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ほぼ同じタイプ女性が主人公の短編集ですが、マンネリでもなく個々の物語です。岩井作品はやはり女性の嫌な面が上手いですね(笑) 読むとヘコむのですが、何となく新作は手に取ってしまう。ある意味、この毒素的な部分に惹かれているのかもしれません…。
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10作品短編集。P211の薄さで10作品だから、一つ一つのお話が超短い。え?もう、終わりなのって感じ。
'08.01.16読書完了
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じんわりと恐ろしさを感じる短編集。詰まるところの結論は……「中途半端な美人は不幸だ」ということなのでしょうか。つくづく美人でなくてよかった(笑)。
最も怖かったのは「恍惚の死の恋の町」。これはあまりに極端だけれど、この物語のヒロインが陥った美に関する「ある勘違い」ってのは、珍しいものじゃないですよね。それどころか大多数の人が思っていることであって。ただ、その限度を超えてしまったのに、それでもそこまで信じ込んでしまえるということは、本当に恐ろしく感じました。
「寒い絵の中の永遠の夏」はちょっとミステリっぽい要素もありますね。これも雰囲気が好きだなあ。