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中間管理職の勝敗論がメインだけど、20代や10代で読んでもこれは興味深いはず。
上司は何と戦っているのか、勝利条件は何なのか、それを観察するためのヒントが詰まっている。
仕事に別の視点ができて、普段の仕事がちょっと面白くなる。
日常に「虚構」を重ねること、虚構で日常を描き直してそれを生ききれたら、それは幸福なことかもしれない。
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日経BPで連載されていたものが書籍になった。この本の中で、押井監督が述べた「映画はケーススタディーです」の一言。この言葉に出会えたことが最大の収穫。一度きりの人生を濃密に過ごすためには、やはりたくさん映画をみなくては、と改めて決意させられた不思議な自己啓発本。
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映画は他者の疑似体験であって、映画から人生の教訓として学べることが多い。本書は9つの映画を元に、著者の考えをまとめた本であるという感じだろうか。巻末には、経営コンサルティング会社の代表との対談もある。
一応、「勝敗」にこだわり戦略にこだわりがあるようだが、内容は映画の脚本や訴えたいことを中心に、その展開の仕方や筋から読み取れることをまとめている感じだった。
知らない映画も多いが、硬く言えば人生訓みたいなものを映画からでもいろいろ学べるだろうし、映画監督ならではの自分だったらこう撮るだろう、このような脚本にするだろうという考えが新鮮だった。他の著者の本も読んでみたくなった。
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他人の人生を体験し、人間に関する教養を映画を観て語れば獲得できるよと語ってます。ジブリ含めて何人かの監督やプロデューサーに対する見方には頷けました。宮崎監督が引退した後、予想通りになるかは気になります。ソニーについても少し書かれてるのは予想外でした。何が足りないか示唆してます。
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文字のスタイルがやや読みづらい。
ほとんど知らない映画ばっかりで話についていけなかった。
映画やドラマで人生を疑似体験するのは大事なんだろうけど、ビジネスパーソンとクリエイターのそれは少し違うのでは、という気がなきにしもあらず。
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「何かからの自由」が目的なのはダメ。自由というのは、「何かを成し遂げるための手段としての自由」でないと意味がない
テーマにすべきは、「勝負」。これだけが映画のテーマ足り得る。自由とか正義とか幸せとかというものがテーマ足り得ないことはもう半ば証明されているのに、その手のテーマの映画はいまだに横行している
会社は「自己実現できる」という気概を社風として持てるかどうか
"勝利"して獲得する"目標"は何か?
期待を維持する作業が企業でいうところのブランド戦略
映画は、「語る」ことによってしか上達しない。語ることによってのみ「見た」という事実を確定できるから
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今も戦い続ける手配師が戦いの中で得た知見をいくつかの映画を引用しながら語るという趣向である。また筆者の価値観があぶり出されており、読み応えがあった。社会を見る視座も面白い。個人的には分野は異なるがロールモデルとしてあこがれる。
押井守という人は、時代の風を読み、自分の信念を曲げずに、他人の金で映画を作るという、映画監督そのものであることが分かる。ステークホルダーの利害を調整しつつプロジェクトを完遂するというプロジェクト•マネージャーであり、根っから映画が好きな人なのだ。
巻末付近に対談があるが、スティーブ•ジョブズに触れており、リベラルアーツとテクノロジの両方を操れた人だとしている。もうひとつデザインも重要だがその審美眼とアイブというパートナの存在も大きいと思うが。
彼自身は人が機械に合わせるのが良いと考える派のようだ。攻殻機動隊は士郎正宗という漫画家が当たり前であるかのように描いた世界をより掘り下げられたのも、かれの社会を見る視座の面白さから出るのだろう。
後藤隊長を中間管理職として捉え、その問題点をうまくエンターテイメントにしてしまうということが、そんなにも大変な事だとは思ってなかった。改めて見直したい。
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所在:展示架
請求番号:778.04
資料ID:11401590
映画監督ならではチョイスで映画から学べる処世術を紹介。
押井守作品が好きな方も、そうでない方もオススメです!
