投稿元:
レビューを見る
妻と愛人の諍いかと思っていたら実は同一人物だった、という展開に途中で気づく。
因果応報の言葉が浮かび、やった事はやり返されるの思いがする。
それにしてもこの旦那・・・。
哀しい気持ちで読み終わった。
投稿元:
レビューを見る
なんて後味の悪い作品でしょうか!
妻の桃子さんと離婚し、不倫の果てに妊娠させた相手の奈央さんと結婚しようとする真守。
妊娠を武器に結婚しようとする女の人がずるいのか?健気なのか?
吉田さんの作品は私にとっては当たり外れが大きいのですが、今回は残念ながらハズレでした!
投稿元:
レビューを見る
最初は妙な話だと思って読んでいたが、読んでいくにつれて主人公の気持ちが少しずつわかってきた。はたから見れば狂気な行動も本人視点から見ればさほど狂気に感じない、そんな心理描写を巧みにそして繊細に描いていると思う。それでもどこか怖さを感じた作品だった。
投稿元:
レビューを見る
日記にまんまとだまされた…。
桃子は確かにおかしな行動をとったのかもしれないけど、
共感できる部分もある。
あんなに憎い愛人の子を助けたのもわかる。
だって自分はダメだったんだもんね。
一番悪いのは旦那でしょ。どう考えたって。
やられた事はやり返されるって言ったって、
それでも同じ事を繰り返す男ってどうなんだろう。
もうこいつの性格は直らないんだろうな。
それとも子供が出来れば変わるのかな。
姑も表面的にはいい人だったけど、やっぱり息子が一番可愛くて、
腹の中では嫁の事は悪く思ってたんだよね。
舅はそれでもいい人だったかな。
最後が気になる終わり方でした。
桃子は離れに住み続けるのだろうか?
それを姑は許せる?
どちらも無理だろうな~
投稿元:
レビューを見る
「私はきちんとおかしなふりをし続けなければならない。油断したら、本当におかしな女になってしまう。」本心がどこにあり、どうするのが最善なのか。桃子も夫の真守も義母も、確信に触れる事から逃げている。どうすれば良いのか。周りにいる者たちが一番冷静に見ているのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
日記に引っかかり、途中まで、「何だかつじつまが合わないけど」と思いながら読んでましたが、完全に騙されていました。
誰の日記なのかがはっきりしたあたりから、桃子が追い詰められていく。夫の不倫による離婚を突きつけられるけれど、不倫した夫の方が悪く思えるのに、ヒステリックにしか開き直れない桃子。過去の自分にも思い当たる部分があるからだろうか。桃子の気がおかしくなったという夫の家族に対し、嫌悪感があったが、裏切られた妻としては同情するけれど、桃子の行動にもどこか嫌な感じがした。自分が同じ立場でもパニックになると思うけど。読後感はちょっと嫌な感じでした。
投稿元:
レビューを見る
義父が倒れる夫が不倫していた。妊娠したので、離婚する。
実は、自分も再婚。妊娠したのが理由。流産してしまう。
夫の相手も、妊娠したが流産。隠していたが、告白すると、気にしてなかった。石鹸関係の講師の仕事は順調。
投稿元:
レビューを見る
「俺が料理したら単なる不倫物語もこんなに面白くなるんだぜ」臭がプンプンして辟易しました。読者をだますのはフィクション作家の必然ではありますが、ここまであからさまだと逆に興ざめです。
投稿元:
レビューを見る
とってもドロドロしていた。
なんか、ここまでドロドロだけを追求した本は初めて読んだな…といった感じ。
旦那に浮気された桃子が、だんだん壊れていくストーリー。
最初はたんたんとしてた日常が、少しずつゆがんでいく感じ…
浮気が実体験としてないから想像するしかないけど、もっと修羅場みたいなものがあるもんかと思ってたけど、気づけば後戻りできないところまで来てしまっているというか…
当人たちの思いがついていけていないような。
浮気って、案外こんなものなのかも、と思った。
登場人物たちは、みんな自分勝手で思いやりがなく、うわべだけで付き合いをしている…なんか嫌な人間ばっかり。
人間の嫌な部分をたくさん見せつけられた気分。
不快やのに、読むのをやめられなかった。
人の本質というか、ドロドロした部分に、結局は自分も興味があるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
最初、読んでいて愛人の視点の日記、妻桃子が語る日常、桃子の日記という構成かと思いきや、
途中で間違って解釈していたと気づきました。
桃子もかつて愛人の立場で妊娠を機に結婚が決まったわけだけど、入籍前に流産。
それでも真守と結婚したけれど、しこりのようなものが残る。
桃子が狂っていく姿は、読んでいて痛々しい。
床下を掘ってみたりチェーンソーを買ってみたり。
真守はまた浮気をしていて、なんだか因果応報だなと思う。
しかもまた相手は妊娠しているし…
真守も正しくはない。
けれど、桃子の真守への執着は、もはや愛情ではなくて意地のようで切なかった。
そこまでしてしがみつく価値があるのか。
愛に乱暴ってタイトル、まさにそうだなと納得。
愛に真正面から向き合わず、
意地を張っていても疲れるだけだ。
なかなか救いがない小説でした。
それでも、吉田さんの心理描写は秀逸でおもしろかった。読み応えあります。
投稿元:
レビューを見る
日記に騙されて途中混乱したけど、時間軸が整理できても、だから何?とゆう特に面白味を覚えない小説でした。寝取った女が寝取られて、なんでか、家の床下に穴を掘ってく話。女性のざらざらした感じは読んでて、吉田修一が男性であることを忘れた。
投稿元:
レビューを見る
読む人の立場によって感想は違うと思う。
胸クソ悪いのに続きが気になって一気に読んだ。
略奪愛をやったら自分もやり返されて。
ウマの合わない姑。離れに住む自分たち。流産。
コンビニ店員の「ありがとう」がよかった。
投稿元:
レビューを見る
桃子の日記と浮気相手の日記の構成にはまんまとやられたし、桃子がある種の狂気を帯びていくのもおもしろく読んだ。スリリングな、ホラーを読んでいるような気分で。チェーンソーはいつか凶器になると思っていた。
物語としては、真守はなんなんだ、というのがどうしても…少しでもいいから魅力を知りたかった気がする。そういう小説ではないのかもしれないけど。子どもが欲しくて浮気を繰り返す男、が伝わってくるポイントがなかったなーと思いました。
投稿元:
レビューを見る
夫に浮気をされ穴を掘る妻。
人の目自分の世界、狂気と理性、危うさを孕みながらラストに持って行くのがエキサイティングだった。
投稿元:
レビューを見る
私も途中まですっかりやられた~!騙されたことに気付いてそこから最初にまた戻ったりしながら(笑)一気に読んでしまいました!女ってこわいわ~。最近は男もこわいか・・。