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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
終わり方をするとは…。北森さんの事だからこの続きを書く気はあったのだと思うけどもうそれはできないのですね。とても残念です。でも伝わってくるしんみりとした余韻が印象深い一冊です。
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空腹と戦いながら読んでいたこのシリーズも、これで一区切り。
といいながらも、那智さんや冬狐さん達とクロスオーバー的な知り合いであっただけに、
他の作品での再登場を楽しみにしていたのですが、、それだけに北森さんの早すぎる死が惜しまれます。
いつかどこかで”香菜里屋”に出会えることを祈りながら、花の下にて~から読み返してみようと思います。
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あぁ、終わってしまった…!読み終わってしまった!
いろいろな意味で寂しくなった一冊。
巻末の未完成作品も続きが読みたかったなぁ…。
叶わぬ夢ですが。
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この後が語られるということはないんだよなぁ、と思わずにはいられない。料理要素が薄めでお酒寄り?旅立ちのお話たち。
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2011年5月4日読了。
著者の作品の中で一番好きなのが香菜里屋シリーズなのですが、本作はその最終巻。
早く読んでしまいたいような、それでいて終わらせたくないような、複雑な気持ちのまま読みました。
最初は小さな謎と工藤の作る美味しそうなお料理の描写を楽しみんでいたのですが、少しずついつもとは違う、終幕の気配が漂い始めます。
工藤の友人であり、ライバルでもある香月が幕引き役かと思いきや、他のシリーズの主人公たちも登場しての大掛かりな締め。北森鴻ファンにはたまらない仕掛けで最後までシリーズを楽しませていただきました。
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Amazonだと買い過ぎるので本屋へいきまして、ジャケ買いしてみました。本筋の謎解きとかはともかくとして、下戸の私には、マティーニやら、バーマンとは。。。みたいなお酒の美学的な話が興味深かったです。未知の世界。
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ビアバー「香菜里屋」
常連客たち、それぞれが今までの自分の世界から、まるで違う、あらたな世界へと向かう話です。
いろんな想いを胸に秘めて。
いつも、いろんなひとの人生に静かに触れてきたマスターの工藤も自分の人生と向き合うために踏み出します。
また会いたいなあ。もう会えないんだなあ。
語ること、聞くこと。ひとと触れ合うことで生まれる、濃密な空間。語られなかった話。語られた事実。点と点を結び付けていくことで、浮き上がる事柄。哀しさも優しさもそのつないだ線の上に静かに流れているのだと思う。
ならんだ5つのお話。
「終幕の風景」工藤の手紙により工藤の心に触れることが出来ます。
そしてラストの「香菜里屋を知っていますか」は北森さんから読者へのお手紙のような気がします。
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20110512
香菜里屋シリーズ完結の短編集。
深刻なのかそうでないのか判断しにくい工藤マスターの過去ですが、
うまくまとまっていたと思う。
巻末の未完の作品は、
新しい分野開拓だったのかな。
意欲作といった感じで、
完結しなかったのが残念~
ラストマティーニ
プレジール
背表紙の友
終幕の風景
香菜里屋を知っていますか
解説
双獣記
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ビアバー「香菜里屋」シリーズの最終話。
北森鴻は、自分が2010年に夭逝してしまうと知っていたのだろうか。
シリーズの最終話の「香菜里屋を知っていますか」で、不覚にも涙がでた。
北森鴻の作り上げてきた世界が一つになり、まるっと別の世界が生まれたように感じた。そして、北森鴻はその世界にいってしまったんじゃないかと。
物語は、謎の店主工藤の過去におよぶ。
が、結局は推察の域をでないのである。ビアバーで客が持ち込む謎を、「こういう見方もできます」と確定ではなく方向性を示すだけだった工藤自身と同じ範疇でしかない。
だからこそ、世界は無限に広がっていくのかもしれない。
それこそが、北森鴻が望んだものだったのかもしれない。
蘇我蝦夷を主人公にした未完の伝奇小説「双獣記」が収録されている。
新しいジャンルに果敢に挑もうとしていた熱気があり、未完なのが残念でしかたない。
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北森鴻の作品の中でも一番好きだった香奈里屋シリーズの完結編。謎解きはもちろんのことですが、作中に出てくる香奈里屋のお料理の美味しいそうなこと!この完結編はやや重たい話が多いのですが、食べ物描写は最高です。北森先生は食べるの、好きだったんだろうなと思います。完結編らしく、冬狐堂・宇佐見陶子や、異端の民俗学者・蓮丈那智など、別シリーズの主人公たちも登場する豪華版です。
解説の後ろに収録されている「双獣記」はもしかすると絶筆なのでしょうか?温羅が出てくるお話なので、最後まで読みたかったです。残念です。
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香菜里屋シリーズの最終巻です。
全部読んでいるんですが、この巻は若干趣が違います。
シリーズを完結させるための物語で構成しているって感じがしました。
若干、唐突に終わっているように感じるのが若干残念です。
でも、新シリーズとしてつなげることもできそうな終わり方なのに、北森さんなくなったんですね。とても残念です。
併せて、双獣記という話が載っています。面白そうな感じだったんですが、これは未完に終わってしまったんですね。非常に残念です。
できれば、香菜里屋だけでまとめてほしかったなという気もしています。
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つい最近からだけれども、
わたしもいっぱしの香菜里屋常連のつもりになっていたので
突然の閉店にがっかり
物語が終わるとわかっていても
いつか、工藤が他の小説にボッと出て来たり
そんな楽しみも無いのだなぁ
シリーズを読んでいない人は、
ちゃんと最初から読んだ方が、百倍楽しめると思います
そして、読み終わったらきっと、わたしと同様
さびしくてさびしくて仕方ないけれど
何度も香菜里屋に訪れることになると思うのです
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もう工藤マスターに会えないのが残念。
未完の双獣記どんな続きがあったのか、、
読みたかったなぁ。
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亡くなってしまうのを予感していたかのような、最終シリーズだったのでびっくりしました。未完となった双獣記は雰囲気が違うので、いれなくても良かったのでは。夢枕獏っぽいバイオレンス伝奇・・・。
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再読。シリーズ4作目。ついに完結。工藤の行方はほんとに気になる。北森鴻が生きていれば、その後も書かれたかもしれないのに。香月としずるの結婚はちょっと唐突。何きっかけよ。飯島七緒も東山も石坂夫婦も三軒茶屋からいなくなるのは寂しかった。最終話。雅蘭堂・越名集治、冬狐堂・宇佐見陶子、そして蓮丈那智先生が出てくるのは、最初にこの本を読んだ時にもびっくりしたものだ。何て豪華!ファンにはたまらんだろう。そして文庫版のこれには未完の『双獣記』が収録されている。本当未完って寂しい。ちょっと読みにくいけど、でも続きが気になる。あー、好きな作家がいなくなるというのはほんとに寂しい。