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概要を押さえるには十分。詳細を知りたい人にとっては物足りない。紹介されているアルゴリズム1つで本1冊書けるから贅沢は言えない。
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タイトル通りコンピューターアルゴリズムについての本である、苦手な分野なので理解できるか心配だった。これ以上ないくらい親切にわかりやすく書かれていたが、残念ながら心配は的中、第8章あたりで耳の穴から煙が出始めフリーズ状態に。
薄れゆく意識の中、鉄腕アトムやドラえもんが現れるまでには、まだまだイノベーションが必要だな・・・なんて思ったのであった。
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コンピュータを使い物にするアルゴリズムにはどういうものがあるか、今日的な視点から選んだ実際に役立っている9のアルゴリズムのアイデアを、章ごとに掲げてわかりやすく説明した読み物です。図を多用し、その仕組みをたとえを使いながら見せることに重点を置いています。著者が選んだ基準は、(1)インターネットでメールやブラウザを利用する一般ユーザーの日常のコンピュータで使われていること、(2)特定の状況や高度のソフトウェアだけに使えるものは除くこと、(3)基本的にコンピュータ・サイエンスの理論に基づくこと、です。扱っている9のアルゴリズムのテーマは、検索エンジンのインデクシング、ページランク、公開鍵暗号、誤り訂正符号、パターン認識、データ圧縮、データベース、デジタル署名、計算不能性。
Amazon紹介 より
今とっても便利に使っているインターネットがどのようなしくみのもとに動いているのか、どのような考え方で設計されているのか、といったことを解説してくれる本.
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検索アルゴリズムの話が一番面白かった。
英語に馴染んだ人らだから組み立てられた仕組みだと感じる。日本語では、形態素解析が頭の端っこにあるから、これ系の思いつきがあっても尻込みしてしまうかも。
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多くの分野で使われているアルゴリズムについて、広く浅く学べた。深く掘り下げた内容は別の本で確認したい。
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数学や物理そして化学という基礎科学の発見とその原理のような本には良く行き当たるのだが、実は普段最も恩恵を受けているであろう身の回りの道具としてのコンピューター技術の根幹をなす原理について書かれたものは非常に稀である。
本書を見た時もタイトルから判断して様々な技術の基礎になる数学論の一種かなと思い手にしたのだが、予想に反して現代のコンピュータ技術、それもIPとか半導体などのプラットフォームではなく主要アプリケーションの仕組みや原理を解説するものであった。
本書で紹介されているのはブラウザに利用される検索技術、ページランク、公開鍵暗号技術、誤り訂正符号、パターン認識、圧縮技術、データベース、デジタル署名、決定不能性という9のアルゴリズムだ。この中ではRSA暗号技術などはあちこちで紹介されているので比較的知られているはずだが、圧縮とか誤り符号訂正の原理などはなかなか知る機会の無いものだろうと思うが、それらを数式も用いず素人に分かるように簡単な例で紹介している貴重な本だ。但し、それぞれのアルゴリズムを一章で紹介しているので多少食い足りなさは残る感じがするが入門書としては十分であろう。
後書きにもあるが、これを読んだからと言って明日からコンピューターの専門家になれるわけでもないし、使いこなしが向上するわけでも無いが、普段何気なく使っているアプリケーションの後ろではこんなに複雑なことをしていたのかと考えるようになると、多少なりともそれらに尊敬の念を抱くだろうし、今更ながら技術の偉大さに驚く。
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何かを知りたいとき、Googleで検索をすればだいたいのことはわかります。では果たしてGoogleはどのようにしてこの広大なWWWを探索しているのでしょうか。
何かが欲しいとき、Amazonへ行けばだいたいのものは買えます。では果たしてAmazonはどのようにして私たちとクレジットカードを用いた取引を成立させているのでしょうか。
何かが聴きたいとき、iTunesへ行けばだいたいの音楽はダウンロードできます。では果たして私たちはダウンロードした音楽がiTunesから提供されたものとどうやって判断しているのでしょうか。
その答えが本書を読めばわかります。
なお、本書で紹介されている9つのアルゴリズムは以下の通りです。
・検索エンジンのインデクシング
・ページランク
・公開鍵暗号法
・誤り訂正符号
・パターン認識
・データ圧縮
・データベース
・デジタル署名
・決定不能性
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暗号化のしくみ、検索エンジンのしくみ、データ圧縮のしくみ、データ伝送の誤りを訂正するしくみ等について、理数系の知識抜きで解説した本。
前半はわかりやすく楽しんで読めたけど、だんだん難しく…。私には1回読んだだけでは理解できなかったかな。
それにしても面白い本でした。日頃知りたかったことに答えてくれる。公開鍵暗号の解説なんて「ええっ、そんなことで上手く行くの!?なるほどー!」と感心しきりでした。
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巷でSEOだなんだと騒がれ、タグ・メタタグがどうした、被リンクを買って、パンダアップデートが…とそれぞれの概念はWebに関わる人間であればほぼ理解は浸透しているものの、それらがどのような仕組み・手順で動作しているかは実務レベルで関わっていないとそうそう理解が及ばない。