選書担当:木村
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映画監督は、自分が誰と勝負しているのかというのを絶えず考えていないと、当たる以前に仕事が成立しません。負けないことがいちばん大事。1回の勝負なんて大したことない。
解説を読むとなるほど、すごい映画なんだと思うけれど、実際自分で見たら何も読み取れないんだろうな。生き残ってきた映画監督、恐るべし。
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各映画からビジネスにも応用できるエッセンスを解説している内容。重要なことはテーマを持ち、人を動かすことであると感じました。
==下記メモ==
人は負けることの誘惑に勝てない
聞かれなかったことには答えない
勝負というのは、真っ向から激突してノックアウトされることではない
経験・勘で語る人間は信用するな
聞いた時点で実は終わっている
自分のテーマの実現のために他人を動かす
選択肢を提示して、退路を断たせる
命令・強制をしないで、選択肢を与えない追い込み方ができるか
できる人間ほど過去を捏造している
幻想だけが人間を動かす
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日経ビジネスオンラインに掲載されていた記事をまとめたもの。もしかするとWebでまだ読めるかもしれない。大学の図書館に推薦した書籍だったのだが、貸し出されているかどうかよくわからない(要はキレイに取り扱われていた)ので、借出して読み直してみた。
実は取り上げられている映画の大半をまだ見ていなかったりするのだが、それでも十分楽しめたし、別の映画を見るときの参考にもなるだろう。モノの見方は様々だが、押さえておくべきポイントはあることがわかる。本書のみでポイントそのものがわかるかどうかはムツカしいかもしれないが。
個人的なまとめは、映画に限らず、書籍でも音楽でも絵画でも、ただイノセントに楽しむことだけが能ではない、ということが書かれている。題材は何であれ、真摯に取り組めば他の分野に展開できうる。これは勉強とか研究でも同じことだろうと思う。「○○に必要なことはすべて△△から学べる」っていうのはかなり普遍性のあることのように思う。△△にどれくらい注力して取り組むかにはよるにしても、何か一つ、例えば△△には精通するようになりたいものだ。イマドキ、いつまでもイノセントなままではいられないのだから。
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押井守が仕事論をセレクトした映画を題材にしつつ説く。他人の仕事論何て基本的にうざいだけだけど、押井守にもなるとひと味もふた味も違う深みと切れ味がある。やはり、持っているものが違う。
単に押井守の映画監督論というだけなら星5つ。
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"映画を見るときの視点次第で奥深く、様々な洞察ができる。監督を生業とする著者から見た視点を語ってくれる。007スカイフォールは、私もほぼ同じような視点で見ていた。スケールがだんだん小さくなり、映画はほぼすべて悪役の思惑通りに進行する。そして、悪役の目的はただひとりの昔のボスに認められたいという動機だけ。
プライベートライアンも、アクション映画としてとらえている。アメリカの国家の根幹、民主党と共和党平等と自由の両立という軸から映画を眺めることで、また違った見方ができる。
とても興味深い。"
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映画監督・押井守氏による、面白いと思った映画から読み取った『勝敗論』と『仕事論』を書いた本です。
しかし、ガチガチのビジネスに傾いた話だけではなく、映画の感想や簡単なあらすじも交えて書かれており、頷いてしまうところ、納得するところもあり飽きずに読むことができました。特に印象的な記述が「プライベートライアン」の紹介で記述された『答え合わせというのは作った監督がするもんじゃなくて、 見た人間がしてあげるべきもの』『「映画を見る」というのは、実人生で仕える教訓を導き出すような見方をすることです』というところで、私も映画を観るときはそれらを意識して観ていきたいと思いました。
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映画監督の書いたビジネス書
人は負けることへの誘惑に勝てない
だいたい部下というのはどうしようもない連中ばかり
部下は中間管理職の苦労をいっさい理解しない
テーマを持っている人間がテーマがない人間好きに使っていいんだ
好きなことをやれという意味は飽きないことをやればいいということ。才能を見つけようと思うから間違う
テーマがある人とない人では成長のスピードが違う
テーマがある人はどこに行ってもそのテーマを追いかけているから幸せ