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生産管理のための基礎的なことを網羅した一冊。
視点がシステムということもあり、標準的な流れを中心に多くの用語の説明がされている。
図を多用していることで、よりイメージがつかみやすくなっている。
今まで生産管理の書籍はいくつか読んだことはあるが、全体視点という観点から見ると、この本がもっとも本質を突いていると思う。
今後、現場を見るときにはどうしたら良いのかを意識していくためには必読だろう。
この本は決してシステム屋だけが必要な本ではない、生産管理に関わる全ての人に参考になるだろう。
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生産管理システムを一から学ぶのには最適な入門書といえます。
生産管理業務について、以下のような様々な観点で図や例を交えて分かりやすく整理されています。
・「モノづくりリレー」における立ち位置の観点(素材抽出、素材加工、部品加工、製品組立)
・工場における4つの活動の観点(調達、生産、販売、在庫管理)
・管理レベルの観点(方針、計画、管理、活動)
・生産タイミングの観点(見込み生産、受注生産)
・プッシュ型/プル型
・生産方式の観点(ジョブショップ型、セル型など)
・工場タイプの観点(独立型、従属型)
・サプライチェーンにおける在庫の役割について
・部品表について
・etc
個人的には、「在庫が多い状態」はキャッシュフローの面だけでなく生産活動における問題点(原材料の入荷遅れ、機械の故障など)を覆い隠してしまうという意味でも避けるべきである、というくだりの部分が非常に印象に残りました。(P226)
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☆☆$$中々きっちりした内容だった。$$FBPSが結構汎用的な内容であると感じた。$$再読の価値有り。
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製造業(≒工場)の「業務内容」と
「システム化する際の注意点」を知ることができます。
つまり、「調達・生産・販売・在庫管理のプロセス」と
「それにまつわるPDCA」の説明に重点が置かれています。
ありそうでなかなか無いタイプの本です。
本書の主旨から外れるため、管理手法や理論、
設計に必要なドキュメント等の紹介はありません。
主題に「生産管理システム」、副題に
「製造業SEのための業務知識」とありますが、
SE関係無しに製造に携わる人におすすめです。
「設計SE」はもちろんですが、一番知るべきは
「社内SE(≒IT担当)」だと思います。
システム化する際のポイントをベンダーに的確に
伝えることが、一番重要であり、一番難しいことですから。
生産方式の違いや部品表の説明の際に、
「天ぷら盛り合わせ」を例に挙げていてイメージしやすかったです。