分でなくてもいいのでは、と思うと整の胸は複雑に痛むのだった。
整に嫌われることを怖がるヤクーサと、何だかんだ言いつつ、甘えてくるヤクーサをいとおしく思うようになっている整のやりとりがせつなく甘いお話。
もう一つは、人界における守護職につくことになった芙雪が、警護役に、問題児の明月を指名することから始まる。
明月は、妖獣に家族を襲われた過去から、妖獣が現れれば、警護より妖獣を執拗に倒そうとする。
なのに芙雪は、明月を疎むどころか、自分の身が傷付くことも恐れずに妖獣に向かっていこうとする明月の身を心より心配する。
その気持ちが、頑なだった明月の心を優しく溶かす。
どちらかというとシリアスな問題をテーマにした話のはずなのだけれど、ラスト、芙雪を特別な存在として認識した明月の変わりようがおもしろく微笑ましい。
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