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性愛に対する著者の肯定的な視線に好感をもつ。変なイラストなどつけずに、もっとちゃんとした本に仕上げれば良かったのに。
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周囲の新書の中でこれだけが「ビニ本」として売られていました。セクシィ故か?
表向きは禁欲的なイメージがある仏教の、「表向き」以外をあげつらねてしまう本です。仏弟子たちが、「直接触っていないならいいか」「相手が猿ならいいか」「死体ならいいか」「気持よくなかったならOKだけど、気持良かったらアウト」なんてことを経て、戒が出来ていったとか。
葬式宗教と揶揄されがちな仏教ですが、昔は死に方よりも生き方の宗教だったんだなあと納得してみることにしました。
田中 圭一が手塚漫画風に挿絵を描いているので、テーマと併せて二重に罪深い感じです。
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僧とて人の子。性欲も当然あってしかり。
宗派によって戒めが異なったり、時代時代でも異なったりとその辺はまー、言い方が不謹慎かもしれませんが、かなりアバウト。
じゃあ、男同士なら良いのか?動物とは?自慰は?などそれぞれ面白おかしく分かりやすく描かれています。
実際問題跡継ぎどうしようって事もありますから。
12/04/22-48
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わかりやすく書かれていた。
ただ挿絵に関しては、内容が内容なだけに人の絵(手塚治虫)のパロディで描くのは疑問。
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煩悩のある人ほど、煽情的なタイトルの本書をつい手に取ってみたくなる。私もそうだ。煩悩にまみれた人ほど読むべき書かもしれない。
仏教はもともとインド発祥だが、かの国には有名な性典『カーマ・スートラ』があると書かれると、本書が語るべき内容も少しずつ見えてくる。挿絵は手塚治虫風の漫画ではあるものの、直接的なものが多いので、公衆の中で本書を読んでいると時にドキッとするかもしれない。
とはいえ、性と仏教(僧)という漠然と対立概念に思われる内容も、数多くの(その手の)説話と解説を読み進むうちに、いつしか日本における仏教の変遷も理解できるようになっている。特に江戸時代から明治時代への移り変わりのなかで、仏教の置かれた立場がまったく変わってしまう様は、なるほどと思わされた。
国家はつまるところ政治によって動くものであり、聖なる宗教も時の政治体制の中で、煩悩まみれの権力者によって振り回されるということだろう。
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特に「セクシィ」ではないけど、
「不邪婬」戒に関するエピソードをまとめていて、
とても興味深い。
日本の仏教や文化の理解の助けになる。
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三蔵法師の三蔵の一つ律蔵、修行者の守るべき戒律。そのうち性的放埒への戒めが微に入り細をうがっている。規則の網の目を逃れ、性的快楽を得ようとした修行者が古来いかに多いことか。魔羅というのは、修行を妨げる悪魔を指す言葉、転じて男性器の隠語なのだから推して知るべし。