本著ではコンピューター、インターネットの仕組みを根底で支える「アルゴリズム」の中でも代表的かつそれぞれの柱となるような大きな影響をもたらした9種類のそれを紹介してくれている。検索技術を支える「インデクシング」「ページランク」、セキュアな情報のやり取りをインターネットという開かれた世界で実現できるようにした「公開鍵暗号法」と言ったアルゴリズムがいったいどのような技術・法則を利用して作られているのかを現実世界での人通しのやり取り等を例に取りながらとてもわかりやすく解説してある。
著者の言葉を借りて言うと、どの「アルゴリズム」にも一見解決不可能に思える技術的・発想的壁を乗り越えるための「トリック」が存在しており、その説明を受けるたびにその「トリック」を発明・発見した偉大なる誰かへ敬意を抱かずにはいられないような感覚に陥る。それ程にコンピュータ科学の世界にはわずか1世紀にも満たない間に人の叡智をためてきた分野だと言える。
“そのような考え方、問題解決の仕方があるのか”という事を学べる本著は、単純にコンピュータの世界を超えて参考になる一冊だった。
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コンピュータやインターネットの世界で意識しないで利用しているアルゴリズムについて説明した本。インデクシング、マッチング、ランキング、暗号化、デジタル署名、2フェーズコミット、圧縮、誤り訂正など基本的なものばかりだが、馴染みのない人にもわかりやすく基本的な考え方を解説している。アルゴリズムとはちょっと違うが、コンピュータで実現不可能なことがあることの証明が少し面白かったが、自己言及のパラドックスのプログラム版といった感じがしないでもないが、アラン・チューリングはコンピュータが世の中に現れる前にこれを論じていたのは驚き。
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コンピューターアルゴリズムのエッセンスを紹介した本。検索エンジンのインデクシング、ページランク、暗号法、誤り訂正、パターン認識、データ圧縮、データベース、デジタル署名、そしてチューリングマシンを使った決定不能性を説明。
公開鍵暗号法では、オープンな会話の元でも参加している第三者に秘密を漏らさず情報をやり取りできる仕組みを紹介。絵の具を混ぜたあとその構成がわからないと同じように不可逆性の数式(ここでは乗数)を使って共通の数値を該当する二人で作ることができる。
どれもパズル的な数学を展開し、簡単なところから複雑な問いに結果として見事に答える。数学が使える学問であるということを示す例としていい本。
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各種情報処理技術者試験の参考書も全部こういう風に書いて欲しいわ。
ちゃんと知識がある人にとっては、今更こんなこと…という内容かもしれないけど、これだけわかりやすく書いてくれてる点が素晴らしい。
本当に全くの門外漢が読んだ時にどれだけ理解されてどれだけ面白いと思われるのか、興味ある。
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1.検索エンジンのインデクシング、
2.ページランク、
3.公開鍵暗号法、
4.誤り訂正符号、
5.パターン認識、
6.データ圧縮、
7.データベース、
8.デジタル署名、
9.決定不可性とはなにか
の9のアルゴリズムについて書かれている。
比喩がすぎてかえって分かりにくくなっているようなところもあるが、データベースが書き込み途中で停電などの非常事態にあっても大丈夫なようにトランザクションを重視しているという話やインデクシングはなぜ必要かなど、改めて考えさせられた内容も多かった。各章は独立しており、細切れの時間を使ってどこからでも読める
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書評?宣伝?で知ったので図書館から借りて読んでみた。
計算機科学を学んだことのない人でも主要なアイデアが分かるように書かれている。仕組みに興味があれば面白いと思う。
計算機科学はプログラミングではなく,もっと奥深いものであることを多くの人が理解してくれるといいのだが。
2012/09/29図書館から借用;10/07の電車から読み始め;10/09の朝で読了
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著者のマコーミック氏は英デッキンソン大学のコンピューターサイエンスの教授。
本書はそんな著者が「アマチュア天文家が星空を見上げてすばらしいと思う様に、日常のコンピューター操作の中でもこれはすごいと感じてほしい」との思いを込めて、コンピューターの動作の背後にあるアルゴリズムについて、一般読者向けに噛み砕いて解説した一冊です。
冒頭、アルゴリズムとは何かと言った解説から始まり、
続いてグーグルなどの検索エンジンが適切な検索結果を選び出せる事の背後にあるアルゴリズム、
インターネット通販などに欠かせない暗号通信に使われる公開鍵暗号のアルゴリズム、
様々なトラブルにより伝送中に壊れてしまったデータの訂正に使われる誤り訂正符号、
パターン認識、データ圧縮、データベースを支えるアルゴリズム、
偽者を防ぐデジタル署名等の解説が行われ、最後に決定不能性について解説した後、本書のまとめとして、今後の新たなアルゴリズムの登場頻度はどの位になるのかと言った事等に関する著者の推察が行われていました。
公開鍵暗号法をテーマにした4章とデジタル署名をテーマにした9章の解説にちょっとだけ数学的思考が要求される箇所がありましたが、その箇所に置いてもx,yなどが登場する数式は一切なく、その点、数学が苦手と言う方でも比較的とっつきやすい内容になっているのではないかと思います。
#もし難しいと感じれば、その部分は目で追って雰囲気を感じるだけでも十分ではないかと思います。
最も、まったく頭を使わずとも全ての内容が理解出来ると言う訳ではなく、決定不能性をテーマにした10章は馴染みのない人にはかなり手こずる内容ではないでしょうか?
#とは言え、(どれだけ頭が良くても)人間には原理的に解く事が不可能な問題が存在しているのでは?と言った疑問に関係するチャーチ=チューリングのテーゼを理解したければ、10章には理解しようと努力する価値は充分に有ります。
この様に大部分の理解しやすく有意義な内容と少数の(コンピューターサイエンスに馴染みのない人は)結構頭を使い、哲学的な意味においてもかなり有意義な内容の両方を含む本書。
頭の体操代わりに挑戦してみては如何でしょうか?
挑戦の価値、充分に有りだと思います。